相変わらず現代語訳での鑑賞
それも覗き趣味的な興味で!
つまりスキャンダラスな週刊誌の記事を
読む感じで接しているのが「和泉式部日記」
なにしろ最初の書き出しがいい
夢よりもはかなき世の中を歎きわびつつ明かし暮らすほどに、
四月十余日にもなりぬれば、木の下くらがりもてゆく‥
つかみは最高
(北杜夫の幽霊も好きな冒頭の文章だが、
それと同じくらいお気に入りの部類に入るかも)
奥の細道よりも理屈っぽくなくて
すんなり入っていける
しかし、流麗な古文を読みこなすのはしんどくて
直ぐに現代語訳に!
肝心な歌の部分は少し飛ばして、まずは大筋の
流れの把握を!
なるほど、こういう女なのか!
その時代の習慣がわからないので、この登場人物たちが
ふしだらかどうかは分からないが
男も女も何やらあの方面は緩い感じ
でも恋する気持ちに関する様々な感情は
わからなくもない
というか、歌という表現手段をとっているだけ
余計に色っぽく感じてしまう
確かに才女
この才能に長けたインテリっぽいところを見せられると
男はちょっと参ってしまうかもしれない?
などと思ったりして、、、
でもこの本は歴史上、この時代にこういう本があった
とは書かれても、古文の教科書の題材としては
扱われにくいかな
あまりにも生々しくて
もっとも、だからこそ面白くて
勉強の励みになるかもしれないのだが
今度の京都旅行ののお訪ねスポット
和泉式部の寺「誠心院」
待賢門院璋子の法金剛院
村山たか女の金福寺
そして和泉式部の誠心院
ちょっと不幸な女性のお寺さん巡りは
それはそれで興味深いかも
京都に行きたくなってしまった