パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

やはり存在した現場の写真

2024年04月29日 10時04分45秒 | 養鶏所騒動

連休中にふさわしくない話

取り柄のない自分だが少し自慢できるのは寝付きの良いこと
特に電車に乗ればすぐに寝ることができる
ところが昨晩はそうはならなかった
ずっと頭に引っかかっていることがあったからだ
多くの人には関係ないことだが、それを自身の備忘録として残すことにした

それは養鶏所に関する以下の不思議なこと
令和2年に新城市は合計4億8000万円ほどの金額である土地を購入した
その土地は養鶏場だったが、きれいに更地にして引き渡されることになっていた
ところが、家屋解体とか鶏糞処理の最中にに出火してしまった
そのためかどうかはわからないが少し遅れて更地にされて
市に引き渡されることになった

金額が金額なので、市は引き渡しに関して十分なチェックをするものとした
その一つとして担当職員の検査だけでなく市議会議員の現場チェックも行われることになった
その時市議会議員の数人から出たのは、きれいに更地になっているはずとされているのに
コンクリート片や鉄筋が地上に残っているのが見えたという指摘だった
「これでは更地とは言えない」といった議員もいたそうだ

この話を知っていたので、市に対して点検に関する情報開示請求をしてみた
担当職員に対する任命書、確認書、その他チェックに関する全ての書類を
提出してもらうようにした
2週間の期間の少し前、電話があってそれらを取りに行く事になった
そこで手にすることができたのは、たったA4で4枚の書類だけだった
任命書、印鑑がいくつも押された確認書、回議書など写真は一切なかった
不思議に思えたので「写真は?」聞いてみると「なかった」
と窓口の担当者は答えた
担当者は「何故ないのだろう?」と首を傾げたがとにかく「ない」とのことだった

違和感を覚えたので、こうした点検作業には写真を撮るとかのマニュアルはないのか?
と聞いてみると「特にない」とのことだった
この問は後日別の市職員に尋ねたところ、マニュアルはなくて担当職員の自己判断で
行うと答えた
だがその職員は「自分なら多分写真を撮る」と正直に答えていた

金額が5億円近くのものに対して検査の実態がわからないようなA4の書類だけ
というのはとても信じられないが、「ない」と言われればそれ以上追求はできない

そこで今度は余計なものが見られたとする議員がチェックしたときの現場の写真とか
感想などは記録として残っているかを情報開示で求めてみた
するとその時の写真はあったが、議会事務局は議員が視察したという事実を
確認するための写真はあったが現地の状態を写したものはなかった
つまり写っていたのは議員の写真だけだった

議会事務局とすればそれは仕方ないと思い直すこととして
議員の感想が書かれたものはないかと尋ねると
書類には意見交換があったと書かれてはいたが、その具体的な内容はわからないものだった

つまり現地の確認作業の具体的な内容はさっぱり記録になっていないということだ

ところが普通の人があるはずと想像した「現場の写真」はやはり存在していた
それは全く別の経路からで、それは市はきちんとチェックしていたことを証明する
ためとして表に出されることになった(現時点でこの写真はまだ見ていない)

自分が聞いた時は「現場の写真はない」
ところが今になって「ある」としている
そしてその写真の作成日は8月9日作成となっている
議員が余分なものを発見した検査の日は8月12日
つまり、常識的に考えると8月9日に作成した写真には
こうした余分なモノが写っているはずと思われる
だが、市のチェックはきちんと行われていることを証明するための写真に
余分なモノが写っている可能性はない(見ていないのでわからないが)

ここで色々と考えてしまった
裁判というものは、原告・被告が証拠に基づいて準備書面をしたためる
その上での論争、戦いになるのだが、この証拠を手にすることが
「ない」(今回のようにあったとしても)の一言で手にすることができないとすれば
それはそもそも正当性を争うことができるのだろうか?

都合の悪い書類(証拠)はない!として決して表に出ないとするならば
裁判は最初からハンディキャップマッチだ
こうしたことがあるために行政訴訟は原告側の勝ちが少ないとしたら
原告は裁判の上でなく、その前の証拠集めでも戦わなければならなくなる
そしてその方法は一体存在するのだろうか?

最近は、手続きを踏んでも怪しいことは起きうると思うようになってしまった
というか、手続きは単にアリバイ作りのような気さえしてしまう

コメント
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