夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

『ボクたちの交換日記』(試写会)

2013年02月20日 09時07分31秒 | Weblog
若いころに描いていた、あのころの未来。あのころの夢。諦めなければならなかった、夢や目標。今、振り返って、後悔はない?成功して、憧れの存在になっているけど、やり残していることはない?
そんな世代に送るメッセージ。

お笑いコンビ・ウッチャンナンチャンの内村光良の脚本・監督作品。内村監督は、映画監督になるのが夢で学校に通っていたが、当時の講師の勧めもあり、お笑い芸人でデビューした。そんなエピソードが、この映画の内容とだぶる。

結成12年。30歳を間近に控えた、売れないお笑いコンビ「房総スイマーズ」。お笑いだけでは食べていけず、アルバイトの日々を過ごしている。離れつつあるお互いの気持ち。そして、甲本は田中に交換日記の提案を持ち掛ける。一方通行で始まった交換日記。そんなとき、あるお笑いコンテストが行われることになり、房総スイマーズは優勝を目指して練習に励むことになる。相方と一緒に成功したい、と願いつつ…。

交換日記は、いまでいうとメールの送受信ということになるが、ポイントは日記だからという点。ただ、単純に言えば、回顧主義的な映画に感じるのが残念なところ。お笑いブームを知る世代には、想像の範囲内の話と思える。

房総スイマーズの甲本孝志を演じるのは、小出恵介。相方の田中洋平を演じるのは伊藤淳史。この作品が成立しているのは、主演二人の演技力によるところが大きい。お笑いイベントのシーンは必見。絵に書いたような、理想の芸人の妻を演じるのは長澤まさみ。ほかに、木村文乃、川口春奈、佐々木蔵之介など。人気放送作家・鈴木おさむのベストセラー小説「芸人交換日記~イエローハーツの物語」が原作である。ファンキーモンキーベイビーズの「サヨナラじゃない」が主題歌になっている。

(3月23日公開)