■弾道弾防衛から全般防空へ
イージスアショアは我が国弾道ミサイル防衛を根底から強化するものと理解されていますが、将来的には全般防空を担う可能性がある。
第三のイージスアショア、防衛省が北朝鮮弾道ミサイル脅威へ対応する切り札として導入する陸上配備型イージスミサイル防衛システムが正式に新防衛大綱へ盛り込まれ、これにより東北地方秋田県と山陰地方山口県へイージスアショアの整備が決定、1300km圏内の弾道ミサイルを迎撃するスタンダードSM-3が弾道ミサイルから日本全土を防衛します。
ペトリオットミサイル、航空自衛隊が1988年から30年以上運用する戦域防空用地対空ミサイルシステム、現在は狭い範囲の弾道ミサイル迎撃能力も獲得しましたが、戦闘機や爆撃機、巡航ミサイルに備えるペトリオットミサイルの後継として、イージスアショアの能力が応用される可能性があります。そして、イージスアショア本体も増備される可能性が。
イージス艦日本海常時ミサイル警戒、北朝鮮による水爆実験と2017年一杯継続された日本海への毎週のミサイル実験、鉄道はJアラートミサイル警報を受け東北地方と首都圏で緊急停止を繰り返し、小中学校ではミサイル警報へ空襲退避訓練が全国規模で実施、ミサイルが日本海ではなく本土へ機動を向けた場合、最悪、広島長崎の惨劇が繰り返される事に。
護衛艦隊のイージス艦は現在6隻であり、主任務は艦隊防空であり弾道ミサイル迎撃ではないのですが、日本本土核攻撃の懸念が顕在化した状況下では悠長な事は云えず、大変な負担を現場の労力に押し付け実現しました。北朝鮮ミサイル一軒は一段落しましたが、核放棄の目途は無く、弾道ミサイルの量産も続く、その中でのイージスアショア整備決定だ。
THAADミサイルではなくイージスアショア、THAADミサイルはアメリカの終末段階迎撃ミサイルで落下直前の弾道弾を迎撃します。イージスアショアは中間段階を迎撃するのですが、当初はTHAADが高価且つ迎撃範囲の狭さから採用されませんでしたが、結局具体計画として算定しますと、イージスアショアの整備費用が非常に増大する事が判明します。
スタンダードSM-6,イージス弾道ミサイル防衛システムには現在、超長射程防空ミサイルであるSM-6を改造し、弾道ミサイル終末迎撃用ミサイルとする計画が進行中です。すると可能性として日本本土配備のイージスアショアが中間段階迎撃専用のSM-3運用に限定されるとは考えにくく、都市部着弾寸前まで迎撃を継続可能なSM-6の運用は検討されましょう。
ペトリオットミサイルとスタンダードSM-6,現時点では地上配備型と洋上配備型の明確な運用区分がありますが、陸上へ配備するならば用途が重複します。すると、スタンダードSM-6は射程450kmと推定され、ペトリオットミサイルの射程100kmから150kmを凌駕すると共に、運用開始から30年以上を経たペトリオットの後継装備となり得るのです。
九州南部へイージスアショアが配備されるならば沖縄本島全域と四国全域をスタンダードSM-6により、航空機や巡航ミサイル攻撃から迎撃可能となりますし、万一の際には佐世保のイージス艦へ引き継げる。静岡県山間部へイージスアショア増備できれば首都圏と中京地区及び京阪地区の防空が可能、万一の際には横須賀のイージス艦へ迎撃を引き継げる。
ナイキJ地対空ミサイル、イージスアショアは固定式ミサイル防衛システムですが、ペトリオットミサイルの前型にあたるナイキJは地下固定式運用を執っていました。また、スタンダードSM-6はMk41-VLSから運用しますが、このVLSを車両移動式とする事は不可能ではありません。すると、イージスアショア増勢による全般防空、可能性はあるのです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
イージスアショアは我が国弾道ミサイル防衛を根底から強化するものと理解されていますが、将来的には全般防空を担う可能性がある。
第三のイージスアショア、防衛省が北朝鮮弾道ミサイル脅威へ対応する切り札として導入する陸上配備型イージスミサイル防衛システムが正式に新防衛大綱へ盛り込まれ、これにより東北地方秋田県と山陰地方山口県へイージスアショアの整備が決定、1300km圏内の弾道ミサイルを迎撃するスタンダードSM-3が弾道ミサイルから日本全土を防衛します。
ペトリオットミサイル、航空自衛隊が1988年から30年以上運用する戦域防空用地対空ミサイルシステム、現在は狭い範囲の弾道ミサイル迎撃能力も獲得しましたが、戦闘機や爆撃機、巡航ミサイルに備えるペトリオットミサイルの後継として、イージスアショアの能力が応用される可能性があります。そして、イージスアショア本体も増備される可能性が。
イージス艦日本海常時ミサイル警戒、北朝鮮による水爆実験と2017年一杯継続された日本海への毎週のミサイル実験、鉄道はJアラートミサイル警報を受け東北地方と首都圏で緊急停止を繰り返し、小中学校ではミサイル警報へ空襲退避訓練が全国規模で実施、ミサイルが日本海ではなく本土へ機動を向けた場合、最悪、広島長崎の惨劇が繰り返される事に。
護衛艦隊のイージス艦は現在6隻であり、主任務は艦隊防空であり弾道ミサイル迎撃ではないのですが、日本本土核攻撃の懸念が顕在化した状況下では悠長な事は云えず、大変な負担を現場の労力に押し付け実現しました。北朝鮮ミサイル一軒は一段落しましたが、核放棄の目途は無く、弾道ミサイルの量産も続く、その中でのイージスアショア整備決定だ。
THAADミサイルではなくイージスアショア、THAADミサイルはアメリカの終末段階迎撃ミサイルで落下直前の弾道弾を迎撃します。イージスアショアは中間段階を迎撃するのですが、当初はTHAADが高価且つ迎撃範囲の狭さから採用されませんでしたが、結局具体計画として算定しますと、イージスアショアの整備費用が非常に増大する事が判明します。
スタンダードSM-6,イージス弾道ミサイル防衛システムには現在、超長射程防空ミサイルであるSM-6を改造し、弾道ミサイル終末迎撃用ミサイルとする計画が進行中です。すると可能性として日本本土配備のイージスアショアが中間段階迎撃専用のSM-3運用に限定されるとは考えにくく、都市部着弾寸前まで迎撃を継続可能なSM-6の運用は検討されましょう。
ペトリオットミサイルとスタンダードSM-6,現時点では地上配備型と洋上配備型の明確な運用区分がありますが、陸上へ配備するならば用途が重複します。すると、スタンダードSM-6は射程450kmと推定され、ペトリオットミサイルの射程100kmから150kmを凌駕すると共に、運用開始から30年以上を経たペトリオットの後継装備となり得るのです。
九州南部へイージスアショアが配備されるならば沖縄本島全域と四国全域をスタンダードSM-6により、航空機や巡航ミサイル攻撃から迎撃可能となりますし、万一の際には佐世保のイージス艦へ引き継げる。静岡県山間部へイージスアショア増備できれば首都圏と中京地区及び京阪地区の防空が可能、万一の際には横須賀のイージス艦へ迎撃を引き継げる。
ナイキJ地対空ミサイル、イージスアショアは固定式ミサイル防衛システムですが、ペトリオットミサイルの前型にあたるナイキJは地下固定式運用を執っていました。また、スタンダードSM-6はMk41-VLSから運用しますが、このVLSを車両移動式とする事は不可能ではありません。すると、イージスアショア増勢による全般防空、可能性はあるのです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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