いま、円熟期を迎えたとも言える大沢たかおが主演。人気ドラマでは、現代に生きる医師が、江戸時代にワープしていた。設定は江戸時代に生きる現代人。この作品ではまさに、江戸時代に生きる幕末の武士を演じる。
開国だ、攘夷だと騒ぐようになった幕末。ペリーが来航し、和親条約を結んだことが発端となり、桜田門外にて大老・井伊直弼が暗殺される。事件に関わったのは関鉄之介を始めとする首謀者の水戸藩士(桜田十八士)、水戸脱藩17名と薩摩藩士1名。だが、信じていた薩摩藩には裏切られ、彼らは孤立する。この映画は、桜田門外ノ変のあとの藩士たちのその後を追う。関鉄之助は、幕府からだけでなく、かつて同胞だった水戸藩からも追われることになっていく。井伊直弼の首を取れば、日本の未来が開けると信じて疑わなかった者たち。しかし結局、歴史は薩摩藩と長州藩が同盟を組み、明治維持へと進む。映画の冒頭は、国会議事堂から桜田門を、ラストは桜田門から国会議事堂へカメラは動く。この映画が語りたいものは、それに尽きるだろう。国会議事堂と桜田門は目と鼻の先にある。
井伊直弼のことについては、とかく悪く語られることが多い。しかし、日本の行く末を人一倍考えて行動していたのも事実なのだ。今年は「桜田門外ノ変」から150年に当たる。事変当時の天候は雪。雪景色という情緒的な背景に決闘による鮮血がにじむ。それが物悲しさを感じさせる。
関鉄之介には大沢たかお。水戸藩主の徳川斉昭には、北大路欣也が扮する。鉄之介と行動をともにする藩士には、西村雅彦、生瀬勝久、柄本明など。鉄之介の妻・ふさには長谷川京子、鉄之介とふさの子ども誠一郎は加藤清史郎。監督は、『男たちの大和/YAMATO』などの佐藤純彌。
開国だ、攘夷だと騒ぐようになった幕末。ペリーが来航し、和親条約を結んだことが発端となり、桜田門外にて大老・井伊直弼が暗殺される。事件に関わったのは関鉄之介を始めとする首謀者の水戸藩士(桜田十八士)、水戸脱藩17名と薩摩藩士1名。だが、信じていた薩摩藩には裏切られ、彼らは孤立する。この映画は、桜田門外ノ変のあとの藩士たちのその後を追う。関鉄之助は、幕府からだけでなく、かつて同胞だった水戸藩からも追われることになっていく。井伊直弼の首を取れば、日本の未来が開けると信じて疑わなかった者たち。しかし結局、歴史は薩摩藩と長州藩が同盟を組み、明治維持へと進む。映画の冒頭は、国会議事堂から桜田門を、ラストは桜田門から国会議事堂へカメラは動く。この映画が語りたいものは、それに尽きるだろう。国会議事堂と桜田門は目と鼻の先にある。
井伊直弼のことについては、とかく悪く語られることが多い。しかし、日本の行く末を人一倍考えて行動していたのも事実なのだ。今年は「桜田門外ノ変」から150年に当たる。事変当時の天候は雪。雪景色という情緒的な背景に決闘による鮮血がにじむ。それが物悲しさを感じさせる。
関鉄之介には大沢たかお。水戸藩主の徳川斉昭には、北大路欣也が扮する。鉄之介と行動をともにする藩士には、西村雅彦、生瀬勝久、柄本明など。鉄之介の妻・ふさには長谷川京子、鉄之介とふさの子ども誠一郎は加藤清史郎。監督は、『男たちの大和/YAMATO』などの佐藤純彌。