◆自衛隊関連行事
自衛隊関連行事の紹介の前に、最初に事件の話から。自衛隊ヘリコプターに破壊工作事案が三菱重工小牧南工場定期整備中に発生した。
2日の発表では、三菱重工小牧南工場にて定期整備中の航空自衛隊UH-60J救難ヘリコプター、海上自衛隊SH-60J哨戒ヘリコプター、計2機の電気配線が何者かに切られるという事件が発生した。器物破損の届け出を受けた愛知県警枇杷島署は、工場内へ外部からの侵入は難しいことから、関係者の犯行の可能性もあるとして捜査を進めている。
切られた配線は七本、破損行為は11月30日にSH-60Jの損傷が発見され、12月1日に急きょ行われた全機点検で、UH-60Jの破壊行為が発見されたとのこと。二機とも第二格納庫で並んでいたが外部からの侵入は赤外線センサーなどにより難しいという。自衛隊機への破壊工作は2002年にも戦闘機など9機に対し行われており、犯人は逮捕に至っていない。
定期整備中とはいえ、防衛装備品への破壊行為は、単なる器物破損ではなく、自衛隊法121条に違反することとなる。小牧南工場は名古屋など人口密集地域からほど近い場所にある、最悪墜落事故に発展する危険性もあり、前回の2002年の事案は時効を迎えているものの、今回の事件、なんとか捜査の進展を祈りたい。
今週末に行われる自衛隊関連行事について。まず筆頭は横須賀グランドイルミネーション。毎年恒例の行事となったアメリカ海軍横須賀施設の一般公開だ。写真は、2007年のキティーホーク一般公開の様子だが、今回一般公開されるジョージワシントンはより大型、一般公開には期待も高まる。入場は1200~1700、点灯は1630で、会場は1800まで開放される。
海上自衛隊からは、最新鋭のヘリコプター搭載護衛艦ひゅうが、が一般公開される。ジョージワシントンよりは小型であるが、護衛艦としては日本最大。最新か大型か、まようところだ。横須賀の米軍艦はイルミネーションを実施する予定で、例年海上自衛隊の護衛艦も吉倉桟橋において電灯艦飾を実施している。
電灯艦飾は、年末年始にも行われるようで、シャッター速度を思い切り落として、絞りも最小としてISO感度を最大限に上げる。そして三脚か、三脚が無い場合は手すりでも電柱でも支柱にして、動揺の船上から撮る、というような、支えも無い場合は(↑この写真)、とにかく連写でシャッターを押した瞬間の手ぶれを最小限にして撮影すると、なんとかなった。
九州では宮崎県新富町の航空自衛隊新田原基地において新田原基地航空祭2009が行われる。九州はまだ暖かく、先週の築城基地航空祭2009と並んで航空祭シーズンが最盛期、新田原基地には第5航空団と、精鋭飛行教導隊が展開しており、F-4戦闘機とF-15戦闘機の飛行を堪能することができる。
F-15は、部品脱落事案が築城基地航空祭にて生起したため、新田原基地航空祭ではF-15の飛行展示に一時暗雲がたちこめたものの、新田原基地公式Webサイトによれば、航空祭に関して、“2009航空祭は、すべてのプログラムに変更なく予定通りに行われます”という、心強い発表がなされていた。
◆駐屯地祭・基地祭・航空祭
- 12月5日:アメリカ海軍横須賀施設第三回グランドイルミネーション・・・http://www.c7f.navy.mil/
- 12月6日:新田原基地航空祭2009・・・http://www.mod.go.jp/asdf/nyutabaru/
◆注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
追記・・・
F-15Jが小松基地において本日1310時、右主脚部分の油圧装置が正常に機能せず着陸に失敗、機体の一部が損傷したとのこと。小松空港は閉鎖され、民間機の発着に影響が出ている。
護衛艦おおなみ、さわぎり、が今朝0845時、高知県沖で海賊対処訓練中に接近しすぎ、艦首部分が接触、おおなみ、舷側の安全柵が損傷。さわぎり、艦首に若干の破孔が生じたとのことです。負傷者は無し、海上幕僚監部では原因を調査中。事故後、二隻の護衛艦は、訓練を中止し横須賀、佐世保に帰投中。