パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

今朝の中日新聞の記事(視座)は参考になった

2024年04月21日 09時12分18秒 | あれこれ考えること

日曜日は新聞をじっくり読む人が多い思われるかもしれないが
現実はそうではなくて、むしろ月曜日に閲覧時間が長い
という話を目にしたことがある
日曜日は休みモードで何もせずにいたい
月曜日は仕事モードに入って情報収集に努めなければ!
と思う人がいるからと勝手に想像した

日曜日の中日新聞で必ず読むのは2面の「視座」と
新聞の真ん中あたりに掲載されている書籍案内コーナー
「視座」は数人で掛け持ちで、内田樹さんや目加田説子さんなどが担当しているが
今朝の「視座」は宇野重規さん
その内容がとても共感できるものだった

宇野さんが対話した橋本治さんによれば、論理は一種類だけでなく
「心のない論理」「心のある論理」があると紹介している

相手を屈服させるための整然とした論理である「心のない論理」
一方「心のある論理」は「心のない論理」が切り落とした心情の部分を拾おうとして
結果としてダラダラと長くなってしまう論理
そして心情そのものである「心の論理」があるとしている

最近ネット上で良く使われる「論破」という言葉は、
相手の言い分を全く聞こうとせずに、一方的に宣言するタイプのものだが
現実には対立する論理はお互いに自分たちが正しいと信じ込んでいる
だからこそ意を尽くして相手に理解してもらおうとする「心の論理」
(もしかしたら心の余裕)が必要だとしている

少しばかり雑な扱い(区別)かもしれないが
現実世界はこうしたアバウトなところと相手を思いやることが必要と実感する

ということで今朝はとても参考になったのだが、宇野さんとは相性が良いな!
と実感すると同時に、このような考え方をする宇野さんが
日本学術会議のメンバーとして政府に承認されなかったのは何故なんだろう?
と改めて思い出した次第

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする