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新海上幕僚長に自衛艦隊司令官の杉本正彦海将が着任 26日

2010-07-26 23:37:22 | 防衛・安全保障

◆高級幹部人事令

 高級幹部人事令が発令され、赤星海幕長や角南中方総監らが退職されました。本日は海上自衛隊の人事について紹介します。

Img_2950_3  政府は7月16日の閣議で、海上幕僚長など自衛隊高級幹部の交代人事を了承した。赤星慶治海幕長、松岡貞義横須賀、武田寿一呉両総監、陸自の酒井健北方、角南俊彦中方両総監、三本明世富士学校長、師岡英行補統本部長、空自の上田完二幹部学校長、技本の寺田和典陸上開発官が退職。 後任の海上幕僚長に杉本正彦自艦隊司令官、横須賀総監に高嶋博視統幕副長、呉総監に泉三省大湊総監、自艦隊司令官に倉本憲一空団司令官、統幕副長に河野克彦護艦隊司令官、護艦隊司令官に松下泰士自艦隊幕僚長、空団司令官に畑中裕生海幹校長、大湊総監に武居智久海幕防衛部長。

Img_8637  陸自の北方総監に千葉徳次郎防大幹事、中方総監に荒川竜一郎陸幕副長、陸幕副長に渡部悦和2師団長、防大幹事に宮下寿広4師団長、富士学校長兼富士駐地司令に山本洋7師団長、空自の北空司令官に斉藤治和統幕運用部長、空幹校長兼目黒基地司令に弥田清北空司令官。 陸上開発官に市田信行5旅団長らを充てる。このほか旅団長ら将補職、1佐職が動く。また、将に10人、将補に18人が昇任する。26日付。

http://www.asagumo-news.com/news.html

Img_6911_2  新しく着任した杉本正彦海幕長は防大18期、自衛艦隊司令官からの昇進で、はるゆき艦長、第6護衛隊司令等を経て第3護衛隊群司令として第二次インド洋派遣任務に旗艦はるな、から指揮を執り、練習艦隊司令官、潜水艦隊司令官、呉地方総監を歴任、昨年に自衛艦隊司令官を拝命し今回の人事となりました。前の赤星慶治海幕長は佐世保地方総監から、その前の吉川榮治海幕長は横須賀地方総監からの昇進で、第一線部隊である自衛艦隊司令官からの直接の昇進は海兵76期の長田博海幕長以来25年ぶりです。

Img_5806  高嶋博視横須賀地方総監は、防大19期、第6護衛隊司令、護衛艦隊司令部幕僚長を経て第1護衛隊群司令としてインド洋派遣第四次派遣隊の指揮を執り、護衛艦隊司令官、統合幕僚副長を経て横須賀地方総監に着任。泉三省呉地方総監は、防大22期、第1護衛隊群司令、海幕総務部長、大湊地方総監を経て今回の人事となりました。インド洋派遣任務という海上自衛隊の任務範囲の拡大と新しい任務を迎えた転換期というべき時期に護衛隊群司令を拝命していた指揮官が多く、頼もしいですね。

Img_6742  新しく自衛艦隊司令官に着任したのは教育航空集団司令官と航空集団司令官を歴任した倉本憲一海将で、航空集団司令官の次に拝命するのは横須賀地方総監や佐世保地方総監が多いのですが幹候3期の古閑健一郎司令官以来こちらも25年ぶりに航空集団司令官から自衛艦隊司令官を拝命、ひゅうが就役と、いせ公試開始という海上自衛隊の航空部隊重視の姿勢を受けての人事となっているようにみえてきます。

HARUNA

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コメント (6)
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