◆第120回任務完了
横須賀軍港めぐりの写真がまだ整理できていないところなのですが、こちらの写真はおいおい予備ブログの方に掲載することとしましょう。
横須賀軍港めぐりの途中、吉倉桟橋にやや船体に錆を浮かせた護衛艦たかなみ、の姿が見えました。そこで、朝雲新聞を開いてみますと25日付記事に、2009年11月7日から今年2月20日まで、34回にわたり283隻を護衛、号英距離1万7000マイルもの任務を無事完遂し、3月18日に帰国した、とありました。
海賊対処任務は、派遣当時に当時野党であった民主党が提案しながら一方で派遣には反対したり、社民党は海上保安庁を派遣するべき、という個性的な意見を出していたのですが、政権に就けば、海賊対処任務への派遣はもとより、議論にさえ挙げなくなりましたのは、やはりか、という印象でした。
防衛省HPによれば、第120次護衛任務が無事終了したということですが、海賊を祖ぷ籐するのではなく、船団を確実に護衛する方法は、大井篤氏の著書、海上護衛戦の教訓は生きているのかな、と妙に感心するとともに、政府は出口戦略、例えばソマリアへPKO部隊を派遣するなど、何故もう一歩進んだ議論に歩みださないのか、と考えてしまいます。
一度結論に至り、一度過ぎれば議論から外す、という事は過去にもあった事なのですけれども、状況は変化するのですし、そもそも一回開始した事をそのまま継続し続ければ、どうしても任務そのものは拡大します。海賊対処任務は重要なのですが、政治は、海賊そのものを低減させるPKOや人道復興支援などの議論に進むべきでしょう。
HARUNA
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