パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

シンガー ポール・マッカートニー(キス・オン・ザ・ボトム)

2012年02月14日 20時01分25秒 | ポール・マッカートニー

久しぶりのCD購入
しかもネットではなくて実店舗で
購入したのは

タレ目で左利きの天才の最新アルバム
今回は歌うことに徹して楽器類は他人任せ
(さぞかしウズウズしたことだろう?)

今世紀の桁ハズレの天才と思っているから
トコトン付きあおうと今までいろんなアルバムと手に入れた
正直駄作かな!もう才能は尽きてしまったかな!
と思わないこともなかったが

ホント久しぶり
結婚の話よりも彼は音楽の話がいい

さてこのアルバムはどうか?
正直なところ慣れという点ではジャズのヴォーカルに
聴き慣れていないのでなんとも言えない
ただ何時もより声を張り上げることもなく
淡々と歌って気持ちよさそう
バックのピアノもギターもうまいな!
(らしいといえばらしいかなもっともクラプトンのギターなんだけれど)

本人も口にしているが、この中で一番印象的な曲は
「マイ・ヴァレンタイン」自作の新曲だ
この曲の冒頭を聞くだけでポールが傑出した作曲家であることがわかる

確かにビートルズ時代の自由さ、ひらめきはないかもしれないが
年輪を重ねたメロディ制作能力が替わりに存在する
ベートーヴェンが月光・悲愴から14番のカルテットの1楽章
32番のソナタの第2楽章のようなメロディーに進化したように
ポールも深い音楽を書くようになった
これはエボニー・アンド・アイボリーよりもわざとらしくないかもしれない

ということで、やっぱり歌手としてのポールよりも
作曲家としてのポールに関心が行く

ところでこうした他人の作曲のスタンダードのジャズを歌うようなことは
もう一人の天才ジョンは行っただろうか?
ロックンロールなら残しているが
彼はこの手の音楽は生きていても残さないような気がする

ポールはアーティストというよりミュージシャン
もっと言えば音楽バカ
でもそこがいいんだよな!
たとえ刹那的でも
そもそも音楽自体が刹那的な要素がふんだんにあるし

ジャズ歌手としてのポールはロッド・スチュワートより
説得力は落ちるかな?
でも、このアルバムはご祝儀

ところでグラミーショーでポールのトリビュートで
彼の曲をいろんな人がその人なりの表現で歌っていたが
それをシーンをチョット見ただけだけだけれど
つくづくポールの曲は素晴らしいと再確認した
(本人も自分の気づかない美を感じさせてもらったというような
 感想を述べていた?)

やっぱり、自分にとってポールは歌手より作曲家
これからは歳相応な音楽を求めたいが
果たして、、、

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする