北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

京都上賀茂神社 五穀豊穣と空の神,雷神を祀る

2008-02-23 10:55:20 | 写真

■XP-1撮影のお礼参り

 岐阜基地に着陸するXP-1を撮影することができた。これもなにかの縁と考え、雷とともに航空の関係者から参詣を集めるという京都北山の上賀茂神社に足を運んだ次第。上賀茂神社は京都三大祭の一つ、葵祭の終着としても知られる。

Img_7552  神社の前にひとつだけ、海上幕僚長の吉川海将更迭はどうも納得がいかない。海上自衛隊初の海上警備行動を洋上から指揮し、危機に臨んだ海上自衛隊では稀有の経験を持つ指揮官を、直接関係していない事件の引責で更迭するのでは、士気も再発防止もあったものではない。直接の関係者は米軍であれば軍法会議にかけられる、日本なら海難審判、という判断ならば納得がいくが、この点、報道の傾向などから危機管理がいちばん出来ていないのは世論を誘導した大マスコミの方ではないのか。

Img_7541  今回の事件で、当初、少なくない新聞が衝突した成徳丸と“あたご”の位置関係を説明する際に図には航行していた他の二隻の漁船との相関関係を第一報で載せていない。知る限り、四隻を載せていたのは朝日新聞など一部だけである。朝日新聞の図をみれば、回避すれば他の漁船に衝突することがわかるのだが二隻の位置関係しか載せない新聞や、平然と面舵をきるべきだったという論評を行う一部マスコミ、これを偏重報道といわずしてなんというのか。

Img_7526  事実関係はまだ不明、あたご乗員の聴取も終わっていなく、マスコミが多く採り上げる漁協からの情報も、事実関係が、発見のタイミングや他の二隻の航路、護衛艦の警告フラッシュの有無などについて、二転三転。防衛省の事実関係の発言が小出ししているのだが、これは事実確認(つまり裏を取っている)ために、という遅れであり、これを説明が二転三転と批判するのに、漁協の情報こそが二転三転しているようにみえるのが報じられないのは気のせいかなのだろうか。漁協の私人の一見解をあたかも公式見解のように報道している側の恣意的な(もう、示威的な?)ものも感じないでも無いが。

Img_7533  余り熱くなっても事実関係が明確に出るまではナンなので、上賀茂神社。平成27年に第42回式年遷宮を迎える、京都でも最も古い神社の一つであるこの神社は、雷神を祀ることから賀茂別雷神社(わけいかづちのかみ)と呼ばれる。雷鳴は農業に不可欠な雨季の到来や季節の移り行きを知らせることから五穀豊穣を司る神社として農民の信仰を集めている他、雷ということで空の、つまり航空関係者の参詣もあつめているとされている。そこで、最新航空機XP-1を最高の気象条件で撮ることができたお礼参りということになった。

Img_7540  実は、今年こそ伊勢神宮に初詣、ということを考えていたのだが、時間的に難しく、では空挺初降下を見学しつつ午後には千葉成田山、ということを考えたのだが、こちらも超絶多忙な時期と重なり行くことができなかった。その後、神社へ足を運ぶことは避けていたので、上賀茂神社参拝が期せずして今年の初詣ということになった。そこで、今年一年の平安安泰と研究成就を願った次第。

Img_7544  やや雪残る北山の地にて参拝した御利益は、舞鶴に足を運んだ際、この冬いちばんの大雪の中で乗った電車だけ運休にならず、岐阜基地に足を運べばKC-767J空中給油輸送機&EC-1電子戦訓練支援機&XP-1次期固定翼哨戒機が撮影できた。また、その際に撮影したF-15Jをよくよく確認してみたらば、942号機、つまりF-15J近代化改修形態2型という非常に珍しい一機だったりした。ということで、今一度お礼参りに。

Img_7543  本殿の向こうに青空を見上げる。実は上賀茂神社、徒歩で行ける場所になるのだが、非常に澄んだ空を見上げているうちに、このあと行こうと考えていた鞍馬、叡山電鉄を使うのではなく、徒歩にて鞍馬山まで10km、散策しようという気分になってきた。そこでも道中、天狗もでたというほどの山中ということで雪も残っており、冬景色と叡山電鉄という非常に美しい写真を撮ることができたのだが、こちらについては後日、改めて掲載したい次第。

HARUNA

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