年に一度やってくる特別な5月1日
少し前からこの日はお祝いの言葉を言われる日ではなくて
母に感謝する日だと思うようになっている
同じ誕生日の人に北杜夫がいるが、だから彼のファンなっている訳ではない
自費出版だった「幽霊」の静かな幻想的な美しい文章は嫉妬を覚えるほどで
大人の童話の三部作「さびしい王様」「さびしい姫君」「さびしい乞食」は好きだった
大作の「楡家の人びと」とか「輝ける碧き空の下で」では
雄大な叙事詩的な時の流れを味わうことができ、
お気楽などくとるマンボウシリーズも大概のものは読んだ
残念だったのは「幽霊」「木霊」と続いた物語は
ワーグナーの「ニーベルングの指環」のように4部作になる
とされていたと記憶しているが、それが叶わなかったことだ
もう一つ残念なのは、図書館とか書店でも北杜夫のコーナーが
見つからなかったり小さくなっていることで
時の流れというものの、どこか自分の存在自体も相対的に軽く
なっているような気さえする
5月1日に関係する人には「新世界」の作曲家ドヴォルザークがいる
彼の命日がこの日で、そのことだけは強く印象に残って覚えている
それにしても、新たな歳を迎えても、こんなものか!
という感覚は少し情けない
還暦も過ぎて、もう少しでもう一周りするというのに
精神的には少しも成長していないように思えてしまう
相変わらず小心だったり、急に自信家になってみたり
しょうもない小市民と思ったり、みんなが知らないだけで
実は重要な人間だと思い込もうとしたり、、、
つまりは、昔からと少しも違いがない
一方で、明らかに低下しているのは目だ
小さな字は読めないし、夜は文字がかすんでくる
記憶力も情けないほどになっている
だが、これらは仕方ない
それが年齢を重ねるということだ
でも、願わくばボケませんように!
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