季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

お初天神、バリ舞踊奉納

2008-07-19 20:56:59 | 季節 Season
祭りの季節。
毎年この時期に梅田のお初天神で友人が、バリ舞踊の奉納をする。
彼女が主宰しているのはプルナマサリというグループ。
バリ舞踊はもともと神さまに捧げる踊りだと言う事と、主宰の彼女が神社の氏子だった事もあり、この奉納が決まったらしい。今年で13回目。

境内の石畳の上で踊るのを汗をかきながら観るのは、きっと本場の観劇の様子に近いに違いない。

毎年少しずつ演目や形態が変わってきていて、今年はガムランの生演奏が殆どの踊りに奏でられていた。本物のガムラン演奏は迫力があるし、聴いていて気持ちのよいものです。生演奏でのバリ舞踊。それも無料で観れるこの機会。貴重だと思います。

始めはルジャンやペンデットと言う女の人たちによる美しい踊り。
腰に巻いたバリの布が、一つ一つとても美しい。手仕事の妙を感じます。
ペンデットのお香の香りとたおやかに蒔かれる花びらを見ると、「始まるな」と思う。これからの演目のために場を清めている風に見えます。
それにしても彼女達の美しい仕草と体の線。羨ましくなります。

       

主宰の友人も加わってのガムラン演奏。楽器そのものも木彫りの細工がとても美しい。

       

オレッグ・タムリリンガンという踊り。
花園での蜂の恋というストーリーらしい。

蜂の彼女はお姫様のよう。とても美しい。

       

身に付けているものすべてが細かい細工で出来ていて、ため息が出るほど。
手の先から足の先まで神経が行き届いている独特の踊り。
中でも顔の表情は特別の物がある。
彼女は踊りながら、微笑んだり悲しんだり、微妙に表情を絶えず変化させて行くのだ。それがそこにいる誰かに対してではなく、視線は遠い別の世界を観ている。
目の動き一つも一瞬たりとも解き放たれ、泳ぐ事はない。
踊っている間は彼女はこの世とあの世の境、別の世界にいる。

そして男役が出てくる。
二人の掛け合いで境内の空気が変わる。

       

出会い、駆け引き、成就など見ていて分かりやすい。
夏の初めにふさわしい演目。

一歩境内を出れば、コッテコテの大阪というこの地。
そのギャップも楽しみながら、夏の宵を楽しく過ごしました。



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