句動詞go overはいろいろな意味で使われる。そのひとつはすでにGetUpEnglishでも紹介した。
https://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/980049947fc672ac45c5e0a1d6e59c83
口語表現で、[well, badly, big などを伴い] 「(話・考え・演技などが)うまく行く、受け(入れられ)る、成功する」の意味でも使われる。
本日のGetUpEnglishはこの表現を紹介する。
○Practical Example
His translation workshop went over very well.
「彼の翻訳演習は大成功を収めた」
●Extra Point
もう一例。
◎Extra Example
He is a good cook, so people like to visit him for get-together. The menu varies from time to time, depending on who’s coming, but his pumpkin salad always goes over big with guests.
「彼は料理がうまいから、みんな彼の家に来たがる。メニューは誰が来るかによって変わるが、カボチャのサラダはいつも大好評だ」
2017年12月、Mark Twainの永遠の名作Adventures of Huckleberry Finn(英国版 1884, 米国版1885)が、名翻訳家の柴田元幸によって刊行された。『ハックルベリー・フィンの冒けん』という書名で。
口語体の語りの可能性を一気に押し広げたこの名作を、柴田元幸はどう訳したか? ぜひ『ハックルベリー・フィンの冒けん』でご確認いただきたい。時に原書とあわせて読むことで、大変な英語の勉強になるだろう。
原文はこのあたりで簡単に見られる。
https://www.gutenberg.org/files/76/76-h/76-h.htm
2017年最後と2018年の最初の日のGetUpEnglishでは、Adventures of Huckleberry Finnを理解する上で重要な、柴田氏も『ハックルベリー・フィンの冒けん』で解説している2つのkey wordについて考えてみた。
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/3cbb553b4073f7fa32a744e9edb6306e
http://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/0f6305e71e2ae054ec36137d13adc6e2
本日のGetUpEnglishでは、この小説の象徴というもいうべき語raftを考えてみよう。raftはもちろん「筏」であるが、ハックルベリー・フィンの自由の象徴であり、彼を汚れた文明世界から連れ去ってくるものだ。
渡辺利雄は『講義アメリカ文学史』第II巻の「マーク・トウェイン」に書いている。
http://books.kenkyusha.co.jp/book/978-4-327-47214-6.html
Huckleberry Finn の基本構造の一つは、アメリカ文学に多く現われる「自然」と「文明」の対立である。少年 Huck Finn はこの二つの世界を放浪しながら、つまり、偽善・暴力・抑圧的な文明社会から解放的で汚れのない自然に脱出し、さらにまた社会に戻るという往復運動を繰り返すことによって、人間社会の醜い現実に目覚め、よき自然の影響の下で人間的に成長する。彼の陸上での体験はほとんど暴力的な恐怖の体験といってよく、彼はアメリカ南西部の田舎町の ‘sivilized’ された人間に幻滅する。彼がその幻滅から立ち直り、一時の安らぎを見いだすのは、川に逃げ帰り、自然の孤独の中ですべてを忘れて過ごす時である。彼は生まれ変わる。再生を体験する。そうした雄大なミシシッピー川を20世紀最大詩人の一人T・S・エリオットは、物理的な存在としてでなく、超越的な存在たる「神」とみなしたのである。そして、この小説の意味と魅力はそこにあると結論づける。
このraftが出てくる場面でわたしがいちばん好きなのは、18章の最後の部分だ。シェファードスン家とグランジャフォード家のおそろしい血みどろの争いを見てきたハックは筏とジムに迎えられ、ようやく落ち着くことができる。
○Practical Example
I never felt easy till the raft was two mile below there and out in the middle of the Mississippi. Then we hung up our signal lantern, and judged that we was free and safe once more. I hadn’t had a bite to eat since yesterday, so Jim he got out some corn-dodgers and buttermilk, and pork and cabbage and greens—there ain’t nothing in the world so good when it’s cooked right—and whilst I eat my supper we talked and had a good time. I was powerful glad to get away from the feuds, and so was Jim to get away from the swamp. We said there warn’t no home like a raft, after all. Other places do seem so cramped up and smothery, but a raft don’t. You feel mighty free and easy and comfortable on a raft.
柴田元幸はこの部分をどう訳したか、『ハックルベリー・フィンの冒けん』でぜひ確認してほしい。
●Extra Point
語源が違うがraftは同じつづりで「多量、多数」の意味でも使われる。
◎Extra Example
When he went up the hill, Captain America was shocked to see a raft of enemy soldiers approaching.
「キャプテン・アメリカは山の頂上に登り、多数の敵兵が近づいてくるのを目の当たりにしてぎょっとした」
アメリカ文学者として偉大な業績を残された渡辺利雄に深く哀悼の意を表します。
https://www.asahi.com/articles/DA3S14329786.html
dementiaは「認知症」。
今日のGetUpEnglishはこの語を学習する。
○Practical Example
The man, 88, was found to have senile dementia.
「88歳のその男性は、老人性認知症であることがわかった」
●Extra Point
もう一例。
◎Extra Example
The thirty-three-year-old Mohammed bin Salman effectively came to power in 2017, displacing his brother bin Nayef. Some say he was appointed by his father, the octogenarian King Salman, who suffers from mild dementia and has long retired from active kingship.
「一九八五年生まれのムハンマド・ビン・サルマーンは二〇一七年、三十三歳にして兄(伯父)ムハンマド・ビン・ナーイフ(一九五九~ )に代わり、サウジアラビアで実質上の権力を手にした。軽い認知症を患い、すでにかなり前に一線から退いている父である国王サルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ(一九三五~ )に指名されたという者もいる」
ditchは「溝」であるが、動詞としては「…を捨てる、(人・恋人を)見捨てる」の意味で使われる。
今日のGetUpEnglishはこの語を学習する。
○Practical Example
“Don't get so down just because your girlfriend ditched you.”
“ I thought that things would work out this time for sure.”
「ふられたくらいで、そんなにしょげるなよ」
「今度こそうまくいくと思ってたんだけどなあ」
●Extra Point
もう一例。以下のようにも使われる。最新のニュースにこの言い方があった。
◎Extra Example
Measures now will have to be compete for Miss America after the swimsuit competition was ditched, along with other changes that have been made to modernize the organization.
「組織を近代化する変化もいくつか見られているし、ミス・アメリカ・コンテストは水着審査廃止後の各基準設定も必要となるだろう」
本日のGetUpEnglishは現在訳出中の本のなかから気になった表現をいくつか紹介する。
Tookie was putting two (hundred million) and two (hundred million) together.
put two and two together (and make [get] four)は、「事実を考え合わせて結論に達する[推論する]」という言い方だが、ここではtwo (hundred million) and two (hundred million)とすることで、この絵が4億ドル(2億ドル+2億ドル)以上で売れたという事実を示そうとしている。以下のように訳すしかないだろう。
「トゥーキーはこの絵が四億ドル以上で売れたという事実を考えあわせて結論を出した」
‘Around a third of it was obviously covered with over-painting,’ he remembers. ‘But I could see from other parts which were not covered with over-paint that this was clearly a sixteenth-century panel. Immediately I thought, “It’s period, and we’re off to the races.”
“It’s period, and we’re off to the races.”がむずかしいかもしれない。
periodは定冠詞も不定冠詞もついていないことから、「以上、終わり、それだけのことさ」という口語表現だと思うし、前後の状況をよく考えて訳語をあてればよい。
we’re off to the racesがその鍵となる表現であるが、これはおそらく新しい表現なので、その場合は本年の元旦に紹介したようにUrban Dictionaryをチェックしよう。https://blog.goo.ne.jp/getupenglish/d/20200101
すると、以下の定義がヒットする。
Off to the races
Going somewhere exciting
"We are going off to the races tonight."
by yupitscharlotte April 05, 2016
https://www.urbandictionary.com/define.php?term=Off%20to%20the%20races
以上から、次のように訳したらどうか。
「三分の一くらいは上塗りが施されていたと思います」と彼は思い出す。「でも、上塗りされてないところもあって、その部分から確かに十六世紀のパネルに描かれていることがわかりました。そこですぐに思いました。「そうだよ、これから面白くなるぞ」
現在翻訳中の本はこういった表現が膨大に出てくるのでややしんどいが、英語の勉強になるし、なんといっても世界最高値の絵は一体どこから出てきたのかというどこにも書いていないことを著者が独自の調査で調べ上げ、その結果をまさに推理小説のようにdramaticに描き上げているので、大変楽しい。
400ページを超えるこの大書もどうにか3か月で訳了できそうだ。
すでに2009年1月12日のGetUpEnglishで紹介していますが、再掲載します。
https://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/a27a42c71bf0c2b7222b5d15f5318731
今日は成人の日(Coming-of-Age Day)です。
各地で成人式(coming-of-age ceremony)が開かれます。
○Practical Example
"Araiwa-san's son, Makoto, turned 20 last year. Makoto will participate in the local coming-of-age ceremony."
"Oh, he's all grown up! I am quite sure he will be as good a cook as his father."
「荒岩さんのところのまこと君は去年20歳になった。まこと君は地元の成人式に参加するよ」
「おお、まこともすっかり大きくなったな! きっと荒岩さんと同じぐらい料理がうまくなるぞ」
●Extra Point
成人式を迎えると、お酒が飲めます。でも、飲みすぎはいけません。
◎Extra Example
"Today is Coming of Age Day! And we are now 20 years old! Let's have a drink!"
"You are still young, Mitsugu. Don't drink too much. Drinking is all right, but you shouldn't let it take over."
「今日は成人式だ! そしておれらはもう20歳だ! さあ、酒を飲もうぜ!」
「みつぐ、君はまだ子供だ。そんなに酒を飲んではいけない。酒は飲むのはいいが、酒に飲まれてはいけないよ」
新成人のみなさん、おめでとうございます。でも、お酒の飲みすぎにはご注意ください。
「役に成りきる」は英語でどう言えばいいか?
今日のGetUpEnlishはこの表現を考えてみよう。
get into one’s roleという言い方ができると思う。
1月3日のGetUpEnglishでかわいいコスプレ姿を見せてくれた森本悠太くんにまたご登場いただきます。
It’s your turn, Yuta!
https://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/a82c9216e3c6b0e4bd689370b157a28b
〇Practical Example
Yuta really got into his role as Spider Man.
「悠太くんはスパイダーマンに成りきった」
本日の写真も悠太くんです。
●Extra Point
もっと簡単にcompletely become the characterということもできる。
◎Extra Example
Aiko completely became Chika and confessed her love for Nagisa.
「愛子は千歌に完全になりきって渚にコクった」
「水掛け論」は英語でどういったらいいか?
本日のGetUpEnglishはこの言い方を考えてみよう。
Asahi WeeklyのJanuary 12号の「英語でどう言う?」(和田明郎記者担当)にこの用例があった。
○Practical Example
This high-definition dashboard camera will capture every moment while you are driving. If you are involved in an accident, you don’t have to worry about a he-said, she-said argument.
「この高画質のドライブレコーダーは、ドライブ中の様子がすべて録画できますよ。もう事故の際にどっちが悪いかという水掛け論を心配しないで済みます」
●Extra Point
次のような言い方もできるので、ぜひ覚えておこう。「決して予備段階を超えない」という言い方だ。
◎Extra Example
Our argument yesterday never progressed beyond the preliminaries.
「きのうの話し合いは水かけ論に終始した」
No ifs, ands or butsで、「でももしかしもない」。弁解しようとする相手に「弁解無用」と言うに使う。
今日のGetUpEnglishはこの表現を学習する。
○Practical Example
“But, Mom....”
“No ifs, ands or buts, Aiko. You will do as I say.
「でも、ママ……」
「でももしかしもないの、愛子。ママの言う通りにしなさい」
●Extra Point
Asahi WeeklyのJanuary 12号の「英語でどう言う?」(和田明郎記者担当)にこの用例があった。
◎Extra Example
How long have you been seeing her? You told me that you would never cheat on me again. This is the third time. I don’t want to hear any ifs, ands or buts.
「彼女とは付き合っているの? もう二度と浮気はしないって言ったじゃない。これで3度目よ。どんな言い訳も聞きたくない」
handはもちろん「手」であるが、いろんな意味があり、複数形では「所有」「管理、支配、責任」の意味で使われる。
今日のGetUpEnglishはこの語のこの意味の使い方を学習する。
○Practical Example
This painting has passed through many hands.
「この絵は多くの人の手を経てきている」
●Extra Point
次のような使い方もする。
◎Extra Example
I will leave the matter in your hands, Maki.
「その問題は、真紀、きみに任せる」
☆Extra Extra Point
400ページを超える本であるが、どうにか訳了しつつあるこの本に次の表現がある。
★Extra Extra Example
Sometime between 1960 and 2005: Either St Cyr or Lansford sells the Salvator to the Hendrys in Baton Rouge as ‘After Leonardo’, because the Boltraffio attribution has been forgotten at some point. Perhaps the painting had changed hands more than once.
「一九六〇年から二〇〇五年のある時。ジョー・セイント・シルもしくはアロンゾ・ランスフォードのどちらかが、すでに『サルバトール』はボルトラッフィオによるものということは忘れ去られていたので、「レオナルド風」絵画としてバトンルージュのバジル・C・ヘンディに売却する。おそらく絵は何度か異なる者たちの手に渡ってきたと思われる」
plushは「すばらしい、快適な、豪華な」
今日のGetUpEnglishはこの語を学習する。
○Practical Example
“This is certainly a plush room, Walt.”
“It ought to be, seeing as how it's the most expensive room in the hotel.”
「ずいぶん豪華な部屋ですねえ、ウォルト」
「何しろこのホテルで一番高い部屋ですからね」
●Extra Point
もう一例。
◎Extra Example
She grew up with all the plush in the world around her. No wonder she isn't interested in a hayseed like me.
「彼女はぜいたく三昧で育ったんだ。ぼくみたいな田舎者に興味を示さないのも無理ないよ」
佐藤良明先生のFacebookを見ていたら、びっくりすることが書かれていた。
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"So far so good." 「今のところ非常によい」? ミサイルを落とされたこと、たしかに狙ったとおりの展開なんだろうけど so good は、very good じゃないでしょ。 NHKさん、Google 翻訳(ここまでは順調ですね)に負けてますよ。
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わたしは同じ間違えをしてしまいそうで笑えない。
実はGetUpEnglishを開始したばかりの2006年7月22日に、すでにこの表現は紹介している。
https://blog.goo.ne.jp/getupenglish/e/883c040f225fe6a84d513cc83e666115
だが、この先間違えてしまうかもしれないので、本日のGetUpEnglishはこの言い方を復習する。
so far so good, もしくはso far, so goodは「これまでは万事うまくいった(が先行きはわからない)」
○Practical Example
"How's your new car running, Masaki?'
"So far, so good, Ayami."
「新車はどうですか、将暉さん?」
「今のところ調子いいよ、あやみちゃん」
https://www.youtube.com/watch?v=Tphr2xbE00Y
●Extra Point
もう一例。
◎Extra Example
"How is everything with your new job as a patissier?"
"So far, so good. The people are nice and I'm learning a lot."
「ケーキ職人としての新しい仕事はどう?」
「今のところ順調です。みんないい人たちで、いろいろ教えてもらっています」
PrinceがThe Artist Formerly Known as Prince時代に発表したRave Un2 the Joy Fantasticに入っているGwen Stefaniをフィーチャーしたこのご機嫌な曲のように「変形ヴァージョン」もよく使われる。
"So Far. So Pleased" https://www.youtube.com/watch?v=C2wgnwxq6OQ
religiouslyは「信心深く、敬虔に」「宗教的に」であるが、日常的には「熱烈に、熱心に」の意味で使われるので注意しよう。
今日のGetUpEnglishはこの語の意味の使い方を学習しよう。
定期購読しているEnglish Journal(アルク)の1月号のFree Talkに次の表現があった。
○Practical Example
J.P. When I was, oh, I don’t know, a few years ago anyway, I was really into a British TV police drama called Cracker.
Mike: Oy. yes, yes.
J.P.: I love it. I would watch it religiously.
J.P.:覚えてないけど数年前かな、ともかく、「心理探偵フィッツ」っていうイギリスの警察ドラマにはまった。
マイク:ああ、あった。
J.P.:あれはすごく好きだった。熱心に見ていたよ。
このコーナーは毎月聴いてわからないところは活字を確認するが、大変勉強になる。
●Extra Point
すでに訳稿は提出済みで、ゲラを待っている刊行予定書籍にこの表現があった。
◎Extra Example
After the fall, Kirk’s home needed safety renovations, including an automated stair lift. Kirk was adamantly opposed. Fitness coach Falahi won him over arguing that the lift would help preserve his energy for daily exercises. Kirk was still working out religiously at an exercise bench in his bedroom, using his custom- made pair of seventeen- and- a- half- pound dumbbells.
転倒のあとカークの住まいでは、階段昇降機などの危険防止の改修が必要となった。カークは断固反対した。フィットネス・コーチのファラヒーはそんな彼を、リフトは毎日の運動のためのエネルギー温存に必要だと言って説得した。カークはいまだに寝室の運動用ベンチで、8キロの特注ダンベルを使って熱心にワークアウトしていたのだ。
すでに訳稿提出済みのものは数冊あるのだが、ゲラ校正は突然やってくることが多いので、どんなときも対応できるようにしておかないといけない。
さらに「訳者あとがき」を書いたり、必要があれば原書にない新情報を含む章を著者にもらったり、さらには販促としてそれぞれの著者にインタビューもしてみたいので、訳稿を提出してからもすべきことはたくさんある。幸運なことにわたしの担当編集者のみなさんはどなたもとても優秀で、とても信頼できるので、いつも気持ちよく仕事を進めることができる。
insoucianceは「無頓着、無関心、のんき」。
今日のGetUpEnglishは難易度の高いこの語を学習する。
○Practical Example
Junko hid her worries behind an air of insouciance.
「淳子は無関心を装い、さまざまな心配を隠そうとした」
●Extra Point
今必死に訳している本はこうした難語が頻繁に出てくる。状況をよくつかんで訳すことが必要だ。
◎Extra Example
He called out the numbers with the unblinking insouciance that is de rigueur for the job.
「この仕事に求められることだが、彼は動揺も関心も示さずに数字を読み上げた」
unblinkingは「まばたきしない、まぶたひとつ動かさない」であるが、この場合は「 動じない、平然とした」
de rigueurはフランス語源の表現で「礼式[流儀]に従って、礼儀式上必要で(ある)、ぜひとも」
英語はむずかしいし、翻訳も苦しいが、仕事をいただける喜びを感じつつ、2020年も精力的に、迅速にこなしていきたい。
年末年始はほとんどどこにも行かず、ひたすら翻訳をしたり、家の片づけなどをしたりしていたが、そんななかでも楽しみはおいしいものを作って食べること、ジムに行くことと、好きな本を好きな音楽を聴きながら読むことだ。
久しぶりにCurtis Mayfieldの代表作There’s No Place Like America Today(1975)を聴いてみたが、1曲の "Billy Jack"の歌詞からいきなり内容がすさまじく、ネットでチェックしてみた。
https://www.youtube.com/watch?v=gL89OKE6GRk
本日のGetUpEnglishはThere's No Place Like America Today収録の "Biily Jack"とその歌詞を紹介したい。
Just out of Monday
I run into a friend
Down the street, down the street
Where I live
Sad things begin
I could feel from within
From the message, from the message
He had to give
About a buddy of mine
He run out of time, his life run out of time
Somebody past noon, shot across the room
And now the man no longer lives
Too bad about him
Too sad about him
Don't get me wrong, the man is gone
But it's a wonder, he lived this long
Up in the city they called him Boss Jack
But down home he was an alley cat
Ah, didn't care nothing about being black
Oh, Billy Jack
There can't be no fun, can't be no fun
To be shot, shot with a hand gun
Your body sprawled out, you without a doubt
Running people out, there on the floor
Sad bloody mess
Shot all up in his chest, shot in his chest
One sided duel, gun and a fool, ah
What a way to go
Up in the city they called him Boss Jack
But down home he was a alley cat
Ah, didn't care nothin' 'bout being Black
Oh, Billy Jack
まさしく短篇小説のようだ。カーティス・メイフィールドは1975年にこんなすごいことをしていたのだ。加えて、残念なことだが、「今日、アメリカのような場所はない」と彼が歌ったアメリカは、それより状況が悪くなったことはあるかもしれないが、よくなったとはまるで思えない。
“There’s No Place Like America Today”. 45年前に発表されたアルバムだが、今も強烈なメッセージを発している。