"Oops."は、何かを落としてしまったり、バランスを崩してしまったりした時などに思わずくちにする。日本語では、「おっと、おっとっと、あらら!」という感じだろう。 "Oops."は"Whoops."とつづられて発音されることもある。
○Practical Example
"Oops, I dropped a 500-yen coin. Oh, there it is, under the sofa."
「おっと、500円玉を落としちゃった。ああ、あった。ソファの下だ」
●Extra Point
多くの日本人のみなさんは、何か思いものを持ち上げて力を込めたり、あるいはちょっと疲れているときにどこかに腰をおろそうとする時などに、「よいしょ」と言うことがあると思う。それは英語では何というか、とよく尋ねられる。答えとしては、そういう時は、何も言わない、ということになると思う。しかし、中には、"Oh." とか"Oh God.", "Oh, Jesus."という人もいる。
◎Extra Example
(sitting down and saying) "Oh, Jesus." (thinking) I'm lucky to get a seat on this crowded train!
(腰を下ろしながら)「よいしょ」(と言って、)こんなに混んでいる電車で座れるなんてついてるな(と思って)。
considerate(思いやり[情け]のある)な人たちは、「思いやり」や「情け」があって、「(相手のことを)考える」ことができる。ほかの人の気持ちを傷つけるようなことは決してしない。
○Practical Example
"Shiho is a very considerate person. She is always putting other people before herself."
「志穂はとても思いやりがある。いつも人を立てようとする」
●Extra Point
considerateの否定形inconsiderate(他人の気持ちなどを察しない、思いやりのない、礼儀を心得ない)もよく使われる。
◎Extra Example
"Don't be so inconsiderate, Keiichi. You only think of yourself all the time. No wonder your marriage is on the rocks."
「慶一、もっと人の気持ちを考えなよ。君はいつも自分のことばかり考えている。そんなことだから今離婚の危機に瀕しているだぞ」
on the rocksといっても、お酒の飲み方のことを言っているわけではない。「破綻して、破産して、金に窮して」という意味。ここでは、結婚生活が危機に瀕している状態を指している。on the rocksは元々は岩に乗り上げてしまった船を指して言った。日本語では、「座礁して」という感じになるだろうか。結婚生活がそんなことになってしまったら困るが。
to nagで、「何かにがみがみ小言を言う」という意味。よく妻が夫や子供や親にがみがみ小言を言う時に使われるが、実際小言は誰でも言う。
○Practical Example
"Look, Yuka, stop nagging me about it, okay? I was working, and that's that."
"I'm not nagging, Keiichi. I'm just trying to find out the truth."
「ねえ、夕香、あんまりがみがみ言わないでよ。ぼくは働いているんだ。この話はやめよう」
「慶一、わたしはがみがみ言ってないわ。ほんとのことが知りたいだけ」
●Extra Point
nagは名詞としても「うるさい小言(を言う人[こと])、小言屋」の意味で使われる。
◎Extra Example
"You're being a nag, Yuka. Leave me alone. I'm going to bed."
"Fine, Keiichi. Go to bed. Your 'bed' tonight is the living room sofa. Night."
「夕香、うるさいよ。放っておいてくれ。ぼくは寝る」
「慶一、どうぞ寝てちょうだい。あなたが今夜寝るところは、居間のソファよ。お休み」
"Night."は"Good night."を短くした表現。
overを使った表現は、GetUpEnglishで二度紹介していると思う(2006/04/17のIT’S OVERと2006/05/07のI CAN’T GET OVER) が、今日またもう一つ紹介する。このto be overは、「何かに関しては以前にも言った、話した」と言いたい時に使われる。
○Practical Example
"Well, Yuka, we've been over this before. When I say I'm at the office, I may actually be out somewhere doing, uh, business."
"Well, honey, let's go over it again. Where exactly were you tonight?"
「いいかい、夕香、このことは前も話したじゃないか。ぼくが会社にいると言う時は、仕事でどこか外にいるということもあるんだ」
「ねえ、もう一度話しましょう。今夜は一体どこにいたのよ?」
夕香はto be overの代わりにto go overを使っているが、意味は同じ。
●Extra Point
to go overにand overを付け足すと、とても便利な表現になる。to go over and over itで、「何度も何度も」という意味になる。
◎Extra Example
"But Yuka, darling, we've gone over and over this a million times. I was drinking with colleagues! Really."
"Colleagues? Which colleague wears Chanel No. 5?"
「でも、夕香、それは何度も何度も話したじゃないか。会社の同僚と飲んでたんだ。ほんとだよ」
「会社の同僚? シャネルの5番の香水をつける同僚って、一体どんな同僚よ」
何かの理由で遅れてしまうと伝えたい時、よくto get caught upという表現を使う。この表現には、二つの異なる、しかし互いに関連する意味がある。一つは、to get caught up inとinを付けることで表現される、「巻き込まれる」という意味。
○Practical Example
"I was caught up in a traffic accident yesterday and didn't get to the picnic."
"Oh, I was caught up in traffic this morning, but it was just a traffic jam, not an accident."
「昨日、通りで車の事故があって、それに巻き込まれてピクニックに行けなかったよ」
「あら、そう。今朝も道が混んでいたけど、ちょっとした渋滞で、事故じゃなかったわ」
二つ目の用例のcaught up inは、「・・・・・・で遅れた」(delayed by)の意味もほのめかす。 "I was caught [up] in the rain."は、「雨に遭った」。
●Extra Point
to get caught up atとatが使われると、「遅れる」という意味になる。to be held up at(引き止められた)に近い。この「遅れる」がto get caught upのもう一つの意味。
◎Extra Example
"Yuka, I'm caught up at the office till pretty late tonight."
"Okay, honey, I'll be waiting."
「夕香、今夜は仕事でかなり遅くなる」「わかったわ、待ってるね」
exは、アルファットのxと同じように発音される。ex-とハイフンが付いて、そのあとに以前関係があった人を示す語が来る。ex-wife(先妻)というように。日本語の「前の、元の」に当たる。(もちろん、元の身分や職業が表現されることもある。例えば、ex-president, Bill Clintonというように。)
○Practical Example
"Max, Mami is your ex-girlfriend, okay? But she's married now. You're crazy to fly to Berlin to see her."
「マックス、いいかい、真美は君の元カノなんだ。もう彼女は結婚しているんだ。ベルルンに飛んで彼女と会おうなんて、どうかしてるよ」
●Extra Point
最近は、ex単独でも使われる。やはり同じように、「以前関係のあった者」という意味で用いられる。特に「先夫、先妻、前の彼女[彼]」という意味でも使われる。
◎Extra Point
"Don ran into his ex at the supermarket. She was with his best friend. The three of them had a nice chat in front of the cheese counter."
「ドンは前の奥さんにスーパーでばったり会った。別れた奥さんはドンの無二の親友と一緒だった。3人はチーズ売り場の前で楽しく話した」
この"You know what?"という言い方が文頭で使われると、昨日(2006/08/09)紹介したlookとlistenと同じ意味になる。
○Practical Example
"You know what, Max? You're a complete idiot. You can't join Mami on her honeymoon."
「あのさ、マックス。君は完全にイカれてるよ。真美は新婚旅行に出掛けているだから、会えるわけないじゃないか」
●Extra Point
guess whatも、「(意外なことを切り出し相手の注意を引いて) あのねえ」という意味で使われる。
◎Extra Example
"Guess what, Rob. I'm leaving for the airport in an hour. I can't let Wolf take her away from me forever."
「あのねえ、ロブ、ぼくは1時間以内に空港に行くよ。ウォルフに真美を取られたくないんだ」
lookが文頭で使われると、注意を促して「そら、ねえ、いいこと、いいか、なあ、それ(ごらん)」という意味になる。
○Practical Example
"Look, Max, you're acting like a child. Mami is on her honeymoon with Wolf in Berlin."
「なあ、マックス。君はまるで子どもみたいだ。真美はウォルフとベルリンに新婚旅行に出掛けてしまったんだよ」
●Extra Point
"Listen" has the same meaning in this context. listenも文頭で使われると、これと同じような意味になる。
◎Extra Example
"Listen, Rob, I don't care. I'm flying to Berlin tonight. I'm not letting go of her!"
「いいかい、ロブ。ぼくは気にしない。今晩ベルリンに飛ぶ。彼女を失いたくない!」
このキャッチフレーズには、二つの異なる意味がある。一つは、「(提示された値段などに)そのまま無条件に受け取る[買う]かやめるかを決める」という意味。日本語の「いやならやめろ、早く決めるんだ!」という感じに近い。
○Practical Example
"Look, Kamimura, you've got five minutes to decide whether you accept 950 yen at hour. Which is it? Take it or leave it."
「ねえ、上村君。5分差し上げるから、時給950円でいいか、決めてください。どうする? いやなら断っていいのよ」
●Extra Point
もう一つは、「(提示されたものの)どちらでもよい[結構です]」という意味。どちらの意味になるかは、文脈や状況によって決まる。
◎Extra Example
"I was offered a job in Osaka, but it's not really my cup of tea. I could take it or leave it."
「大阪で仕事を見つけたが、どうもぼくには合わない。あまりやりたくないな」
one’s cup of teaで、「好きなもの[人]、好物、性に合ったもの[人]、得意なもの」。
to run intoは、文字通りには「…と衝突する」(to collide with)という意味。しかし、誰かに「・・・・・・に偶然に会う」という意味で用いられる。日本語の「たまたま会う、ばったり出会う、出くわす」という感じ。
○Practical Example
"I ran into Peter yesterday at Kitasenju."
"Oh, how did he look? He's been out of the hospital for a week now, I think."
「昨日、北千住でピーターにばったり会ったよ」
「ああ、そう。彼、どうだった? 確か1週間前に退院したばかりだと思うよ」
●Extra Point
同じ意味の表現に、to bump intoがある。
◎Extra Example
"I bumped into Zelda yesterday at Kitasenju."
"Oh, she's back from Hawaii then, is she? Did she have a tan?"
「昨日、北千住でゼルダにばったり会ったわ」
「ああ、それじゃハワイから帰ってきたんじゃないか。彼女、日焼けしてた?」
proactiveという単語は、Eメールやインターネット上で使われたことによって、90年代から広く用いられている。基本的にはactive(活動的な、活発な、敏活な。積極的な、意欲[自発]的な)と同じだが、「何かを決意したり、解決するために、あることに積極的に参加する」とか、「先を見越して行動する[行なう]」というニュアンスを伝える。
○Practical Example
"We have to be really proactive when it comes to preventing AIDS. It's not enough to sit around and do nothing about it."
「AIDSを防がなければならないとなれば、実際に行動しないと。何もしないでいてはだめよ」
●Extra Point
副詞"proactivelyもよく使われる。
◎Extra Example
"We have to act proactively when it comes to preventing AIDS. Let's get a website going where people can contribute money, okay?"
「AIDS防止となれば、実際に動かないと。ねえ、ホームページを立ち上げて、募金活動をしてみない?」
just one’s luckで、物事がうまくいかなったかときの失望感やあきらめの気持を表現する。「なんて運だ、まったくついてないなあ、まいったな、しまった」に近いかもしれない。
○Practical Example
"I waited on line for three hours, but the last ticket to the Stones' concert went to the guy in front of me. Just my luck!"
「3時間も並んで待ったのに、ストーンズのコンサートのチケットはぼくの前の男のところで売り切れてしまった。まったくついてない!」
●Extra Point
just one’s luckは、it...that…の強調構文のようなちょっと長い文章や句のなかでも使われる。
◎Extra Example
"It's just my luck that the last ticket went to the guy in front of me!"
「なんともついてないことに、最後のチケットはぼくの前の男のところで売切れてしまった!」
something is inで、「何か(服装など)が流行して[の]、はやりで[の]」という意味。
○Practical Example
"Low-cut dresses are really in now. A lot of girls are wearing them."
「今は胸元の空いたドレスがほんとうに流行っている。たくさんの女の子が着ている」
●Extra Point
something is inの反対はsomething is out. 意味は「流行しなくなって、廃れて」。
◎Extra Example
"Some girls used to wear really high platform shoes. But these are definitely out these days. You hardly see them anywhere."
「厚底靴をよく履いていた女の子もいたね。でも、最近はすっかり廃れた。もう滅多に見ない」
where it’s atは最近よく使われる表現で、現在の状況を表現する。「現状はこうです」とか、あるいは「そういうことです」と言いたいときに用いられる。
○Practical Example
"Look, Mr. Murata. We can't buy your store. Maybe next year. But that's where it's at right now."
「あのね、村田さん、今はお店を買い上げることはできない。来年はできるかもしれない。今の状況はそういうことなんだ」
●Extra Point
where it’s atは過去形でも用いられる。it’sのitの代わりにほかの代名詞があてられることもある。
◎Extra Example
"We couldn't buy Mr. Murata's store last year. That's where we were at then. But now we've got more money, so the situation has changed."
「村田さんの店舗を昨年は買い上げることができなかった。あのときはそうだった。しかし、今は資金が去年よりたくさんあるし、状況は変わった」
「ご馳走する、おごる」と言いたい時は、to treatを使うのがよい。 」
○Practical Example
"I want to treat you to dinner on Saturday. Can you meet me at the usual place at seven?"
"No, Michiko. You're always treating. This time I want to treat you."
「土曜日に夕食をご馳走するわ。いつもの店で7時に会えないかしら」
「だめだよ、道子。君はいつもおごってばかりだ。今度はぼくがご馳走するよ」
●Extra Point
treatは名詞としても使われる。意味は同じ。
◎Extra Example
"Michiko. I really want this to be my treat. It's on me. Please?"
「道子。今度はほんとにぼくがおごるよ。ぼくが払うから。いい?」
"It's on me."は、「ぼくが払う」(I am paying.)という意味。"It's my treat."の言い換えとも言える。