遍路休憩所朝鮮人排斥の貼り紙に見る民族や国籍から自律できない自己民族優越性病に罹った日本人たち

2014-04-12 05:37:55 | Weblog



      《生活の党PR》

      《4月10日衆議院本会議総務大臣「地方自治法一部改正案」趣旨説明に対する鈴木克昌生活の党代表代行・幹事長質問 》

      『人口減少社会に対応するには地方行政における発想の転換が必要』  
     
      《4月12日(土) 鈴木克昌生活の党代表代行・幹事長『NHKスペシャル』出演 》

      日 時: 4/12(土)21:00~22:29

      内 容:『いま集団的自衛権を考える』  

      ○日本を取り巻く安全保障環境について
      ○集団的自衛権の行使容認は必要か否か
      ○集団的自衛権をめぐる憲法解釈の変更の是非は
      ○今後の議論の焦点について等
  
      ※番組の詳細はこちらから     「NHKスペシャル」番組ウエブページ     

      《4月13日(日) 村上史好国会対策委員長代理『日曜討論』生出演 》

    ・番組名:NHK『日曜討論』(生放送)
    ・日 時:平成26年4月13日(日)9:00~10:00 

    ・内 容:
     ○防衛装備移転三原則について
     ○集団的自衛権について等     

     ☆《村上ふみよし オフィシャルウェブサイト》      

 朝鮮人に対するヘイトスピーチも然り。人種や民族の違い・国籍の違いで一律的・図式的に優劣を決め、差別する人間は自己の優越性を自己が所属する民族の名前や国家の名前を借りなければ証明できない人間たちである。

 理由は、自己が所属する民族や国籍から一個の人間として自律できていないからに他ならない。自律できていないために一個の人間同士として向き合うことができず、民族や国籍で向き合い、そこに一律的は遊説・図式的な優劣を置く。

 民族として日本人が優秀なのではない。優秀な日本人もいれば、優秀ではない日本人も存在する。日本人のモノづくりの技術は優秀ではあっても、技術的優秀性の証明でしかなく、人間的優秀性と必ずしも一致するわけではない。

 このことは一頃評判となった食品偽装問題を例に挙げれば、十分過ぎる程理解できる。店の名前を社会的ステータスとしていた会社の殆どと言っていい程の多くが安価な食材を高級食材であるかのように見せかけ、偽装した料理を出して利益を上げていた。

 何という浅ましだだろうか。

 この浅ましさは何よりも民族的出自と個々の人間性とは全く以って似て非なるものであることを教えている。

 1カ月程前から徳島、愛媛、香川3県の四国遍路路休憩所に朝鮮人排斥を訴える貼り紙が貼られていて、現在までに10個所を超える数が確認されているらしい。

 遍路とは誰かに対する供養や謝罪、自身のための精神修養や、あるいは自己覚醒とかの何らかの精神の旅を目的としていて、それらの目的を真に叶えるためには自己を一個の裸の存在としなければならない、極めて自律的な行為であるはずである。

 だが、そこに民族や国籍を持ち出して、それを基準に自己を優越的位置に立たせ、他者を劣等的位置に貶める。自己の精神に民族や国籍を常に鎧(よろ)わせて自縄自縛の状態に陥り、そこから自律できずにいる。

 民族や国籍を自らの道徳法則とする。

 【自律】

 1.他からの支配や助力を受けず、自分の行動を自分の立てた規律に従って正しく規制すること。 「学問の-性」
 2.〘哲〙 〔ドイツ Autonomie〕 カント倫理学の中心概念。自己の欲望や他者の命令に依存せず、自らの意志で客観的な道徳法則を立ててこれに従うこと。

 次の記事に貼り紙の画像が記載されている。《差別の貼り紙:愛媛の寺でも 遍路、計12カ所に》毎日jp/2014年04月11日 00時57分)  

 〈四国遍路の休憩所などに朝鮮人排斥を訴える紙が貼られていた問題で、貼り紙が愛媛県内の寺でも見つかっていたことが10日、毎日新聞の取材で分かった。各県庁などの集計で貼り紙の確認が相次いでおり、愛媛、徳島、香川の3県で計12カ所にのぼっている。

 愛媛県四国中央市の六十五番札所・三角寺では先月、本堂と駐車場に1枚ずつ、紙が貼られており、寺の関係者がはがした。同寺は「遍路道は外国の人もたくさん来るところ。韓国の人が見たらどんな気持ちになるだろうと思ってはがした」と語った。同県西予市の休憩所に置かれたノートにも、貼り紙と同趣旨の書き込みがあった。【渕脇直樹、高谷均】〉――

 画像から次の文言を読み取ることができる。

 〈<お遍路さんへ>

 大切な遍路道です!

 朝鮮人の手から

 守りましょう!

◯最近、あつかましい朝鮮人たちが、

 気持ち悪いシールを

 我がもの顔で 張り回っています。

◯神聖な遍路道に対する

 冒涜です!

 見つけ次第、はがしましょう!〉――

 遍路道から朝鮮人を排斥しようとする、日本人を対置させた心の働きは自民族を優越的位置に立たせて遍路道を日本人の所有物だとする極めて狭隘な民族的排他主義・民族的独善主義によって成り立つ。

 この姿はまた、民族や国家・国籍から自律できていない、人間として幼い存在であることを曝している図柄だと言うこともできる。

 HP「行動する保守運動のカレンダー全国版」の「近畿地区スケジュール」に次のような朝鮮人に対するヘイトスピーチが書き込まれている。  
 
 〈私個人は、朝鮮人はガス室で処分すれば良いと考えていますが、ガス室を建設し、そこで職員が朝鮮人を処分するにも、建設費や人件費等が必要です。

 朝鮮人が朝鮮半島に帰る事に何の制限もなく、いつでも自由に朝鮮人は朝鮮半島に帰れます。
 
 ゴミはゴミ箱へ、うんこは便所へ、当たり前の事です。

 それと同様に朝鮮人は朝鮮半島へ、と訴えます。〉――

 自分が所属する民族や国家・国籍を常に背中に張り付かせて、そこからの目線でしか物事を考えることのできない自律できていない存在だとは気づいてもいない。日本人であることによって、自己を優越的位置に置いて誇ることができる。日本国籍であることによって自己の優越性の証明とし、誇ることができる。

 民族や国籍を問わずにそれぞれが一個の人間同士として向き合うことのできる人間としての自律的な成長は望むべくもなく、絶望的だということか。

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