北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

岩手・青森で震度六 マグニチュード6.8 岩手北部地震

2008-07-24 17:09:56 | 防衛・安全保障

■東北地方で震度六

 24日0026時頃、東北地方を震源として強い地震があり、岩手県洋野町で震度六強、青森県八戸市などで震度六弱の揺れがあったとのこと。自衛隊の対応を中心に掲載したい(写真は公式行事などで撮影したもの)。

Img_0876  岩手宮城内陸地震における自衛隊の対応を掲載する予定であったが、予定を変更して今朝早朝の地震を掲載することとなった。地震の規模を示すマグニチュードは6.8、震源は地下100km以下の深発性地震であったとのことだ。気象庁はこの地震を岩手北部地震と命名した。幸いなことに24日1630時の時点で死者は出ておらず、負傷者107名。落石により国道102号線など数箇所が通行止めとなっているが、家屋などに倒壊などの被害は報告されていないという。

Img_9002  政府は、中央即応集団のヘリコプターにより直後に調査団を派遣、1000時には泉防災担当大臣を団長として調査団の派遣を発表した。東北新幹線や一部のブルートレインなど夜行列車に影響が出たが、被害は無いという。また宮城県にある女川原発にも地震の影響は無く、原子炉は通常通り稼動しているとのこと。

Img_1815  地震の直後には、茨城県の航空自衛隊百里基地よりF-15戦闘機を緊急発進させ、情報収集にあたっている(通常、百里基地のRF-4が出そうなものだが、アラート待機していた機体を確認のために出動させたのだろうか、しかし、現場は北部航空方面隊の管区であり、百里基地第7航空団の所属する中部航空方面隊が出動したのは何故?という素朴な疑問。三沢基地のF-2であれば支援戦闘機ということでレーダーやFCSが対地捜索機能を前提としているので、こちらの方が向いているようにも)。

Img_7847  海上自衛隊も、大湊航空基地よりヘリコプターを、八戸航空基地より哨戒機P-3Cを発進させ、情報収集にあたっている。また、岩手県知事は地震直後の0045時に、自衛隊に対して災害派遣の要請を出した。正午の時点で、陸上自衛隊を中心とした自衛隊137の部隊から災害派遣部隊が出動し、航空機では、陸海空自衛隊からヘリコプター10機が出動しているとのことだ。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント (4)
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