夢千代日記

SHIMAちゃんの徒然日記・雑記

『ロマンスドール』

2020年02月10日 09時43分31秒 | Weblog

ロマンスドール

冒頭の高橋一生のナレーションからラストが予測できる。そこから10年を遡って、本題はスタート。

大人の噓と真実の物語が展開していく。

 

哲雄(高橋一生)は、乳房再現の型枠モデル募集でやってきた、美人で優しい園子(蒼井優)に一目惚れして結婚。

哲雄は、ラブドール職人として働いていることを隠していて、ずっと言えずにいた。

また、園子にも抱えている悩みがあり、そのことを哲雄に告げられずにいた。

 

『九月の恋と出会うまで』などの高橋一生と『彼女がその名を知らない鳥たち』などの蒼井優が共演のラブストーリー。高橋一生と蒼井優は、岩井俊二監督の『リリィ・シュシュのすべて』以来の共演。『ふがいない僕は空を見た』『お父さんと伊藤さん』のタナダユキ監督自身の著書を映画化した。

質素さとその中のエロさ。この対局なふたつを演じさせたら、蒼井優のほかにはいない。そこに、強さもプラスしてもいい。

高橋一生は、通常から、そこはかと流れる闇のようなもの秘めていると感じており、そこが魅力でもある。

そんな二人が秘密を抱えた夫婦を演じるのだから、見逃せない。

〝ロマンスドール〟制作へかける情熱と進化も受け取りました。技術者は努力はここにも。

この映画とは関係ないが、是枝裕和監督の『空気人形』がちらりと頭をかすめた。