明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



先日電気ポットをいただいた。以来、朝目が覚め、手を伸ばしてスウィッチを入れ、まずお茶を飲むという、私にしては優雅なことをしている。それのどこが優雅だ、という話であるが、個展に向けて殆ど山賊が如き日常である。睡眠時間を削るため、寝床に本をばらまいて寝心地を悪くする、あれはもう止めたけれど。 弓張月の三島は細かな仕上げにかかる。残バラ髪用に人形用の髪を注文したが、それを使うとしたら、脇毛、胸毛はどうするべきか。今まで胸毛は鉛筆で描いていたが。もしくは粘土で芝居がかったカツラ調にするか。太宰はインバネスの仕上げ、足元の修整に入る。この2体を今月中に撮影まで持って行きたい。割腹中の三島は、以前作った物に修整を加えた。展示したことがないので、これを出品するつもりだが、神風連の乱に、甲冑つけて撮影したが、今回は特に考えていなかったので、愛の処刑の体育教師にするのはどうか。作中、筋骨たくましい教師に、切腹をけしかけながら、先生素敵、先生のその顔が見たかったんだ。という生徒。実際は、牡丹の彫物でもした本など全く読まない、ならず者にそういいたいのは三島の方である。それはともかくとして、私なりの愛の処刑が可能かどうか、試してみている。


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