北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

雪化粧の京都清水寺 澄み切った蒼空と雪雲のカーテン

2008-02-22 13:01:54 | 写真

■雪舞う京都

 相模原での新戦車完成発表と、岐阜では今年最初のXP-1初飛行に沸く中、京都には雪が積もった。久々に古都の雪景色を撮影するべく、友人と清水寺に向かった(あれ?)。ということで、雪の時期が終わらないうちに冬季京都特集。

Img_7445  清水寺。雪積もる様子を撮影しようと勇んで足を進めても、残念ながら出遅れてしまったため、思いのほか雪は少ない。京都は気温変化が激しいのか、朝に10㌢積もっていても、昼ごろにはほとんど溶けてなくなってしまうことが多い。金閣寺なんかはけっこう残っているんだけど、まあ、金閣寺とは正反対の東山にある清水寺は、西日がさす地形となる為、このてん顕著なのかな。

Img_7382  スキーなどで長野県の戸隠村や志賀高原に何度も足を運ぶと、低いところに薄っすらと雲があり、上空が澄み切っているときなんかは、もうすぐまた雪が降り出す前兆だ、ということが経験からわかる。写真のような情景は、まさに雪の訪れを示唆しているところだ。

Img_7378  冬季の京都は、寺社仏閣を彩る青々とした木々が紅葉をへて落葉してしまうので、残念ながら、あまり見栄えがしない。特に、冬の時期は日照量も少ないので、どうしても光量不足となり、写真には黄ばんだ様子と葉の無い木々が写るというやや興ざめな情景に。しかし、雪が降ればまた別の情景がある。前述のような地表に雪雲、上空に蒼穹の大空という気象条件は、写真に記録すれば冬らしい良い情景を写しこむことができる。

Img_7384  京都の街並の向こうにその名の如く絹を冠したように雪に染まる衣笠山や遠く宝ヶ池の向こうの鞍馬山などを望む。写真の右下にみえている塔は法観寺の塔。この塔は、日本で最も古いものの一つなのだとか。来月には東山花灯路が行われ、ほのかな光が塔や夜道を彩る。

Img_7435  清水寺の三重塔。手前には雪が残っている。でも、見ての通り雪はもう溶けてたりする。銀閣寺もこんな感じだったとか。常緑樹であれば、雪がそのまま木に積もり、雪化粧、となるのだけど、常緑樹の中には花粉症の人には天敵となるようなものもあるので。ここは一つの撮影スポットのようで、三脚が林立、多くの人は冬の風物詩(溶けてるけど)をシャッターに収めていた。

Img_7417  暖かな冬の一日、かと思いきや、しばらくすると一転して吹雪。遠くの方からこちらの方に薄いカーテンが引かれるように、視界を白いものが覆ってゆく。釦雪で、デジカメの天敵。奥の院でしばしの雨宿り(雪宿りと表現するべきか)。晴天と吹雪が交互に訪れるので、この日は様々な写真が撮れた。でも、やはり積もっていた方が写真としては絵になるのは言うまでもない。

Img_7454  清水寺の拝観を終えて、足を円山公園の方に進める。一旦止んだ雪は、また空に舞い始め、舞う雪の中で登った高台寺駐車場から法観寺と京都タワーを望む。風とともに舞う白雪、その雪空の向こうには弱々しい太陽の陽光が、雪の古都に降り注いでいる。法観寺の五重塔には、日蔭となる部分に白雪がほんのりと積もっている。この時間帯、逆光になりうるのだが、雪が醸し出す冬の日中、というところか。

HARUNA

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