北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

令和三年度三月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2022.03.19-2022.03.20)

2022-03-18 20:00:44 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 皆様先日の地震ではこちらも揺れを感じたほどなのですがご無事でしたでしょうか。

 今週末の自衛隊行事はありません。自衛隊行事再開の兆しはあるのですが、行事そのものよりも交通手段が、厳しい状況にあるようです。こういいますのも3月12日にJRダイヤ改正が行われまして、最近の遠出はと云われますと練習艦隊江田島出航やイギリス空母クイーンエリザベス日本寄港、あとは舞鶴基地と岐阜基地、小牧基地に行ったくらいでした。

 ダイヤ改正では利便性が高まるものという認識があるのですが、結果的に2022年のダイヤ改正はJRの利用が利便性向上による不便さの増大、集約と云う意味での鉄道ダイヤ減便がかなり幅広く行われていまして、仮に2022年後半に自衛隊行事が正常化したとしても、鉄道利用は、旅程に余裕を持たせる必要か、代替交通手段を考えねばならない状況という。

 JRの利用は限られたものでして、ほぼ毎週のように新幹線で遠出して自衛隊行事を撮影した頃を思い返すと、COVID-19は2020年の初旬に日本に上陸しましたので、自衛隊行事が平常に行われていたのは、驚くなかれ思い返せば2019年の話なのですね。それから延々のCOVID-19,利用者は激減し2020年内は頑張ったものの、いまはもう2022年なのですから。

 全車指定席時代、JR東日本などは特急がCOVID-19前から事実上全車指定席となっていましたが、この春のダイヤ改正にてJR西日本も自由席が大幅に削減しています。座席が確実に確保される事は有難いのかもしれませんが、特急料金に指定席料金を加えるとともに、実のところ自由席の利点は即座に乗車できるという強みがあり、これが無くなるのですね。

 指定席、車内清算も当然できるのですが指定席化を進めるならば、例えばJR東日本の普通列車グリーン券券売機のように駅の発着ホームに広く指定席券売機を普及させてほしいところです、しかし、この指定席制度がCOVID-19以前から利便性向上の一環として進めていたJR東日本と違い、応急的に始めた事例では、追加インフラが中々に増える様子がない。

 指定席券売機、もちろんJR東日本でもグリーン券以外の例えば新幹線などはホームにそうした機材はありませんが、西日本の場合はどう考えても収益確保の為であり、特急停車駅へのホームでの券売機増設などの動きが薄い。そしてもう一つ、ダイヤ改正では利便性向上と真逆の減便が進められていまして、これでは路線維持を事業者として放棄したように。

 特急の集約、実のところJRも利便性を低下させても路線を維持できるように工夫はしているように思えるのです、例えば舞鶴と京都を結ぶ山陰本線、今回のダイヤ改正にてその中間部分は日中1000時台と1500時台の間において普通列車を運行していません、いや快速列車を毎時一本運行していますが、本数としては特急に転換、維持費を捻出したかたちだ。

 減便は致し方ないとは思います、ただ、減便された路線では先ごろJR西日本は一日当たりの輸送密度を発表しました。小浜線や舞鶴線などは整理対象に近い輸送密度として紹介されています。ここで沿線自治体は府県単位で認識しなければならないのは、減便が進んで乗れていないのであって、ダイヤが正常化するならば別なのではないか、ということです。

 減便は、まいづる号を利用しますと驚くほどに運行本数が減らされていまして、しかし運行されている特急の乗車率は新幹線乗車率と比べるならば非常に高い水準です、一日当たりの輸送密度を比べれば例えば大阪環状線よりも遥かに低いのかもしれませんが、三時間に二本というダイヤの密度を考えれば、一両当たりの乗車率は比較的高いと考えられる。

 減便はJRだけではなく、京都市バスもダイヤ改正により大幅減便が開始されていますが、減便を元に輸送密度を算出するのは、運休の日に利用者が居ないので廃線に、というような無茶な視点であり輸送事業者と公共交通の位置づけをもう少し考えなければ、COVID-19を口実とすれば何でも許される様な概況を醸成しかねないのではないか、危惧するのです。

 減便は旅程に余裕を持たせなければならない、こうした問題を生みます。要するに減便されその日の内に帰宅できないのであれば、三連休のような休日を確保出来る場合を除いて今までのような旅行を断念せざるを得ないものとなります。ただ、鉄道会社としても利益を確保しなければならない事は現実であり、現状を変える何か工夫が必要なのでしょう。

 ダイヤ改正は利便性が高まったものもある、例えば新幹線は東京発広島行新幹線の最終が2000時台に初めて運行、日帰り利便性を強化しました、便利にはなったと思う。また減便についても廃線の決定ではない。COVID-19が遠くない将来、政府終息宣言が出された後も考えてはいる。それでも公共交通は空気のような自然なものではないとの認識は必要です。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭

・今週末の行事なし

■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
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3.16宮城福島沖地震-震度六強&マグニチュード7.4の衝撃と課題再認識する新幹線と原発

2022-03-18 07:01:29 | 防災・災害派遣
■臨時情報ー東北地震
 福島県沖で発生した16日2336時の地震には改めて驚かされました。

 宮城県沖地震、この地域では常に周期的に発生している巨大地震です。今回の地震合直接宮城県沖地震の想定震源域に当てはまるものではないといされ、今回の地震は死者3名と負傷者200名以上、少なくない被害が生じているのですが、次の地震を懸念するところです。こういうのも、今回の地震は、双子の地震で姉妹の地震という特性があるためです。

 双子の地震、2334時の地震が一回目に在り震度五弱となっていまして、2336時に今回のマグニチュード7.4の地震、震度六強の地震がほぼ重なる震源域で発生しており、長時間の揺れとなたのかもしれません。双子の地震といえるものですが、同じ震源域ではこの近傍にて2021年2月13日にマグニチュード7.3の地震が発生しているとのこと。つまり昨年だ。

 姉妹の地震、双子の地震というのは二分違いの双子の地震とともに2021年の地震とともに姉妹の地震といえるのかもしれません。プレート内部にて発生した今回の地震、想定宮城家の記事芯の震源は今回の地震と2021年の地震と比較して更にやや北方が想定され、ここではプレート境界の浅震源が想定される事からより大きな揺れを観測する懸念があります。

 想定宮城県沖地震、この懸念は次第に2021年と2022年に発生した地震が想定宮城沖地震震源域に震源が近づいている為ですが、この宮城県沖地震として記録される有名なものは1978年6月14日に発生したマグニチュード7.4の地震で、ブロック塀倒壊の危険性が認識された災害であるとともに、死者28名と負傷者1325名、微弱ですが津波も観測された。

 3.11東日本大震災から11年目となりますが、想定宮城県沖地震の震源はもう少し陸に近く、仙台市という大都市が危険に曝されるという。防災計画は今後も緊張感を以て維持しなければなりませんが、今回の地震では、新幹線と原子力発電所、過去の地震において相応の対策が為されたであろう重要インフラについてもまだ余地があることを突き付けています。

 新幹線と原子力発電所、日本の安全神話には限界が来ているのではないかという危惧があります。JR東日本の市川副社長は、新幹線脱線について陳謝すると共に、脱線そのものを防ぐのはかなり難しいと見解を示しました。東海道新幹線は新幹線0系の時代に、ある程度は脱線事故を想定していたともいわれますが、現在の車両は地震前に停止する前提です。

 テラスシステムやユレダスシステムという、初期微動を検知し本震到達前に停止するという新幹線安全技術は、気象庁の緊急地震速報システムへと応用されています。ただ、テラスシステムは1974年の大規模地震対策特別措置法を念頭とした、想定東海地震への対応するシステムであり、直下型地震に対して震源が近く間に合わない可能性が指摘されました。

 東北新幹線は、しかし今回、震源が海上であり直下型ではない逆断層型地震となっていますがユレダスシステムが対応出来ない点、そして17両編成の16両が脱線するというものとなり、これもは那須塩原と盛岡駅が新幹線脱線のまま、今月中の復旧は難しいとのこと。高速道路は東北自動車道と常磐自動車道も一部不通ですがこちらは本日明日復旧見込み。

 原子力発電所は運転中の原子炉については被害はありません、しかし2011年東日本大震災により損傷した福島第一原発では、燃料デブリの置かれた一号炉格納容器圧力が地震後、圧力低下が在るとのことで、放射線データやダストモニターなどの数字に廃城がなく、放射線について漏洩は確認されていませんが、東京電力は圧力低下原因究明を続けています。

 深夜の地震でしたが、福島県では港湾施設のクレーンが折損崩壊、相馬市では歩道橋橋脚部分の折損、宮城県仙台市では仙台城の史跡一部が崩壊し、白石市内ではコンサートホールの天井崩落、また首都圏での通電火災など地震による被害は皆無ではありませんでした。仮に日中時間帯であれば被害が拡大した可能性もあり、僥倖と云うべきなのでしょうか。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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