北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G3X撮影速報】カブールC550-CAVOUR日本初寄港(3)ハリアーとF-35Bが飛行甲板に(2022-09-05)

2024-10-26 20:01:30 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■C550-CAVOUR
 飛行甲板を眺めると海上自衛隊の全通彦甲板型護衛艦との根本的な違いが顕著だ。

 カブール、艦載機を満載しています、ハリアー攻撃機とF-35B戦闘機ですね。ハリアー攻撃機は、イギリスのホーカーシドレー社が1960年代のおわりに開発へ成功した、世界初の垂直離着陸攻撃機です、いや実現しなかった試作機ならば数多くあったが。

 ハリアーはもともと、野戦飛行場において通常の攻撃機が滑走路を破壊されるなどした場合でも分散運用により粘り強い航空阻止任務に当たる航空機ではあったのですが、これを艦載機として運用することに着眼したのも同じイギリスでして。

 シーハリアーという、イギリスが海軍向け開発したのはレーダーを強化したものでしたが、ファントムまで搭載した正規空母を廃止したイギリスにとって対潜巡洋艦として建造したインヴィンシブル級軽空母に搭載したハリアーはフォークランド紛争で活躍した。

 しらね型護衛艦を建造する当時、8300t型対潜巡洋艦というヘリコプター巡洋艦型の護衛艦とともに8700t型航空機搭載護衛艦、全通飛行甲板を有する護衛艦を検討していまして、ここに艦載機としてハリアーを搭載する可能性が検討されていたという歴史が。

 U-36訓練支援機のような標的曳航機としてハリアーを導入する検討も為された時代があり、訓練支援艦にハリアーを2機程度搭載する案もあった。困ったときは標的曳航機というわけではないのだけれども、何度も検討されたハリアーは結局、導入されていない。

 サイドワインダーミサイル、ハリアーの能力が限定された背景にはAMRAAMのような視程外空対空ミサイルの運用能力が付与されたのは冷戦後、それまではサイドワインダーミサイルの運用しかハリアーには能力が付与されておらず、性能が限定的であった。

 バックファイア超音速爆撃機、海上自衛隊がハリアーを必要と検討した背景には、シーレーン防衛を任務とする海上自衛隊には数十機のバックファイアが射程の長いキッチンミサイルを大量に撃ち込む飽和攻撃を日本の船団に行うのが危惧されていたといい。

 シーレーン防衛の天敵は潜水艦とともに航空攻撃であり、ハリアーを艦載機として配備できたならば、バックファイア爆撃機がミサイルを発射する前にサイドワインダーミサイルを発射することで発射を妨害することが出来るのではないか、という。

 オペレーションリサーチとして海上自衛隊が想定していたのはバックファイア爆撃機60機による波状攻撃といわれています。現実問題として貴重なバックファイアをそこまで日本の船団に集中するのかという疑問はありますが、当時ソ連は過大評価されていて。

 ハリアーだけでは迎撃が難しい、海上自衛隊は無理にハリアーを導入したにしても、想定されるバックファイアを迎撃するには難しく、いっそP-3C哨戒機に大量のフェニックス空対空ミサイルを搭載する空中巡洋艦構想など、違う方向に検討は進んでゆく。

 ロシアウクライナ戦争、黒海でのバックファイアミサイル攻撃は、とにかく当たらないとともに無関係な商船に命中して、あの狭い黒海でもあんなに運用できないのであれば、ハリアーでも迎撃出来たようにも思えてしまうのだけれども。

 イージス艦、海上自衛隊がバックファイア爆撃機に対抗する手段として着眼したのはイージスシステムとなっていて、護衛隊群に2隻のイージス艦が配備されているならば60機のバックファイア爆撃機の攻撃は第一波で75%、第二波でも60%が生き残るという。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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【京都幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌:京都-三条,ビストロで牛ほほ肉の赤葡萄酒煮込みのあとにはカルヴァドス

2024-10-26 14:11:27 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 舞鶴地方総監部の置かれる舞鶴市は府庁所在地へはるか特急まいづる号にて帰京する京都市にて。

 日常に変化をもたらすと謂うには旅行が最適と思う、けれどもドラマじゃああるまい市毎日が旅行のように変化が必要だなあ、と思った瞬間に旅に出るには覚悟といいますか、生活と仕事をそうした目標に最適化する必要があって、誰でも出来ることでは無い。

 ビストロというのは、旅行、というわけではないのだけれども近場でちょっと気分転換に、つまりグルメという満足感の旅にでるような日常の変化に重要なのだと思うのです。ということで烏丸御池駅で途中下車しまして、三条通をビストロさんへ。

 クランベリー、要するに日常で疲れを感じるというのは何かが足りないときだと思うのですが、夏には温度の関係でビタミンが欠乏しているとおもうのです、それは別にアルコールとともに採らなくてもと思うかもしれないが、これは酸っぱくてあまい。

 オードブル三点セット、こちらでは生ハムとなにかカナッペ的なものとチーズを、その時折のいいものをかき集めて一つのプレートで供してくれる前菜が、先ずはおすすめ的にボードに記されていますので、これ一つで満足することさえあるのだけれど。

 シャンパーニュ産のチーズ、というだけでトクベツなチーズに思えてくるのですが、一かけ一かけ変化の味わいを愉しむ、そしてカナッペとしてバゲットの上に並んでいるのは、あまじょっぱく味付けされたうさぎさんだったりする、うーちゃんゴメンね。

 ピンクグレープフルーツ生搾りソーダ割り、ミカンなんかがあるなかで子供の頃は何であんなにがい物を、と思ったものだけれども、甘いだけでは逆に物足りないと気づくようになりますと、これで酒精を割る、ということを定番とするようになりまして。

 牛ほほ肉の赤葡萄酒煮込みを、メインで、いただく。ちょっと夕方の寄り道をするにしては、ちょいと贅沢な一品だけれども、要するにこれは味覚の旅行なのだ、贅沢ではなく日常に変化をもたらすための必要なものなのだぞ、と食べたいものを頂こう。

 ビストロですので、カウンターを中心に少しだけのテーブルが並んでいて、この日は、何しろここ午後三時から営業しているので早めに入ったので誰もいない店内を目一杯満喫できている、そういう気分の高揚とともに頂くほほ肉は、また美味しいのだ。

 ビーフシチューでもここまでしっかりと煮込んでくれるところ。実は昔、家族でよく通っていたビーフシチューの美味しいフレンチの小さなレストランがあったのですが、閉店はもう20年前なのかな、その失われた"美味しい"と少し似ている旨さなのだ。

 カルヴァドス、そう、美味しいという気分とともにメニューを気軽に捲ってみるとカルヴァドスの文字がありまして、リンゴのブランデーなのだけれども、40度ほどの強い酒精を一つ、食後酒に注文し、まず香りから強烈な酒精をたのしむこととしました。

 カルヴァドスとマールとグラッパと、いろいろな飲み物があるのですが、どれも個性豊かなものとなっていて、いや付け加えるとどれも酒精強さを誇っているのだけれども、ほんのちょっっぴり頂くだけで焼けるような、しかし爽快感と息吹く香り。

 店内を見渡すと北陸新幹線の模型が、模型と謂うよりは土産物のペーパーキット、そういえば北陸新幹線は大阪まで開通すると京都市内は地下を通ると謂うから、この三条通の下あたりを地下鉄のように突っ切るのかな、こう考えるのは酔った証左か。

 ビストロ、そう国旗でフランスの国旗が掲げられているお店を見ると、でもお高いんデショと一瞬気後れしてしまいそうになるのですが、三条通の町家のなかにたたずむVAPEURSさんは日常にちょっとした冒険と謂いますか変化をもたらしてくれる名店です。

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【京都幕間旅情】近畿日本鉄道19200系特急電車あおによし,京都と大阪を奈良経由で巡る特急電車

2024-10-26 07:01:44 | コラム
■あおによし
 三重県から近鉄京都駅まで特急で到着しますと。

 19200系特急電車あおによし。京都駅に停車していました、大阪と京都を結ぶ近鉄特急だ。昭和のころに近鉄は京阪や阪急に対抗して特急を運行したのだけれども、京都から大阪まで奈良経由で走るには時間がかかりすぎ、程なくしてなくなっています。

 あおによし、京都から大阪まで奈良経由で通勤特急を運行しても勝てない、が奈良を観光地とわりきって一時間以上掛けてゆっくりと走る、経路を逆手にとった観光特急がこの特急あおによし、だったりします、もちろん特急としては速度はすごいのだが。

 京都から近鉄奈良まで、あおによし、1100時の第二便を利用しますと、1100時京都発で1106時には丹波橋へ、1129時には大和西大寺、そして1134時には近鉄奈良に到着します。京都駅から貴船とかにバスで行くことを考えれば、さすがは特急、という速度だ。

 奈良までは普通運賃680円に特急料金が520円と特別車両料金が210円、高い、とおもわれるかもしれませんがこれ冷静に考えると、金閣寺からJR円町駅か地下鉄北大路駅までタクシーで行くことを考えると安上がり、といえるのかもしれませんよね、逆に。

 12200系、スナックカーの愛称で知られていた特急電車を全廃後に車体を改造して生まれたのが特急あおによし、もともとが特急ですので車内の防音もしっかりしていますし振動も抑えられている台車を使っていて、見た目だけの豪華特急ではないという。

 スナックカーのスナックコーナーは早々に取り外されてしまいましたが、あおによし車内にはスナックコーナーをおもわせる販売コーナーがありまして、これぞ原点回帰、といえるのかなあ、という風情を保っています。

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