北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

Ltd.Express SHIRASAGI 加賀百万石金沢と尾張名古屋を結ぶ

2008-02-10 15:05:47 | コラム

■特急しらさぎ号

 加賀百万石金沢と特急雷鳥、特急サンダーバードが大阪を、特急しらさぎが名古屋とを結んでおり、新幹線が整備されていない区間ながらその利便性から多くの利用者に親しまれている。

Img_1494  特急“しらさぎ”と雪を冠した美しい霊峰伊吹山(この写真を撮る為に青春18切符利用)。先日、東舞鶴から小浜線で敦賀に展開し、大晦日に撮り逃した419系の撮影を行った。特急雷鳥かサンダーバードで帰路に就こうとしたが、なにやら、北陸線経由の新快速が55分遅れ、湖西線経由の大阪行き特急も40分の遅れとなっていた。敦賀駅は寒い。そこで、“しらさぎ”号米原行きが間もなく来るということで、そちらに乗ることとした。

Img_3015  敦賀駅に到着した“しらさぎ”号。長大な編成が美しい。名古屋に乗り入れるが、金沢総合運転所に所属する車輌である。正確には西日本旅客鉄道683系2000番台電車で、2003年から導入された。それ以前は雷鳥と同じ国鉄型車輌である485系電車が用いられていた。写真は、貫通扉型先頭車である。

Img_3017  SHIRASAGI.非常にどうでもいいが、THUNDERBIRDを論文作成で二徹の友人が明け方に、そういえば、これってTHU(ツ)N(ン)DE(デ)RE(レ RBをREと読み違えられなくもない)、と。本当にどうでも良い話でしたね、ハイ。アンタなんかのために走ってる訳じゃないけどハイ、到着したわ!、・・・、いや、なんでもない。“しらさぎ”と聞いてワタクシはV107を連想、いや、なんでもないです。

Img_3016  名古屋駅から岐阜、米原、敦賀を経て福井、金沢に。そして一部は富山を経て七尾、和倉温泉に乗り入れている。この683系電車は北越急行電鉄ほくほく線、JR上越線越後湯沢駅から上越市、直江津駅を結ぶ路線だが、ここで利用されている683系電車の派生型8000番台は160km/h営業運転を行っている為、整備新幹線並の速度性能を発揮する。線形次第なのだが、無理して新幹線よりもこうした特急の方が、と思ったりもする。

Img_7136  特急しらさぎのリクライニングシート。やはり自由席の写真である。米原が終点であるのでこうした写真を撮れた(名古屋行きで撮ると迷惑だし)。リクライニングシートや車内照明、どれをとっても午前中に乗車した183系電車と比べて優れている。やはり新しいだけのことはあるのだなあ。VVVFインバータ制御方式を採用しているので加速性も高いが、乗り心地は良い。

Img_7134  座席のテーブルを展開。グリーン車の一部にはノートPC作業用にAC電源も用意されている。特急車輌の全車禁煙化が進む中で、喫煙車の設定もある。喫煙車の自由席は、皆が皆ふかす訳ではないし、対して乗車率が禁煙車に比べ低い場合が多いので、個人的には重宝している。

Img_7137  東京から高崎と長野、金沢を経て大阪を結ぶ構想として北陸新幹線構想が進められているが、金沢までは理解できるとしても、未着工区間を整備するのはどうなのだろうか。北陸経由で東海道新幹線の輸送需要逼迫を緩和する目的があると聞いたが、N700系の大量導入により速度が向上し輸送能力自体が向上している点を忘れてはならない。

Img_7129  “しらさぎ”の車内。

 万一の際の代替輸送として北陸新幹線を充てるにしても、東海道新幹線並の旅客輸送能力を北陸新幹線が担えるのかな、と。それよりも在来線で線形を整備して160km/h運転区画を設定し、寝台急行“北陸”や夜行急行“能登”の上野~金沢駅間の路線を昼間運行するとか、新宿~名古屋間中央線縦貫特急とかの方が便利かもしれない。

Img_7130  洗面台。

 北陸新幹線の関係なのだが、開通した場合、青森や北海道を結ぶ寝台特急は新幹線が一部でも整備新幹線であれば必然的に開通した場合、どうなるのかな、と。新幹線の夜行運行は騒音問題や夜間人員を確保しなければ非常に難しいし、この点、在来線特急と寝台特急を再評価してもいいのでは、と思う(無論改善するべき点もあると思うが)。

Img_7131  自動販売機。寒風の敦賀駅ではホットコーヒーを懐に入れて寒さを凌いでいたが、快適な特急電車に乗ればオレンジジュースでのどを潤す。車内販売もあったが、お弁当を買っても食す前に米原に到着しそうなので断念。ところで、政治評論家の三宅久之氏が某テレビ番組で述べていた“食堂車に復活して欲しい”は激しく同意。そんなに採算合わないのかな?。

Img_7138  米原駅到着後、金沢行きに表示を換える。

 試しに調べてみると“しらさぎ”で金沢から名古屋までの所要時間は2時間50分程度。運賃は4310円と特急料金は2310円(指定席2810円)。敦賀から米原までは32分で運賃820円に自由席特急料金730円、長浜から敦賀まで新快速が延長運転されたといっても各駅に停車。やはり特急は速い。

HARUNA

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コメント (4)
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