◆すずなみ、23日、舞鶴港外にて入港準備を行う
本日はクリスマスイヴですが、その本日、護衛艦すずなみ、がインド洋派遣任務を完了し、舞鶴基地に帰港しました。
この写真は、23日に舞鶴港外に停泊する護衛艦すずなみ。満載排水量6300㌧、ステルス性を考慮した船体構造とともに、各種兵装を垂直発射器に搭載した近代的護衛艦は、その前甲板に搭載した5インチ砲と、後部格納庫に搭載するヘリコプターを以て補給艦を護衛、インド洋海上阻止行動給油支援任務を実施した。
入港前日なのではあるのだけれども、既に港外に到着し、船体の手入れなど、翌日行われる待望の入港歓迎行事に備えていた。この錨泊場所は舞鶴航空基地や海上保安学校からも見える場所で、舞鶴に来たのだし、練習巡視船みうら、を見に行こう!といつもお世話になっている方々を進んだら見えた光景。
日本を代表して、対テロ任務の最前線に向かった護衛艦の凱旋帰国である。舞鶴基地の北吸桟橋では、すずなみ、の入港場所はあけられており、歓迎行事に備えテントなども準備されていた。むらさめ型、たかなみ型は、船体の設計に余裕があり、海外派遣任務にもよく応えたが、海上自衛隊の基地は中東には無く、乗員への負担は予想以上だろう。
舞鶴基地の北吸桟橋一般公開では、イージス艦みょうこう、が一般公開されていたのだが、派米訓練から帰国したイージス艦あたご、海賊対処任務から帰国した護衛艦あまぎり、修理中のヘリコプター搭載護衛艦しらね、が向かい側のユニバーサル造船に停泊しており、長期任務と定期整備のローテーションの難しさを垣間見た印象。
平成22年度防衛予算には、22DDHとして19500㌧型ヘリコプター搭載護衛艦の建造予算が、なんとか盛り込めたようだ。新型艦により、海上自衛隊の外洋での任務対応能力は確かに高くなるのだろうが、同時に、海賊を相手としたシーレーン防衛、そして弾道ミサイルへのイージス艦による対処、南西諸島における島嶼部防衛と、加えてアメリカが継続を希望するインド洋補給支援。そろそろ護衛艦の定数も、かつての規模に戻すことを検討してもいい時期なのか、と思う次第。
HARUNA
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