北大路機関

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美唄駐屯地創設34周年・第2地対艦ミサイル連隊創設19周年記念行事

2011-06-18 22:34:39 | 陸上自衛隊 駐屯地祭

■美唄駐屯地祭2011、大震災以来の一般公開

 本日、北海道美唄駐屯地にて、美唄駐屯地創設34周年、第2地対艦ミサイル連隊創設19周年記念行事が行われました。

Img_8610  3月11日の東北地方太平洋沖地震以降、自衛隊は創設以来最大の災害派遣任務を現在も遂行中で、駐屯地記念行事は多くが中止、実施されたものも全て一般非公開行事となっていたなか、6月18日本日実施された美唄駐屯地祭は公開となりました。さぞ盛況、と思いきや来賓よりもやや少ない一般入場者ではありましたが、記念行事再開です。

Img_8731  東日本大震災の揺れは美唄駐屯地でも中震として体感されたとのことで、非常勤務体制へ即座に移行、190名の隊員を派遣し主力の任務は五月上旬に完了したとのことですが、現在も警務と業務の2名が派遣されているとのことで、訓練展示は災害派遣を経験した隊員による災害派遣展示となっていました。

Img_9020  観閲行進は、第2地対艦ミサイル連隊の保有する88式地対艦誘導弾部隊が行進を行いました。連隊には六連装発射基四基を運用する中隊が四個ありますが、各中隊より発射機一基と弾薬車一両が行進に参加しました。音楽隊の参加もなく、少々寂しいという印象は拭えませんが、非常時ゆえ、と考えることにしましょう。

Img_9131  88式地対艦誘導弾は発射されるとプログラムされた低空を地形追随飛行し洋上では高空を亜音速で飛翔、目標に接近すると超低空を飛行しそのまま低空から直撃、約200kmの距離で5メートル四方の標的を撃ち抜く性能があるミサイルで、冷戦終結に伴い順次ミサイル連隊の規模は縮減されているのですが、同時に現在射程と巡航速度を向上させた改良型が開発されています。

北大路機関:はるな

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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