北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

多国間共同訓練GPOIキャップストーン演習へ統幕・統幕学校より7名派遣へ

2011-06-05 23:31:58 | 防衛・安全保障

◆大震災への災害派遣中ではあるのですが

 防衛省によればタイにおいて今月実施される多国間合同演習へ要員を派遣するとのことです。

お知らせ)23.6.2統合幕僚監部 多国間共同訓練GPOIキャップストーン演習(アヤラ・ガーディアン11)への参加について1 目的多国間共同訓練GPOI(※)キャップストーン演習(アヤラ・ガーディアン11)に参加して、自衛隊の国連平和維持活動の能力の向上を図る。(※)GPOI(Global Peace Operations Initiative)2 期間平成23年6月20日(月)から6月30日(木)3 実施場所タイ4 訓練参加予定国(日本以外)米国、タイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、バングラデシュ、モンゴル、ベトナム、ネパール、中国、ミャンマー、ラオス、シンガポール、ブルネイ、ルワンダ等5 訓練参加者(オブザーバー参加者を含む)(7名)統合幕僚監部及び統幕学校6 訓練内容(訓練参加回数)国連平和維持活動に関する指揮所演習(2回目)7 その他国連平和維持活動に関する実動訓練にオブザーバーを派遣◆http://www.mod.go.jp/jso/Press/press2011/press_pdf/p20110602.pdf

 国際平和維持活動は今後日本が更に参加を求められ、脱原子力を政策として掲げるであろう日本では世界の安定が更に必要となりますので、今回の演習は重大な意義があります。今回の演習、部隊による実動演習を含んでいるのかについては、調べていないのですが指揮所演習だけであっても参加することは訓練参加予定国との関係や信頼を醸成する上で少なくない意義があると言えるでしょう。東日本大震災に際してもこの規模であれば派遣することは不可能ではなく、大震災により日本の今後における関心が集まっている状況であるからこそ、参加する意義はあるのですし、一方で日本への政府支援や義援金を贈った国々に対する日本の姿勢を見せる重要な機会にもなると考えられます。また、日本はカンボジアPKOを筆頭に経験を積んできた訳ですので、そろそろ国連平和維持活動だけではなく、平和執行、という任務、即ち国際平和維持活動の能力では対応できない状況が生じた際に、実力を以て平和を回復するというような面への参加を含め、検討するべきかもしれませんね。

北大路機関:はるな

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