パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

ぽつんと一人、苦笑いしながら、、

2023年10月02日 10時02分36秒 | サッカー

1985年に阪神が優勝した時、その応援団の一部は試合を見ずに
鳴り物を持って踊って大騒ぎしている観客を更に煽るようにしていたため
試合経過をほとんど知らなかったひともいたようだ

試合を見ずに応援するのは、スペインでもあって
久保の属するレアル・シエダはホームで得点が入ると
青と白のユニホームを着た観客は後ろを向いて
みんなでその場所でぴょんぴょんと飛び上がって
何やら歌を歌って喜びを現している

日曜(10月2日)の日本時間の朝4時から始まったバスク州の2チーム
レアル・ソシエダ対アスレティック・ビルバオのダービーは
この観客パフォーマンスにちょいと笑えるものがあった

最近好調の久保はチーム2点目のゴールを決めて
一歩間違うと、どちらに転ぶか分からない試合の方向性を決めた
その時に始まったのがこの後ろ向きダンス
これをしている間に美味しいシーンを見逃したり
反対にピンチを迎えたらどうするのだろう、、
などという心配は端っから気にしないで、
観客は楽しむために自分たちのルーティンを続けている

殆どが青と白のソシエダのユニホームを着た観客だったが
中継のカメラが撮影したのは、大騒ぎして後ろ向きダンスをしている中で
ぽつんと苦笑いしながらひとり佇む赤と白のアスレチック・ビルバオのユニホームを着ている人物で
場違いな感じがにじみ出ている

この雰囲気がなかなか良かった
熱が入る試合は暴力沙汰の心配があって、サポーターの座席ゾーンは決められて
時にはその間に緩衝帯を設けるようなこともある
(昔、国立競技場でレッズ対ジュビロを見た時、その様になっていた)
ところが、苦笑いしているこの人物は怒りも見えない
ただ苦笑いするだけ、、

サッカーは勝負事だから、勝つ時もあれば負ける時もある
負けから学ぶことが多いが、負けたからと言って何かに当たるのは
まとも大人のすることではない
多くのソシエダサポーターの中で、ひとりこうしていられる
サッカー観戦の空気はとても良いものだと思われた
尤もこの日はホーム側のソシエダの勝ちが決まって
サポーターにも余裕があったのかもしれない

ところで今季好調の久保は既に5得点
ここで気がつくのは、その得点シーンがそんなに難しそうではないこと多い
スーパーゴールではなく殆どがクロスに合わせるだけで済むような、そんなゴールが多い
簡単そうでも実はGKと駆け引きしていると解説があるが
こうした簡単そうなシュートシーンを見つけらてれいるのは
ポジショニングの進歩なのだろうか

ということで、日本ではあまり報道されないサッカーの世界で
面白い出来事があったということ
(久保の得点後のお尻フリフリのパフォーマンスも話題になっているらしい)


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« やはり9月も暑かった | トップ |  »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

サッカー」カテゴリの最新記事