北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G3X撮影速報】阪神基地サマーフェスタ2024(3)イージス艦まや一般公開は90分待ち(2024-07-14)

2024-10-19 20:00:05 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■神戸まや大人気
 流石は神戸だ護衛艦まや待機列は90分待ちだった。

 護衛艦の居住性、我が国の場合は同盟国がアメリカだけということで日常的によこすかではアーレイバーク級ミサイル駆逐艦とタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦を見ている訳なのですけれども、所謂"西側の"艦艇にあってアメリカ海軍艦艇の居住性はかなり低い。

 潜水艦のように本格的に居住性に避ける空間が無い艦艇は、それはもう潜水艦乗員手当を強化するほかないのですが、護衛艦についてはなあ、と思う。そのためにはもう少しNATO海軍艦艇の視察を強化して、居住性に関する常識を令和水準としなければならない。

 個室を強化する意味、いくつか考えたのですが配置次第ではスプリンター対策にはなる、水上戦闘艦としての利点です。現在の水上戦闘艦に装甲は無く、一部の重要区間にケブラー材を用いて破片対策としているようですが、重要区画防護には空間も有用となる。

 スプリンター対策というので、昔考えさせられたというか驚いたのはシンガポール海軍のステッドファスト級フリゲイトでステルス設計の内側に斜めとなり使いにくい空間を電子装置用区画としていた、撮影禁止だったがあれでは最初の破片で破壊されてしまう。

 ステッドファスト級、これでは艦内は撮影させられないと思いつつシンガポールそのものが空軍基地周辺に、撮影したら射殺、の看板があって実際MPがうろうろし報道許可証があっても拘束される国、ただ、飛行甲板なら撮影いいよと乗員の厚意には感謝しかない。
 デアリング級駆逐艦、居住性について考えさせられるのは士官は候補生以外基本個室、下士官は二人部屋で片方が基本当直、水兵でもカーフェリーのB寝台以上の居住空間、BARというかパブがあり、食事はカフェテリア方式、というイギリス海軍の事例があるゆえ。

 アーレイバーク級をみますと、これ、映画のバトルシップとかドラマのラストシップとかシップ系作品で描かれているとおり、まあ本邦の護衛艦もあんな感じだよなあ的な描写で、韓国艦や台湾艦も同程度、中国やロシアも似たようなもので、安心してしまうやも。

 たかつき型、やまぐも型の時代は文字通り沖縄返還前の我が国専守防衛の行動範囲で、はつゆき型、あさぎり型の設計時点まではまさかアフリカ沖とか中東とかインド洋に長期航海し、ハワイは近所で航海は一ヶ月単位、という運用は想定されていなかった訳で。

 むらさめ型護衛艦、こんごう型ミサイル護衛艦から科員居住区は漸く二段ベッドとなり、居住性は昔の詰め込み式三段ベッドからは進歩はした、けれどもそれから30年経て、一般の若者の求める常識というようなものの前にPKO協力法が出来て数年の時代とは違う。

 すがしま型掃海艇については以前、シーパワー誌時代から撮影されている高名なカメラマンさんと掃海艇で移動する機会がありまして、へえっ一人部屋だ、と居住区がかなりの数一人部屋として運用されていることに感心する声が上がったのを思い出しました。

 もがみ型なんかは居住性どうなっているのかなあ、1号型油槽船は科員居住区がすべて商船並みに個室化が実現したという。個室があれば悩んだときに一人になる時間がいる場合でも、また長期航海でも寄港地で土産物を揃えることも、私物を持ち込むことも。

 自衛隊は今募集難ということですが、世界を見れば募集難で無い軍隊は無い、アメリカ陸軍は遂に新兵の個室貸与を始めましたし、いつまでも昭和の感覚では、昭和のような毎年一割以上の昇給昇級時代にでも戻さない限り、令和時代の感覚の若者は集めにくい。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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【京都幕間旅情】榛名さんの総監部グルメ日誌:京都-河原町,ベイリーズの甘い香りを愉しんだBARは国際色豊かな風情でした

2024-10-19 14:44:41 | グルメ
榛名さんの総監部グルメ日誌
 日常の変化を求めてという仰々しい話ではないのですが地下鉄で時計を見るとちょっと時間があったので京都市役所前駅で降りてBARに立ち寄っただけのはなし。

 BARを巡るというのはちょっとした冒険だ、それは色々理由を考えたのだけれども基本的にカウンターでグラスを傾けるBARというのは、いろんな意味でほかの人々との距離が近い、それは意図してもしなくても交流と交歓が生まれる事を意味します。

 河原町通、ヒルトンホテルのあたりからもう少し下ったあたりに、この界隈は夜にちょっとした寄り道を考える際、迷わずともあいているところに飛び込めば結構楽しく過ごすことが出来るお店が並んでいまして。先斗町とかも良いのだけれども。

 ベイリーズアイリッシュクリーム、カクテルではB-52という、まあ好事家に好まれそうな名前ではあるのですが、三層に分かれたカクテルが有名です。このカクテルの語源は強烈なことからB-52戦略爆撃機の名を借りたという。つまりその、まんま。

 B-52でこれは美味しい、と早速買ってみたのですが、クリームの甘さとアイリッシュウィスキーを取り合わせたこの味わいは開栓のち直ぐに風味が悪くなるため、これは自宅で飲むものでは無く外食で愉しむものなのだと痛感しつつ、置いている店は限られ。

 アイリッシュウィスキーの奥に、しかし主役はクリームだというほどに甘めの、それでいて度数は17度くらいという、やはりアイルランド名産のクリームがこれでもかと幅を利かせているお酒はロックで一口一口と大切に頂き、隣の会話に耳を寄せて。

 BARでは、会話を愉しむというところなのだけれどもかなしいかな今日のお客で地元はわたしひとり、後は英語圏ならばもう少し聞き取りできたのかもしれないが、フランス語でもなくあれ多分オランダ語なのだろうなあ、何言ってるかさっぱりわからない。

 ハバナクラブ。こうなったらラムだ、110mm個人対戦車弾のことではないぞ、ラムだっちゃでも無いし世代が違う。昔、そういう名前の店に連れて行ってもらったのをふと思い出し、ラム酒を、少し迷ってこちらもロックで頂くことにしました。

 瓶が凍るほどに冷やされたハバナクラブは度数37度、ジンに慣れているとまあそんなものかダルマが43度だったか。不思議と強さを感じないのですが、調子に乗ってなんばいも気分良く呑んでいるとあとあと凄いことになるというのがラム酒の不思議なところ。

 ラム酒はサトウキビが原料ですので、強烈な酒精のおくに確かな砂糖の甘みが隠れていて、それは一瞬愛嬌示したあとに爆発的な香りが飛び出てくるのをうっと喉から食道に忍ばせ、ふうっと再度の酒精が放つ勢いを愉しみながら口に含むもうひとくち。

 CAPOさん、開店から1900時まではハッピーアワータイムという、黄昏どき限定のちょっぴり割り引いたお値段でお酒を楽しめるという、夕暮れに少しだけ寄り道するにはうれしいところもあります。こういう日常の寄り道が好い変化をもたらすのですね。

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【京都幕間旅情】阪急電鉄9300系PRiVACE連結車両編成,券売機なき座席指定はスマホ無に成り立たない時代

2024-10-19 07:01:09 | コラム
■阪急PRiVACE
 阪急電鉄が座席指定車両を運行開始するという話題に接した際にはJR東日本のグリーン車を良く愛用する故にちょっと期待していたのです。

 9300系電車のPRiVACE連結車両、7月から開始された阪急電鉄の新しい有料指定席特急サービスは、2300系の中央部分の車両を9300系にも連結することで、一部9300系にも投入されています。従来の片側3扉車構造を片側1扉とすることで空間を広くとった。

 2300系電車、というとどうしてもわたしは嵐山線で活躍した、そして本線でも長く普通電車として活躍した古い方の2300系を思い出すのですが、今後は阪急の看板特急となってゆくのでしょう、PRiVACEは1×2列型の座席指定、様々な機能を持つ座席だ。

 PRiVACE、その利用方法はスマートフォンによるPAYPAY決済かクレジットカード決済による事前販売か、車内で空席がある場合の購入という二種類の方式がありまして、これ、スマートフォンにキャッシュレス決済を連動させていないと事前購入はできない。

 京阪電鉄のプレミアムカーは駅のホームに券売機が置かれていまして、この分野では先行する名鉄特急のミュートチケットもホームに券売機が置かれていますし、切符売り場でそのまま指定席券を購入する事も出来るので、阪急はこの点、煩雑さを感じる。

 キャッシュレスは交通系ICカードにより既に幅広く利用しているのですが、なにぶんカード情報を慎重に扱う当方としては、券売機でカード決済を行う事には抵抗感はないのですが、スマートフォンだけで全部成り立つ方式には、ちょっとなあ、と。

 阪急電鉄は将来的に駅のホームへ券売機を置くのだろうか、2020年代半ばに開始したのだから、1980年代から続ける名鉄やJR東日本のグリーン車と比し、スマホだけで完結すべきという認識はあるのですが、スマホ無に成り立たない時代というのも、ね。

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