今、注目の若手俳優の一人・岡田将生と、実力派人気女優の蒼井優の共演で話題の今作。将軍家に生まれた斉道と、人里離れた山奥で武骨な男に育てられた娘の叶わぬ恋の話。時代劇の公開が多い今年だが、この作品はラブストーリー。
将軍の息子として生きるのが辛く、心を患ってしまった斉道と、瀬田山の“天狗”として恐れられている雷。出会うはずのない男女が出会い、一目で恋に落ちる。しかし、自由な恋愛などなかった時代に、身分差のあるその恋が実を結ぶことは考えられず、許されなかった。そして、別れの時はやってきて…。
ラブストーリとは言え、時代劇の要素は詰まっている。主従関係、将軍とその子の関係、身分差。男女の関係…など。また、藩主や藩を守ることは、侍の身分を守ること。そのためには、切腹することも辞さない。いや、切腹することはある意味、美学でもある。ということを交えながら、裏切りと復讐も描く。
相手の立場に立つということはどういうことか。どのように人を想うか。人としてどのように生きるのか、をとらえたい。ラストまでの流れが自然で、邦画らしい終わり方と言えるかもしれない。桜を画面の真ん中に映し出す映像も日本的である。
雷の兄で、斉道の家臣・助次郎を演じるのは小出恵介。御用人の榎戸角之進には柄本明。雷の父に時任三郎。監督は、『余命1か月の花嫁』などの廣木隆一。
将軍の息子として生きるのが辛く、心を患ってしまった斉道と、瀬田山の“天狗”として恐れられている雷。出会うはずのない男女が出会い、一目で恋に落ちる。しかし、自由な恋愛などなかった時代に、身分差のあるその恋が実を結ぶことは考えられず、許されなかった。そして、別れの時はやってきて…。
ラブストーリとは言え、時代劇の要素は詰まっている。主従関係、将軍とその子の関係、身分差。男女の関係…など。また、藩主や藩を守ることは、侍の身分を守ること。そのためには、切腹することも辞さない。いや、切腹することはある意味、美学でもある。ということを交えながら、裏切りと復讐も描く。
相手の立場に立つということはどういうことか。どのように人を想うか。人としてどのように生きるのか、をとらえたい。ラストまでの流れが自然で、邦画らしい終わり方と言えるかもしれない。桜を画面の真ん中に映し出す映像も日本的である。
雷の兄で、斉道の家臣・助次郎を演じるのは小出恵介。御用人の榎戸角之進には柄本明。雷の父に時任三郎。監督は、『余命1か月の花嫁』などの廣木隆一。