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日常よく使われる英語表現を毎日紹介します。毎日日本時間の午前9時までに更新します。英文執筆・翻訳・構成・管理:上杉隼人

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A NUMBER OF...

2020-05-25 08:05:39 | N

 英和翻訳をしていてよく悩むことも間違えることもあると思うことのひとつに、a number of...を「いくつかの…」とするか、「かなりの……」とするかということがあると思う。
 多くの辞書には、1「いくつかの…」が2「かなりの…」よりも先に定義が記されているので、こうした悩みや間違いが出てしまうのだが、英語を実際に書いてみる際にこのa number of...をどんな気持ちで伝えたいかというと、「あるていどの…」「あるていど…がある」の意味で使うことが多いと思うa number of...と不定冠詞aを使って、「はっきりしないが、あるていどの量、数はある」と言いたいのだ。
 それを考えると、結局は「かなりの…」の意味に「近い」し、この意味で使われることのほうがわたしの乏しい翻訳経験から考えても圧倒的に多いような気がする。
 『ライトハウス英和辞典』に
(1)いくらかの[≒some, several]. (2)かなりの... [≒many]: There are a number of places to see in this city and I want to visit some of them.この市には見物する所がかなりあり、いくつか訪れたい.
というありがたい定義と例文があるように、 [≒many]であって、[=many]でないということを意識する必要がある。
 いくつか例文をあげる。

○Practical Example
  You'd better steer clear of those rocks, Poe. A number of transports have been wrecked there.
「あそこに散らばってる岩にぶつからないようにしろ、ポー。輸送船がかなりあそこで難破している」

●Extra Point
やはり「かなりの…」「相当の…」の意味で使われるほうが多いと思う。

◎Extra Example
A number of today's novelists cut their teeth on editorial work.”
“Sasaki is one of them.”
「現在小説家になっている人の中には編集者からスタートした人が相当いる」。
「笹木さんもその一人だ」

 基本的な表現に悩んだときは、
 1「英語で自分で書くときにその表現をどのように使うか考えてみる」、2「信頼できる学習辞典をチェックしてみる」、3「インターネットでその表現がどんな意味で使われることが多いか確認する」といったことが必要だと思う。

 

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