季節の中で 暮らしの中で -Through the seasons and daily life-

現代の都会でプチ昔&田舎暮らし
-old & country style in modern urban life

きらめく瞳

2016-03-31 22:05:08 | 工房working place
コーギー制作の続き。

肝心の一番難しい所。頭と言うか顔です。
あと、いろいろな細かいところ。

まずコーギーには「天使の羽」と言われている箇所があるらしい。前足の付け根から背中にかけて、少し毛の色が薄くなってるんだって。
それを植え付ける。

       

そして顔をじっくりと時間をかけて仕上げて行きました。
目は天然石を昨日手に入れたのでそれを使う。
もうほんとに、あらゆる角度からあらゆる部位の長さや太さやバランスなど、写真を観ながら重ねて手を加えて仕上げて行きます。
ほんの1/10ミリの違い、羊毛の一本の違いが大きな表情の差になってくる。
骨格や筋肉の付き方、毛の生え方まで考えながら形を作って行きます。

飼い主の方に連絡を取って、写真を見せて他にも訂正箇所や付け加える個所など聞いて手を加えて行く。

目をこれにして良かった~。潤んだようなきらめく瞳がなんとも!まるで生きているみたい。
そして何か語っているみたい。
たくさんの写真を観て、ストーリーも読んで聞いて、このワンちゃんは小さい時からとても可愛がられて育っているのがわかった。
飼い主の方を目の前にしたときの嬉しそうな愛しそうなあふれんばかりの気持ちが表現出来たらなあと工夫を重ねて、この表情になって嬉しい。

       

あ゛~~っ、やっぱり可愛いっ! 心を鷲掴みにされる~!
観てると今にも声を出して歩きだしそうです。

ずっと羊毛の造形物なんだけど、ある時にほんとにワンちゃんになる。生きる。
その瞬間を体験するのが作る醍醐味です。

後は台を作って、飼い主の方に渡すのが楽しみ。気に入って貰えると良いなあ。

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