■整備中・建造中の艦艇
ユニバーサル造船舞鶴事業所は、舞鶴基地北吸桟橋の対岸、半島の反対側には舞鶴航空基地という立地に位置し、舞鶴重工業として戦時中、多くの駆逐艦を建造したことで知られる。
ユニバーサル造船は、日立造船とNKKの造船部門が2002年10月に統合して誕生した。
写真は、舞鶴基地第63護衛隊のミサイル護衛艦“みょうこう”、日本で三隻目のイージス艦として建造された。整備中ということで、船体には何箇所かカバーが被せられているのがわかる。満載排水量は、9500トンあり、アジア有数の大型水上戦闘艦の一つである。
昨年の大晦日と比べて上部構造物の建造がやや進捗したように見える。手前に停泊しているのは補給艦“ましゅう”。前に撮った際には、この位置にイージス艦の“みょうこう”が停泊していた。その“みょうこう”は、“しらせ”と並んで整備中。
舞鶴地方隊第24護衛隊の護衛艦“みねゆき”。この第24護衛隊は、今年度末に護衛艦隊の第14護衛隊として統合されるとのこと。しかし、護衛隊群はDDHグループとDDGグループに分け、DDHやDDGに損耗が出れば部隊運用に深刻な影響を及ぼす編成に移行しつつ、DDだけの護衛隊を新たに新編するというのは無理があるように思う。
“あさぎり”型護衛艦の一隻で、満載排水量は4900㌧。整備中ということで、本艦の特徴である二本マストには足場が組まれている。“みねゆき”と同じく、ドックに入渠せず整備を受けている。今回の舞鶴展開では、整備中の護衛艦と停泊中の護衛艦の数が同じ、という状況。整備中の艦艇写真は、造船所でしたみれないので、貴重だ。
ミサイル艇“うみたか”、舞鶴地方隊舞鶴警備隊第2ミサイル艇隊の一隻で、戦術情報を共有化するリンク11を搭載。90式SSMの他、3インチ砲も搭載しており、水上打撃戦の他、小型船体の利点を活かし、入り組んだ湾内に展開し、場合によっては我が方の特殊部隊支援、更に武装工作員浸透事案などに艦砲射撃を行い陸上自衛隊を支援することも可能だ。
HARUNA
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