■トワイライトエクスプレス
大阪から札幌まで1500kmを21時間で結ぶ寝台特急トワイライトエクスプレス。明日はWeblog北大路機関創設3周年。前夜にあたる本日は、第二北大路機関(※)と併せて、この寝台特急の写真を掲載。
1989年に1編成が時刻表に載らない団体用列車として誕生したトワイライトエクスプレス。同年12月には更に1編成が完成し、隔日運行用として時刻表にデビューを飾った。一週間に四往復するこの列車は、大阪駅を月曜日、水曜日、金曜日、土曜日に発車し、札幌駅を火曜日、木曜日、土曜日、日曜日に発車する運行体制を採っている。上野と札幌を結ぶ豪華寝台特急カシオペアとよく比較されるが、やたら新しい印象を与える突飛なデザインのカシオペアよりは、重厚な印象を与えるトワイライトの方が惹かれるようにも思える。
山崎駅にさしかかるトワイライトエクスプレス。その編成は1号車2号車が最上級のスイートA二人用個室、そしてロイヤルA一人用個室。3号車はレストランカー、4号車はシャワー設備を備えたサロンカー。5号車6号車はシングルツインB個室、7号車はツインB個室、8号車9号車が四人用B個室という編成になっている。A個室寝台には専用のシャワーやお手洗いの設備があり、加えてB個室寝台用にミニサロンの設備がある。
トワイライトエクスプレスは、1500kmもの距離を走る長距離寝台特急ということで、日の出日の入を楽しむことが出来る。レストランカーはダイナープレアデス、サロンカーはサロンデュノールと呼ばれ、ダイナープレアデスでの夕食は完全予約制のフランス料理。価格は12000円と、上野発のカシオペアよりも上質なものが提供されている。一晩で北海道に至る上野発の北斗星やカシオペアよりも、旅路を愉しむ時間は長い。これこそ、豪華列車最上のサービス、というべきか。
大阪から札幌までの特急料金込の運賃は19320円。これに寝台料金が加算される。A寝台二人用個室“スイート”が25490円。A寝台一人用個室“ロイヤル”が17180円。B寝台二人用個室“ツイン”が8160円、B寝台一人用個室“シングルツイン”が9170円となっている。四人用B個室は、ベットごとに寝台券が発売されており、三名での利用も可能である。
山崎のサントリーカーブにて、トワイライトエクスプレスを撮影したのは、このあたりで、大阪行きのトワイライトエクスプレスと札幌行きのトワイライトエクスプレスが行き違う為だ。1229時、札幌行きが目の前を通過し、やや間をおいて1231時に大阪行きが目の前を通過した。行き違いを撮影するのならば、サントリーカーブよりも、もうすこし京都寄りのポイントを探すべきであったか。
EF81電気機関車が日本海縦貫線を走破し、青函トンネルを前にED79電気機関車に換装、五稜郭にてDD51機関車重連にて札幌駅に向かう。九州ブルートレインが新幹線に押される形の中、奮戦する北海道ブルートレイン。北斗星が減便され、夢空間が廃止されるなか、展望は必ずしも明るいと断言できない中、最上のサービスをのせて、日本最長の路線を行く寝台特急、それがトワイライトエクスプレスなのだ。
HARUNA
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