◆雷鳥の定期運行は1往復へ
特急雷鳥、485系に、こだま色の特急にも、いよいよその終点が近づいてきた模様。寝台特急北陸廃止、急行能登廃止と臨時急行への置き換えを考えれば残るだけでも良しとするべきか。
雷鳥といえば、大阪と金沢を結ぶL特急として親しまれ、サンダーバードとともに、湖西線を経て北陸本線を多数運行している。485系雷鳥は、レトロと言えば聞こえもいいが、485系の老朽化が進んでいることもあり、現在、683系4000番台の置き換えとともに、サンダーバードへの転換が進められている。
サンダーバードは、681系と683系が運行されているが、基本的にこの二つと比べ485は車内設備も古いことがあり、鉄道専門誌などでも、カウントダウン特集が組まれているが、新型雷鳥としてデビューした683系4000番台は、雷鳥ではなくサンダーバードを襲名し、雷鳥そのものが絶滅に近付いているのだ。
現在のダイヤも減少している雷鳥であるが、七往復が運行されている。この中で雷鳥四往復がサンダーバードに置き換えられ、二往復が臨時列車化となることとなり、定期運行される雷鳥は一往復のみとなる。これは、最終的に683系4000番台の次の増備で雷鳥は定期運行から退くこととなるのだろう。
遠からず485系とともに終点に到達するであろう雷鳥だが、廃止された寝台特急さくら、が九州新幹線として復活する事例もある。北陸新幹線は、最終的に大阪まで開通する計画となっており、雷鳥の名前は、北陸新幹線金沢大阪間開通後には、らいちょう、として残るのかが大きな関心事となる。
なお、雷鳥はサンダーバードに置き換わるので、大阪と北陸を結ぶ特急サービスは車両の新型化により向上することとなる。先頭車のヘッドマークがないのは少々さびしいが、681系や683系は座席も快適で、485系や183系といった車両と比べると新世代特急というイメージを与えてくれる車両だ。
HARUNA
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