■自衛隊と欧州空軍の空軍力
航空自衛隊の作戦機の規模は戦闘機330機、欧州各国の空軍と比較しますと、特に欧州は最盛期よりも保有数が大きく縮小しており、規模の違いがわかるでしょう。
航空自衛隊の作戦機、特に戦闘機定数について、これまでに中国空軍に対し優位性が無くなりつつあり、特に我が国の南西諸島をその戦闘行動半径に含んでいる機数だけで航空自衛隊よりも、戦闘機数では優位にある事は確かなのですが、欧州諸国の空軍と航空自衛隊の現有規模を比較すると、安易に日本も戦闘機数を増強だ、とは言えず、自衛隊の定数で最大限可能なものを考えなければ、という印象が強くなります。
イギリス空軍の規模ですが、EF-2000戦闘機は125機、うち22機がトランシェ3、トーネード攻撃機が98機、戦闘機数は223機となる。更にF-35戦闘機を当面48機配備する計画とのこと。E-3早期警戒機6機、センチネルR1戦域監視機5機、RC-135電子偵察機1機、エアバスKC-2/3空中給油機11機、C-17輸送機8機、C-130J輸送機24機、というもの。
参考までに冷戦終結直後には稼動機だけでトーネード攻撃機とトーネード戦闘機307機、ジャギュア攻撃機とハリアー攻撃機115機ありました。トーネードとジャギュアは予備機がありましたし、退役直前でしたがバッカニア攻撃機も23機運用されていました、E-3早期警戒管制機は7機あり、C-130輸送機も62機ありましたので削減幅は大きい。
将来イギリス空軍装備計画には、更にエアバスA-400M輸送機22機の導入計画がある、MQ-9無人機10機、ホーク練習機131機など。ユーロファイター導入計画が事実上半減しまして、更に国防費の縮小からジャギュア攻撃機全廃、ハリアー攻撃機全廃、トーネード戦闘機全廃、となり、僅かにアフガニスタンにおける航空支援に用い得るという理由からトーネード攻撃機が維持されたかたち。ただ、空軍が保有していた対潜哨戒機は全廃、ビクター空中給油機も後継機なしで全廃されて今に至る。
フランス空軍はラファールC/Bが95機とミラージュ2000が124機のみで戦闘機数は219機、E-3早期警戒管制機が4機、輸送機はC-160が31機とC-130輸送機が14機に新しいA-400M輸送機が発注数を含め7機、ここにKC-135空中給油機14機が配備される程度、現在は練習機としてのみ運用されるアルファジェット練習機が67機、と。
冷戦終結直後のフランス空軍は凄かったです、ミラージュシリーズだけで486機を運用していました、ミラージュ2000、ミラージュF1,ミラージュⅢなど、加えてジャギュア攻撃機も151機ありましたから、戦闘機数だけで半減、攻撃機区分は消滅したかたち、ちなみにフランス空軍はアルファジェットを軽攻撃機としてでは無く練習機として運用しています。
将来フランス空軍の計画にはMQ-9無人機を12機導入する計画があり、4機が引き渡し済み。かつてはミラージュシリーズだけで600機規模の戦闘機部隊を有していたフランス空軍ですが、一定数のミラージュ2000を現役に残し、新鋭ラファールを大量調達する計画であったものをラファールの調達計画縮小により現行の規模に収まりました。
ドイツ空軍はトーネード攻撃機が68機、ユーロファイターEF-2000戦闘機109機、と航空戦闘に対応可能な戦闘機数は177機で、トーネード電子戦機21機、輸送機はC-160が53機でA-400M輸送機は開発難航で現在契約された数量の縮小交渉を行っているほか、完成した機体を性能不足として引渡を拒んでいる状況、この他の大型輸送機の導入計画が無く、早期警戒機などは装備していない。
ドイツ空軍、かつてトーネード撃攻撃機は338機配備されたものの現在はここまで低下しました、空軍はトーネード237機と海軍航空隊が101機、制空戦闘機はF-4が主力で193機、アルファジェット軽攻撃機が148機、冷戦直後ありました、が、MiG-29とF-4は全廃となっている。
ドイツは他にも問題が、自衛隊の戦闘機は国内に整備基盤がありますので稼動率が高いのですがドイツは真逆で、更にEF-2000については、これは連邦議会において大きな問題として討議されたのですが即応態勢にある飛行隊が僅かであり、その背景には多国間共同整備基盤への依存というものがありました、その他の航空機についても部品不足から稼働率低下が著しい。
北大路機関:はるな くらま
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
航空自衛隊の作戦機の規模は戦闘機330機、欧州各国の空軍と比較しますと、特に欧州は最盛期よりも保有数が大きく縮小しており、規模の違いがわかるでしょう。
航空自衛隊の作戦機、特に戦闘機定数について、これまでに中国空軍に対し優位性が無くなりつつあり、特に我が国の南西諸島をその戦闘行動半径に含んでいる機数だけで航空自衛隊よりも、戦闘機数では優位にある事は確かなのですが、欧州諸国の空軍と航空自衛隊の現有規模を比較すると、安易に日本も戦闘機数を増強だ、とは言えず、自衛隊の定数で最大限可能なものを考えなければ、という印象が強くなります。
イギリス空軍の規模ですが、EF-2000戦闘機は125機、うち22機がトランシェ3、トーネード攻撃機が98機、戦闘機数は223機となる。更にF-35戦闘機を当面48機配備する計画とのこと。E-3早期警戒機6機、センチネルR1戦域監視機5機、RC-135電子偵察機1機、エアバスKC-2/3空中給油機11機、C-17輸送機8機、C-130J輸送機24機、というもの。
参考までに冷戦終結直後には稼動機だけでトーネード攻撃機とトーネード戦闘機307機、ジャギュア攻撃機とハリアー攻撃機115機ありました。トーネードとジャギュアは予備機がありましたし、退役直前でしたがバッカニア攻撃機も23機運用されていました、E-3早期警戒管制機は7機あり、C-130輸送機も62機ありましたので削減幅は大きい。
将来イギリス空軍装備計画には、更にエアバスA-400M輸送機22機の導入計画がある、MQ-9無人機10機、ホーク練習機131機など。ユーロファイター導入計画が事実上半減しまして、更に国防費の縮小からジャギュア攻撃機全廃、ハリアー攻撃機全廃、トーネード戦闘機全廃、となり、僅かにアフガニスタンにおける航空支援に用い得るという理由からトーネード攻撃機が維持されたかたち。ただ、空軍が保有していた対潜哨戒機は全廃、ビクター空中給油機も後継機なしで全廃されて今に至る。
フランス空軍はラファールC/Bが95機とミラージュ2000が124機のみで戦闘機数は219機、E-3早期警戒管制機が4機、輸送機はC-160が31機とC-130輸送機が14機に新しいA-400M輸送機が発注数を含め7機、ここにKC-135空中給油機14機が配備される程度、現在は練習機としてのみ運用されるアルファジェット練習機が67機、と。
冷戦終結直後のフランス空軍は凄かったです、ミラージュシリーズだけで486機を運用していました、ミラージュ2000、ミラージュF1,ミラージュⅢなど、加えてジャギュア攻撃機も151機ありましたから、戦闘機数だけで半減、攻撃機区分は消滅したかたち、ちなみにフランス空軍はアルファジェットを軽攻撃機としてでは無く練習機として運用しています。
将来フランス空軍の計画にはMQ-9無人機を12機導入する計画があり、4機が引き渡し済み。かつてはミラージュシリーズだけで600機規模の戦闘機部隊を有していたフランス空軍ですが、一定数のミラージュ2000を現役に残し、新鋭ラファールを大量調達する計画であったものをラファールの調達計画縮小により現行の規模に収まりました。
ドイツ空軍はトーネード攻撃機が68機、ユーロファイターEF-2000戦闘機109機、と航空戦闘に対応可能な戦闘機数は177機で、トーネード電子戦機21機、輸送機はC-160が53機でA-400M輸送機は開発難航で現在契約された数量の縮小交渉を行っているほか、完成した機体を性能不足として引渡を拒んでいる状況、この他の大型輸送機の導入計画が無く、早期警戒機などは装備していない。
ドイツ空軍、かつてトーネード撃攻撃機は338機配備されたものの現在はここまで低下しました、空軍はトーネード237機と海軍航空隊が101機、制空戦闘機はF-4が主力で193機、アルファジェット軽攻撃機が148機、冷戦直後ありました、が、MiG-29とF-4は全廃となっている。
ドイツは他にも問題が、自衛隊の戦闘機は国内に整備基盤がありますので稼動率が高いのですがドイツは真逆で、更にEF-2000については、これは連邦議会において大きな問題として討議されたのですが即応態勢にある飛行隊が僅かであり、その背景には多国間共同整備基盤への依存というものがありました、その他の航空機についても部品不足から稼働率低下が著しい。
北大路機関:はるな くらま
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