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京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

京都祇園祭 いよいよ本日が宵山 まもなくはじまる!

2008-07-16 17:42:57 | 写真

■今日は宵山、明日は山鉾巡行

 京都祇園祭、間もなく1800時から宵山である。やや天候は曇りながら、なんとか雨にならずに宵山を迎えることが出来た。

Img_4932  神宮皇后がかつて朝鮮半島に攻め込んだ時の船を模った“船鉾”。32もの山鉾の中で一風個性的な印象を与える鉾、舵も取り付けられており、装飾品で包まれている。ある種ユーモラスといえるこの形状には、多くある山鉾の中でこの船鉾が一番親近感を感じる。明日の山鉾巡行に備えて、ほぼ全ての山鉾が建てられており、その周囲は観覧者で溢れている。

Img_4915  さて、これら写真は、本日お昼に撮影したものである。山鉾には提灯が取り付けられており、今日の宵山では提灯に灯が燈される。京都市のメインストリートと称されるこの広い四条通も、もう間もなく交通規制が引かれ、宵山の時間帯には車道が観覧者に開放される。

Img_4920  町内にある山鉾保存会により大切に保存してきた山鉾は、広く点々と並んでおり、動く博物館と称される山鉾が32基、これは最早、古都京都の近代的な中心部がそのまま博物館に還ったという印象だ。全ては、とても宵山の一日ではまわることができない。保存会の建物は、市内の企業などが供しており、こんなところに、と常に驚かされる、祇園祭は伝統を重ねつつ、重ねて新鮮な行事だ。

Img_4868  長刀鉾の情景。四条烏丸に位置する長刀鉾は、先日、保存会の人たちによる、その鉾建の様子を記事としてお伝えしたが、小職を施すとこのように優美な姿を道行く人々にみせる。また、手前の京都市バスと比べても分かるように、その大きさは写真でも伝えることは難しいほどだ。

Img_4878  宵山が間もなく始まるということで、日本各地から報道陣が京都に入っている。なるほど、街角に重いテレビカメラをトライポットに据えている姿が散見でき、山鉾を一つ一つ巡る道程、路地裏を散策していると、中継車が駐車していたりする。ちょうどニュースの時間とも重なるので、祇園祭に沸く京都の情景を夕方のニュースにて全国に配信するのだろう。

Img_4879  宵山に伴い、京都市内は市営バスを含め大規模な交通規制が間もなく引かれる。交通規制は2300時頃まで行われる予定だ。公共交通機関でも市バスは交通規制の対象となり、更にそうとう混雑するので、205系統や9系統など、会場を若干離れた場所に運行される系統を利用するのが理想的だ。

Img_4893  京都市近傍の大阪府から鉄道利用の場合、宵山会場に最も近いのは阪急烏丸駅、真上の地上に長刀鉾がある。烏丸駅へは、10分間隔で運行されている特急、通勤特急が停車する。京阪電鉄利用の場合は、京阪四条駅から四条通に沿って歩いてゆく。JR利用の場合は地下鉄利用を推奨したい。地下鉄利用の場合は四条駅で降車、すぐ上の地上が会場だ。嵯峨野山陰線二条駅から地下鉄東西線利用という方法もある。

Img_4911  自動車での観覧はあまりお薦めできない。市内の会場に近い市営、私営駐車場は交通規制の区間内に入っていることがある。パーク&ライドで電車かバスの利用が理想的だ。宵山はかなり混雑することは既報の通りである。歩道も一方通行が引かれ、通りごとに上下線の規制がかかっていることも特筆しておきたい。

HARUNA

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