■自衛隊関連行事
今週末は富士総合火力演習が行われ、インターネット中継も行われます。富士総合火力演習、そもそもいったいどんな演習なのか、について、素朴な疑問ですが、これが意外と奥深い。
その歴史を紐解きますと1961年より自衛隊部内学生へ現代戦の様相と火力の威力を展示する目的で開始されたもので、当初は“総合展示演習”と呼称されていました、最先端の戦術研究成果も示され、最新装備の一般公開の場として、またヘリボーン戦術が日本初公開されたのは1962年の総合展示演習でした。
1972年に総合火力演習と呼称が改められ一般公開が開始、当時は知る人ぞ知るもので、インターネット普及以前は地方協力本部を通じて情報を入手し、駐屯地創設記念行事の様に実質自由に見学できた時代がありました、しかし1992年には3000名以上の一般見学者が並ぶこととなり、抽選制へ、そして現在は30000名が見学する国内最大の公開実弾演習となっています。
富士総合火力演習は富士駐屯地の自衛隊富士学校とその隷下にある富士教導団により実施されます。富士教導団は幹部自衛官、旧軍でいう将校の3尉任官と同時に最初の部隊教育を担い、小隊指揮官としての素養を修得させるとともに、普通科、機甲科、特科の専門教育に当たります。
即ち、近接戦闘に当たる普通科、機動打撃と対装甲戦闘にあたる機甲科、長距離火力戦闘と対砲兵戦にあたる特科の幹部専門教育と戦術研究、そして新装備試験を行う教育部隊です。軍事科学と戦術を常に最先端とするべく運用研究と理論研究が常に展開されている、ということ。
富士教導団は教育部隊ですが、幹部への教育が目的とされた部隊であり所属する隊員はその指揮へ範となる行動と能力を求められた最精鋭そのもの、普通科教導連隊、特科教導隊、戦車教導隊、偵察教導隊、教育支援施設隊、以上4000名規模の人員を有する旅団規模の部隊です。
その装備は戦車54両、火砲20門、装甲車100両、各種ミサイルなどを装備する精鋭部隊であり、有事の際には富士教導団は富士戦闘団として第一線へ投入される戦略予備部隊であるとともに、首都圏を防衛する第1師団の支援も任務に含まれ、教育訓練部隊として最新装備の運用へ範を示す部隊として練成されてきました、更に演習は、航空学校と高射学校、第1師団等の支援が加わり、本年は旭川の第2師団も参加していました。
この競争率の大きな富士総合火力演習ですが、冒頭に記しました通り、入場券が無い場合でもインターネット中継にてその様子を見ることが出来ます。富士総合火力演習のライブ映像配信について、陸上自衛隊HPに詳しい記載がありますので、そちらもご覧ください。また足を運ばれる方へ、第二北大路機関にて参考情報を掲載中ですので、そちらもどうぞ。
■駐屯地祭・基地祭・航空祭
・8月23日:富士総合火力演習2015・・・http://www.mod.go.jp/gsdf/
■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
今週末は富士総合火力演習が行われ、インターネット中継も行われます。富士総合火力演習、そもそもいったいどんな演習なのか、について、素朴な疑問ですが、これが意外と奥深い。
その歴史を紐解きますと1961年より自衛隊部内学生へ現代戦の様相と火力の威力を展示する目的で開始されたもので、当初は“総合展示演習”と呼称されていました、最先端の戦術研究成果も示され、最新装備の一般公開の場として、またヘリボーン戦術が日本初公開されたのは1962年の総合展示演習でした。
1972年に総合火力演習と呼称が改められ一般公開が開始、当時は知る人ぞ知るもので、インターネット普及以前は地方協力本部を通じて情報を入手し、駐屯地創設記念行事の様に実質自由に見学できた時代がありました、しかし1992年には3000名以上の一般見学者が並ぶこととなり、抽選制へ、そして現在は30000名が見学する国内最大の公開実弾演習となっています。
富士総合火力演習は富士駐屯地の自衛隊富士学校とその隷下にある富士教導団により実施されます。富士教導団は幹部自衛官、旧軍でいう将校の3尉任官と同時に最初の部隊教育を担い、小隊指揮官としての素養を修得させるとともに、普通科、機甲科、特科の専門教育に当たります。
即ち、近接戦闘に当たる普通科、機動打撃と対装甲戦闘にあたる機甲科、長距離火力戦闘と対砲兵戦にあたる特科の幹部専門教育と戦術研究、そして新装備試験を行う教育部隊です。軍事科学と戦術を常に最先端とするべく運用研究と理論研究が常に展開されている、ということ。
富士教導団は教育部隊ですが、幹部への教育が目的とされた部隊であり所属する隊員はその指揮へ範となる行動と能力を求められた最精鋭そのもの、普通科教導連隊、特科教導隊、戦車教導隊、偵察教導隊、教育支援施設隊、以上4000名規模の人員を有する旅団規模の部隊です。
その装備は戦車54両、火砲20門、装甲車100両、各種ミサイルなどを装備する精鋭部隊であり、有事の際には富士教導団は富士戦闘団として第一線へ投入される戦略予備部隊であるとともに、首都圏を防衛する第1師団の支援も任務に含まれ、教育訓練部隊として最新装備の運用へ範を示す部隊として練成されてきました、更に演習は、航空学校と高射学校、第1師団等の支援が加わり、本年は旭川の第2師団も参加していました。
この競争率の大きな富士総合火力演習ですが、冒頭に記しました通り、入場券が無い場合でもインターネット中継にてその様子を見ることが出来ます。富士総合火力演習のライブ映像配信について、陸上自衛隊HPに詳しい記載がありますので、そちらもご覧ください。また足を運ばれる方へ、第二北大路機関にて参考情報を掲載中ですので、そちらもどうぞ。
■駐屯地祭・基地祭・航空祭
・8月23日:富士総合火力演習2015・・・http://www.mod.go.jp/gsdf/
■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関