サバイバルを生き残れる強さがあるかどうかは、この世知辛い世の中、重要なのかもしれない。そして、サバイバルを共有する仲間との共感や共存が必要で、生きていくための規則も必要となってくるだろう。脱出を図ろうとする者、現実を受け止めようとする者がいる。サバイバルも長く続くと、狂気を生み出すこともあるだろう。
無人島に漂流した23人のうち、ただ一人の女である清子。過酷なサバイバルに耐えられなかった清子の夫は、崖から転落死する。清子は、生き抜きくために2番目の夫、3番目の夫を向かえ入れる。どうしても脱出しようと、力強く生活していく中国人の漂流者たちに対して、その日暮らしで計画を立てながら生活できない日本人の漂流者たち。それでも日々、精一杯生きていくしかないのが現状だ。そして、少しずつ環境が変わっていく中で、清子は自分にとってのベストの結論を出すことになる。
この展開は、ミステリー?ヒューマン?はたまた、ラブコメ?いろいろな要素が満載と言えばそうなのかもしれないが、どっちつかずで、悩んでしまう。清子の生きる力はわかる。しかしヒューマンものと考えるなら、ストーリーが冗漫かも。
“不幸な役が似合う女優”木村多江がいよいよ単独主演。これまで難役を多くこなしてきた彼女ならではの演技は秀逸。失礼だが、この作品で“美”を求められていない、役がぴったりでもある。
原作は桐野夏生の同名小説。監督は『おかえり』の篠崎誠。ところで、久しぶりに窪塚洋介を見た。何か問題を抱える謎めいた人物を演じていたが、はっきりとした背景がわからず、残念な気がした。清子と同じようなにおいをもちながら、清子とは反発しあうワタナベを演じる。
清子の真実の戸籍上の夫は鶴見辰吾、無人島で3番目の夫になるのは、福士誠治。夫によって、木村多江は違う人物かのように演じきる。
無人島に漂流した23人のうち、ただ一人の女である清子。過酷なサバイバルに耐えられなかった清子の夫は、崖から転落死する。清子は、生き抜きくために2番目の夫、3番目の夫を向かえ入れる。どうしても脱出しようと、力強く生活していく中国人の漂流者たちに対して、その日暮らしで計画を立てながら生活できない日本人の漂流者たち。それでも日々、精一杯生きていくしかないのが現状だ。そして、少しずつ環境が変わっていく中で、清子は自分にとってのベストの結論を出すことになる。
この展開は、ミステリー?ヒューマン?はたまた、ラブコメ?いろいろな要素が満載と言えばそうなのかもしれないが、どっちつかずで、悩んでしまう。清子の生きる力はわかる。しかしヒューマンものと考えるなら、ストーリーが冗漫かも。
“不幸な役が似合う女優”木村多江がいよいよ単独主演。これまで難役を多くこなしてきた彼女ならではの演技は秀逸。失礼だが、この作品で“美”を求められていない、役がぴったりでもある。
原作は桐野夏生の同名小説。監督は『おかえり』の篠崎誠。ところで、久しぶりに窪塚洋介を見た。何か問題を抱える謎めいた人物を演じていたが、はっきりとした背景がわからず、残念な気がした。清子と同じようなにおいをもちながら、清子とは反発しあうワタナベを演じる。
清子の真実の戸籍上の夫は鶴見辰吾、無人島で3番目の夫になるのは、福士誠治。夫によって、木村多江は違う人物かのように演じきる。