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京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

海上自衛隊練習艦隊(1) 近海練習航海部隊 名古屋港寄港

2008-02-02 00:00:46 | 海上自衛隊 催事

■艦隊名古屋港入港

 1月27日に名古屋港へ入港した近海練習航海部隊。艦隊は30日に名古屋港を出港しているが、その入港の様子を本日は掲載したい。2006年とは異なった撮影位置からの様子である。

Img_2587  厳寒の伊勢湾。鉛色の海が冬季の海という印象を強く与える。名古屋の玄関口というだけあって、多くの船舶往来がある。その伊勢湾、名古屋港から太平洋に至る途上に、高潮防波堤がある。ここは海釣り公園としても親しまれており、多くの船舶を眺めつつ釣りをすることが出来るとあって、この日も寒風の下、多くの釣り客が釣竿を並べていた。そこに威風堂々、300㍉望遠を抱えた小生一行が到着する。

Img_6586  この日入港した四隻、しかし、2006年の入港は名古屋港ガーデン埠頭から撮影したが、あの埠頭は名古屋市消防局消防出初式で撮影したし、2006年もあそこで撮影したし、ということで今回は高潮防波堤に初展開した。入港時間は1000時ということなので、写真の展望台から撮影という方法もあったかもしれない。

Img_2567  練習艦“かしま”。背景に見えるのは四日市の工業地帯。石油コンビナートと自衛艦というと、徳札映画のような取り合わせ!、という印象。ここ高潮防波堤から撮影すると、洋上の船舶から撮影するような情景で、加えて順光の環境で撮影することが出来る。名古屋港で撮影すると結果的に逆光になってしまう。あと、今年はどうか聞いていないが、名古屋港で2006年に護衛艦と巡視船“みうら”入港を撮影した時は霞が凄かった。

Img_2581  練習艦“しまゆき”。実は、という話なのだが、この一体には埋立地があり、埋立地であるポートアイランドを挟んで西航路、東航路、と分かれている。名古屋港に入港する船舶は東航路を航行するので、文字通り目の前を船舶が通過する!というのが魅力なのだが、なにやら遠い。非常に遠い。うむ。・・・、聞いてみると、西航路をなんらかの理由で使用することとしたらしい。

Img_2608  護衛艦“うみぎり”。映画ガメラ2で松島湾に潜むガメラを発見、追尾を試みるも振り切られたことで知られる。あの頃は横須賀基地の第1護衛隊群に所属していたが、今回の掲載にあたって世界の艦船誌で調べてみると今は呉のフネ、とのこと。90年代半ばに就役したフネであり、二本マスト、レーダー反射の大きい切り立った格納庫など、ジェーン誌では数ばかり揃えて使えるのか?と皮肉られたが、イギリスの国際観艦式に参加したらば、見た目強そうなので地元紙の一面を飾るなど人気はあった。

Img_2694  練習艦“あさぎり”。ところで、ここ高潮防波堤は広角レンズでも充分撮影出来る、ということで、デジカメに17~85㍉ISレンズとか、F値の高い35㍉とかで展開している人も多く居たが、それは東航路を航行した場合の話。西航路を利用されると、これは、もう、と。小生は鉄道写真撮影でも重宝する70~300㍉ISレンズを大抵の場合は携行するので問題なかったが、望遠レンズ持ってない人はもう大変だったようだ。

Img_2668  火力発電所と練習艦。望遠の圧縮効果でかなり距離があるにも拘らず、一枚に収まっている写真は本当に近くにいるように見える。しかし、前述の広角レンズ部隊は大変。どう頑張っても望遠が無ければ撮影は無理。全力で移動すれば間に合う?って望みを掛けて高潮防波堤からガーデン埠頭に向かうも多かったようで、この頃にはカメラを持ったのは、小生とC.ジョニー氏一行、といった状況。

Img_2700  名古屋港入港。ガーデン埠頭で撮影していると、この橋を潜ったあたりからフネが見え始めるのだが、今回はここの橋をくぐった先のフネを見るのは難しい。ということで状況は終了。というか、寒い!皮製のアサルトグローブを装着したまま撮影できないので手は素手、だんだん感覚がなくなってくる。しかも、風が強い。風のお陰で靄や霞が出ない、海霧といえば、護衛艦の“うみぎり”くらいという好環境なのだが、それでも身に凍みる寒さ。ううむ、全艦撮影、状況終了、撤収ッ!。

Img_6448  高潮防波堤を撤収し、C.ジョニー氏の愛車に便乗させてもらい、昼食をとりつつ保存車輌の名鉄510形電車とか、MD552(旧DD13)型ディーゼル機関車の写真を撮影した後、名古屋港へ移動・・・、というのだが、この日は日曜日。名古屋港ガーデン埠頭に隣接して水族館やイタリア村があるので、駐車場は超満員。思いのほか遠い臨時駐車場へ誘導ということになった。

Img_6479  臨時駐車場からガーデン埠頭までの臨時無料シャトルバス車内。さすがに全員練習艦隊見学、というのではないようで、シャトルバスから、イルカさん楽しみだね!という家族連れや逢引中の皆さん。でも、バスの車窓から威風堂々の艨艟がみえてくると閉口、なんじゃこりゃ!と驚かれる方も多数。とりあえず、3インチ砲が付いており、軍艦ということは素人目にも判るようだ。一般公開が行われているということがわかると、行先変更、という方もいた。

Img_6504  一般公開の艦上。一般公開は、練習艦“しまゆき”、練習艦“あさぎり”の上甲板で行われた。艦内や格納庫の一般公開は行われなかったが、翌日以降の一般公開は、練習艦“かしま”、護衛艦“うみぎり”の一般公開が行われたとの事。ところで気付いたのだが、練習艦“あさぎり”、他の“あさぎり”型にあるようなシースパローミサイル再装填用のレールが無いのが気になったり。

Img_2710  高潮防波堤でまさかの西航路ということで、ガッカリしていたC.ジョニー氏、遠すぎて消化不良だったらしい。なんというか、快晴で光量状態も良好という東航路を通れば最高の写真が撮れただろうということなのかもしれないが、まあ、初めての場所で撮影できたということでも収穫、個人的には更に7000形パノラマカーとか名古屋臨海鉄道とか、510形電車保存車輌とかと併せれば中々の収穫だったと思う小生であるけれども。

 C.ジョニー様、高潮防波堤、名古屋港でお世話になりました皆さん、ありがとうございました。

HARUNA

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