北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

Weblog北大路機関の視点から2009年の一年を振り返る

2009-12-30 23:49:12 | 北大路機関特別企画

◆2009年とはどういう年であったか

 いよいよ明日は大晦日、明日舞鶴へ行こう!というお誘いもあったのだが、そういうことは置いておいて本日は今年一年を少し振り返ってみたい。

Img_4349  2009年、もっとも残念であったことは、ヘリコプター搭載護衛艦はるな、がその任を解かれ、自衛艦旗を返納したこと。御縁あって自衛艦旗返納行事へ御招待いただき、地方総監、艦長訓示、これは心に響いたが、軍艦行進曲が、ここまで心にさびしく響いたのは、ひとつ驚きだった。ミサイル護衛艦として、その名が引き継がれることを切に祈念する次第。

Img_9250  2009年、もっとも印象に残ったことはと問われれば、航空戦艦伊勢の名前が、ヘリコプター搭載護衛艦いせ、として受け継がれたことでしょう。御縁から進水式にお招きいただき、13900㌧の大型艦が、海へ進む瞬間は新しい護衛艦が誕生した瞬間という、感動。これからこの艦を見守ってゆこう、と決意した次第。

Img_1725  2009年、陸上自衛隊関係行事において最も印象に焼きついたのは相馬原駐屯地創設50周年第12旅団創立記念行事だ。空中機動、ヘリボーンはこれまで様々な行事で、その高い能力を見せていただいたが、空中機動旅団として、ここまで空地一体となった訓練展示や、その特殊な装備体系は驚かされた。

Img_7246  自衛隊観艦式2009、海上自衛隊関連行事で心に残った行事は、三年ぶりに実施された観艦式での“海上自衛隊の現在”だ。中央観閲式や航空観閲式と違い、広く一般に公開されているこの行事は、インド洋派遣や海賊対処任務への派遣により、幾分規模は縮小されていたものの、新型艦も多く、強い印象に残った。

Img_7511  航空関係では、サンダーバーズの浜松での展示飛行と並べ悩んだが、F-22戦闘機日本本土初公開を挙げたい。横田基地日米友好祭で展示された二機のF-22は、航空自衛隊次期戦闘機の最有力候補として挙げられ、一転して日本輸出は不可能と判断され、生産終了が近づく機体であることも加え、一層ベールの向こうにある航空機という印象を持つ機体の本土初公開は印象的だ。

Img_3558  体験、という視点からは、小松島航空基地にて体験したSH-60J哨戒ヘリコプター体験飛行が強い印象に残った。強力なエンジンにより、最高の対潜装備を搭載した重量のある機体を俊敏に飛行させる設計のSH-60J,その機上から眼下に眺める紀伊水道、俯瞰風景は一生の記憶に残る想い出だ。

Img_8682  消えた電車、廃止された電車では、名鉄の7000形パノラマカーが最も残念であった。前面展望車を有しつつも特急料金を必要とせず、7500形とともに200両以上が名鉄本線をはじめとして颯爽と走る姿が一つの時代を示す情景となっていたのだが、老朽化により残念ながら最後の車両がさよなら運転を実施、廃止され解体された。

Img_4549  ブルートレイン富士・はやぶさ廃止。東海道山陽道最後のブルートレインであり、東京駅を発車する最後のブルートレインだったのだが、三月のダイヤ改正により廃止された。富士は、唯一載ったことのあるブルートレインで思い入れがあるとともにEF-66がけん引する最後の客車列車でもあった。

Img_3784  特急うずしお。小生にとっては今年は初めて四国に渡った年なのだけれども、その中で日本都道府県で唯一電車が走っていない徳島県を基点に移動、その途上往復利用した特急うずしお、は気動車とは思えないほどのスピード感溢れる運転に、久々に鉄道車両に感動を感じた次第。今年最も印象に残った車両だ。

HARUNA

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