北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

KC-767空中給油輸送機 米連邦航空局より型式証明交付

2008-02-16 18:15:15 | 先端軍事テクノロジー

■2月13日 型式証明交付

 KC-767がようやく、航空自衛隊に配備される見通しがついたとの報道があった。ボーイング社によれば、13日に型式証明が交付されたとのことで、来月までには初号機が日本に到着する見込みとのこと。

Img_7823  先日のXP-1撮影成功、これはまさに一つの運だったといえるだろうし、とりあえず、雷の神様ということで航空関係者の参拝も多いという上賀茂神社へ、今日行ってきました。で、そのあと、さいきん舞鶴で“はるな”続き、“くらま”に失礼ではないか、という指摘が研究仲間からもあったので、徒歩で鞍馬山へ展開。10kmも山道だとそうとう長いことを体感して先ほど戻った次第。この写真を撮影した13日、KC-767の追加型式証明が交付されたという訳。

Img_5151  浜松基地航空祭にてその雄姿を観覧者にみせるE-767空中早期警戒管制機。政府専用機であるB-747(個人的には爆撃機じゃないんだし、B-747というより要人輸送機であるからVC-747という呼称が正しいと思うのだが・・・)に次いで大きな自衛隊機である。KC-767は、このE-767と同じボーイング767型旅客機が用いられている。

Img_5166  KC-767は、2007年3月までに納入され、航空自衛隊に配備される構想であったが、新型機ということで2005年には初飛行を果たしたものの、ようやくアメリカ連邦航空局の安全に関する追加型式証明がとれたことで、もう間もなく日本にフェリーされるといわれている。2号機も初飛行は終えており、3月までには2機のKC-767が配備される、らしい(写真は二機ともE-767)。

Img_7221  KC-767の配備は小牧基地となる。KC-767は、Cという部分からも判るように、パレット輸送による航空貨物輸送も可能、人員輸送も可能となっており、むろん、整備された空港施設がなければ運用できず、この点、写真のC-130Hや、現在開発中のC-Xのような野戦運用は不可能であるが、緊急人道支援任務ではC-130Hよりも遥かに長い航続距離(9000km程度あるようだ)心強い輸送手段となるだろう。

Img_4217  写真は、KC-767用格納庫。神明公園や航空館からよくみえるのだが、ご覧の通り、格納される機体が到着しないまま一年以上が経った。ボーイング社からの輸入を担当する国際商社である伊藤忠商事は、納入延期に伴い、毎日一千万円を違約金として防衛省に払っている。遅れた要因は、人員輸送にも充てることから追加の型式証明が必要となったと、されている。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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