26歳OLの桃瀬成海は、転職した会社で幼馴染の二藤宏崇と再会する。成海はBLを愛する腐女子、宏崇は重度のゲームヲタク。成海は「ヲタバレ」するのを恐れていたが、宏崇はヲタク同士付き合ってみない?と提案する。
恋愛は、ヲタクだろうが何だろうが一筋縄ではいかない、ということを踏まえたら、普通の恋愛もの。
ただし、中身はミュージカル。ヲタクの『ラ・ラ・ランド』を目指して、「勇者ヨシヒコ」『銀魂』シリーズの福田雄一監督が挑戦した。
舞台「ピーターパン」出身で歌と踊りに定評がある高畑充希を中心に据え、山崎賢人や賀来賢人とムロツヨシ、佐藤二朗といった〝福田組〟常連のメンバーががっつり参加している。
見どころは、高畑充希。
本来の演技のうまさがあるので安定ぶりはもちろん、ヲタク独特の専門用語を早口でセリフをいうなど、さすが。
ただやっぱり、高畑充希の歌が凄くうまくて。舞台経験もあるから動きも軽やかで。圧倒的!!
特に、幕が暗転してキャストの名前が出始めるときの歌!!あるアニメを彷彿させるのだが、それがもう圧巻である。
ヲタがばれて会社を辞める、彼氏とうまくいかないなどの件は、〝トクサツガガガ〟か、と軽く突っ込んでみた。
出演はほかに、斎藤工、菜々緒など。全員がキャラ立ちしている、福田監督独特のコメディ。ちなみに、山崎賢人の〝壁ドン〟もあり。
2018年、テレビアニメ化された人気コミックの映画化となっている。