季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

等比級数的なエネルギーの増大

2012-07-18 19:02:57 | ハンドワーククラブ HandworkClub
奈良たんぽぽの家へ。

暑い、暑いです。バス停から10分くらい歩くんだけど、蒸発しそうです。

今日はなんだかたくさんの見学者がひしめき合いせめぎ合っている。日本中から、中国からも見学者がやってきた。高校生たちも手話の練習しにきたり。

我がフェルト班はその影響もあって、いつもの部屋と違う離れの部屋で活動。しかも一人の利用者が昼から以前参加していたグループに出張。
それで私たちは静かにしっかりと活動しました。

先週良くしてもらったお礼を言う。本当に楽しかった。そして本を読んだ感想を彼女に伝える。
まだ何回でも読んでそれに応じて伝えようと思う。

クーラーのほど良く効いた部屋で活動してるとすぐにお昼。楽しみのHANAランチに向かう。
この部屋、食堂にも近いし良いなあ。
今日のHANAランチ、いつにもましてとっても美味しかったです。ポークビーンズ。豆が柔らかい。味付けが絶妙。夏野菜の焼き浸し、甘酢みたいなのに漬けてあってそして野菜ももれなくカリッと焼かれていて(オーブン?)うれしい味。コーヒーゼリーまで付いてた、ホイップクリーム乗ってる!コーヒーが飲めないけど食べた。大丈夫だった。

       

午後は見学の方々がたくさん。スタッフの人が説明する。写真家の人も来て、いろんな過程を撮影してた。
いろいろ歩みを進める我がフェルト班です。
ここは他の班と主旨が違って、作品を売ってお金に変えるのが一番の目的でははくて作ることによって喜びが得られ、体の機能向上にも役立つと言うもの。それでも彼らはとにかく働きたい、稼ぎたい。その気持ちは計り知れないほど大きい。

この前のバリバラで作業所の特集だったけど、やっぱり障害者や精神疾患の人たちが自立してお金を稼ごうとするのはとっても難しい事らしい。そうかー、そうなのかー、なんてちょっと諦めムードになりそうだった。
でもここでもみんな長年かけてそれに少しでも一歩でも抵抗しようとしている。なんとか道を見つけようといろんな人たちが本気で全力でやっている。
私もどうにかならないかと考えている。何かあるはず、既成概念にとらわれないでなんとか方法が見つかるはず。彼らにとって働くことや稼ぐことって元気な人たちがお金持ちになりたいとか思うのと全然違う。
それは彼らにとって社会で生きている証、それが欲しい、実現したい。その気持ちがそばにいると痛いほど伝わってくる。
私にはまだまだ何にもわからないけれどいつもその気持ちを感じながら道を見つけて行きたいとあきらめないと心に結び目を作る。

この前紹介したメンバーの手記の最後の方に「10年後に実現したい夢二つあるので、心の中でマラソンをして絶対に叶えたいとおもっています。」とあった。元々走るのが好きだった彼女らしい表現だ。
私は走るのは苦手だけどそんな気持ちで粘ろう。秘かにゆるやかに。
そしたらきっといつの日かグラフの値がぐ~んと揚がって目標値に達したりするんだろう。その日はきっと突然やってくる。

今日その夢の事を彼女に言ったら「それ何やったか、忘れた!」って言われて一緒に大笑いした。
それもよし。今は今で良いんやって。

帰り際、みんなが使った車椅子の並んだ風景。それぞれ個性的、いろいろあります。

       

だんだん人の名前もわかってどんな人かもわかって繋がりが増えていく。今日はこの頃知ってちょっと入っているミスチルの事で意気投合した女性と友達に。「また一緒にお茶しようね~!」って何回も言われた。
ミスチルも他の友達が教えてくれた。歌詞が良くて電車で聞いてると不意に涙があふれたりして危険だ。だんだんその魅力も私の中で深まってくると思う。人との出会いが私の人生を等比級数的に変えてくれる。友達ってすごいパワーがあるな。
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