夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

「TSUNAMI-ツナミ-〈吹替版〉」(試写会)

2010年09月16日 22時42分57秒 | Weblog
 地質学者・キムは、ここ何ヶ月も続く海底地震により、“メガ津波”がくると予告していた。しかし、上司は韓国には“メガ津波”どころか“津波”さえくるはずがない、と相手にしてくれない。
 2004年のインドネシアの津波の影響で父を亡くしたヨニ。ヨニのそばで本当の兄のようにいるマンシク。リゾート地・ヘウンデに遊びにきたヒミとヒミに一目惚れをした海洋救助員でマンシクの弟・ヒョンシク。仲違いする母と息子。そして、壊れかけた家族。その4つが物語の柱。
 そして、海水浴に訪れた行楽者たちや釜山市民に、高さ100メートル、時速800キロメートルの津波が襲いかかる。大掛かりなCGの中に、4つの物語が組み込まれ、それぞれの出会いや別れが重なり合う。それぞれ訪れる幸福と試練とは。
 吹き替えは有名タレントではなく、プロの声優がつとめているので吹き替えている人の顔がチラチラと頭に浮かぶことはない。パニック映画だけに、ゆっくり字幕を追えないので吹き替えの方が画面に集中できる。しかし、韓国での独特の言い回しが感じられないのが残念でもある。
 2009年7月に公開され、韓国映画歴代4位の興行記録を樹立した。いわゆるスター主義の映画ではないが、ハリウッドからCGプロデューサーを招くなど、迫力ある映像をつくるためにかなり本気。
 兄と妹のように支え合う幼なじみの二人には、『シルミド』『力道山』のソル・ギョングと『セックス イズ ゼロ』「ファン・ジニ」のハ・ジウォン。他に、イ・ミンギやパク・ジュンフンなど。監督は『マイ・ボス マイ・ヒーロー』『セックス イズ ゼロ』のユン・ジェギュン。韓国映画ならではの展開だ。やりすぎ!と思うところは、迫力の体感ということで。
(9月25日公開)