◆第六護衛隊司令以下二隻、10月11日出撃
防衛省によれば10月11日、第十次海賊対処派遣部隊が横須賀基地を出港するとのことです。
第十次海賊対処任務派遣水上艦部隊は、派遣部隊指揮官は第六護衛隊司令水間貴勝1佐と艦長米丸祥一2佐以下170名が乗艦する護衛艦たかなみ。艦長吉野敦2佐以下170名が乗艦する護衛艦おおなみ。司令部幕僚を含め370名と海上保安官8名が派遣されるとのこと。
二隻は5隻が護衛艦隊に配備されている、たかなみ型護衛艦で原型となる9隻の、むらさめ型護衛艦とともに護衛艦隊の主力汎用護衛艦としての地位を担っています。各種兵装と統括する射撃指揮装置を有していますが海賊対処での重要な部分はその大きさです。
たかなみ型の満載排水量は6300㌧あり、外洋航行能力が高く、船団護衛の繰り返しという長期化する任務においては、この艦そのものの大きさ、というものが非常に重要な位置づけとなります。もっとも、設計段階ではアフリカ沖でのシーレーン防衛は念頭になかったため、厳しい任務であることは否めません。
それあけではなく、海上自衛隊の護衛艦は南西諸島警備とともに訓練を遂行しつつ、東日本大震災での運用計画の大幅変更からの恢復を考えなければなりません。昨日はハイチ派遣任務の話題を提示しましたが遠くアフリカ沖で海上自衛隊の任務が継続されている、少なからぬ負担とともに長期の任務に向かっている、ということも忘れてはならない事柄といえるでしょう。
北大路機関:はるな
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