■防衛フォーラム
今回は先ず在日米軍の話題から。
アメリカ国防総省は三沢基地へF-35戦闘機48機の前方展開を決定しました。インド太平洋地域でのF-35A戦闘機前方展開は初の事となり、在日米軍航空戦力近代化の一環とされています。増強ではなく、現在三沢基地第35戦術航空団に配備されているF-16戦闘機2個飛行隊の代替と位置付けられ、これにより日本のF-16飛行隊はなくなります。
三沢基地は航空自衛隊が約40機のF-35戦闘機を配備しているため、アメリカ空軍のF-35戦闘機と併せて約80機のF-35戦闘機が揃う事となります。これはF-2戦闘機と現行のF-16戦闘機と併せて、F-16っぽい形状の戦闘機が80機揃っていた時代とともに、E-2C早期警戒機、E-2D早期警戒機配備を加えれば北東アジア最大規模の戦略拠点となる。
北部航空方面隊司令部も置かれている基地ですので、有事の際には最大規模の高付加活目標となり、今後日米は三沢基地へペトリオットミサイルなどの弾薬増強に加え、アメリカ陸軍THAADミサイル部隊展開を含めた防空能力強化や三沢基地周辺の代替滑走路建設といった三沢基地の防衛強化を課題としてゆく必要があるのかもしれません。■
アメリカ国防総省は嘉手納基地のF-15C戦闘機後継にF-15FX戦闘爆撃機の前方展開を決定しました。アメリカ国防総省の発表ではF-15C戦闘機48機の後継にF-15FX戦闘爆撃機を36機配備するとしています。ただ既にF-15Cは老朽化のために2022年より順次アメリカ本土に移動し用途廃止になっているため、現在はローテーション配備という。
F-15EX戦闘爆撃機36機の配備について、これは2022年以降バイデン政権が進めた、沖縄に常駐戦闘機を置かないローテーション配備方式として、嘉手納の第18航空団を事実上フォースユーザー方式とし、状況次第では戦闘機部隊が皆無となる危険な状態から、第18航空団隷下に飛行隊を常時配備するトランプ政権時代まで戻すということ。
F-15C戦闘機の本土撤収後は一時的にF-22戦闘機が前方展開しポテンシャルを強化場合もあればローテーション配備部隊がF-16戦闘機と従来よりも制空能力が低下する場合もありました。なお、48機から36機というのは飛行隊定数が24機から18機となるもので、配備される飛行隊定数は2005年の3個飛行隊から2個となって以降変わりません。■
アメリカのノースロップグラマン社は日本の三菱電機との間でMOU包括協力覚書に署名しました。両社の関係は海上自衛隊がグラマンアベンジャー対潜哨戒機を導入した際の技術協力から始まり、S-2トラッカー対潜哨戒機の導入により協力は一段階広がるとともに、航空自衛隊がE-2C早期警戒機を導入すると一層その協力は強化された。
ノースロップグラマン社は陸上自衛隊のロングボウアパッチ用ロングボウレーダーや海上自衛隊のMCH-101掃海輸送ヘリコプター用ALMDS-AQS-24Aレーザー機雷探知システム機雷探知ソナー、航空自衛隊F-35戦闘機主要部分とE-2Dアドバンスドホークアイ早期警戒機などを担当しており、これらの分野での協力やていけいなどをめざします。■
サウジアラビア空軍はA-330-MRTT空中給油輸送機4機を増強します。サウジアラビアのGAMIサウジアラビア軍事産業総局は2024年1月にエアバス社との間でIP産業参画契約を締結しており、サウジアラビア地域の産業開発支援をエアバス社が支援する方針を画定していて、今回のA-330-MRTT空中給油輸送機導入はその一環という。
A-330-MRTT空中給油輸送機はエアバスA-330型旅客機を原型とし、その高い稼働率と旅客機どかわらない運用費用などから2024年7月1日までに60機が各国軍隊に採用され、納入待ちの機体を含めると世界15か国が採用しています。これはアメリカ製空中給油機を除けば最も人く採用されている空中給油輸送機となっています。■
イタリア空軍はECRC-Mk2レーダー搭載ユーロファイター戦闘機を増強します、イタリア空軍はこのユーロファイターをF-2000戦闘機と命名しており、今回新たに24機を増強することとなりました。イタリア空軍はユーロファイター戦闘機国際共同開発に参加していますが、今回は老朽化した初期のトランシェ1を置き換えることとなる。
ユーロファイター戦闘機とユーロファイター戦闘機で置き換えるというのは不思議な印象ですが、クロゼット国防大臣のイタリア議会提出書簡によりその計画が明らかとなりました。AESA方式のキャプチャーMk2レーダーを搭載するとともにミッションコンピュータも新型に改良、またコックピット部分もLAD大型ディスプレイとなっています。■
アメリカのロッキードマーティン社は戦闘機用AI人工知能開発契約を獲得しました、今回の契約金額は460万ドル研究はアメリカ国防総省のDARPA国防高等研究計画局が発注したもので、空中任務における人工知能開発は機械学習によるBVR視程外戦闘や海洋監視任務などにおける複数情報包括処理などに寄与するとされています。
F-35戦闘機を筆頭に現在の戦闘機はほぼすべて単座型戦闘機となっていますが、無人僚機など戦闘機操縦士の必要な装備運用などは複雑化する過程にあり、かつて1950年代後半のように一人の操縦士には手に負えないものが形成されつつあります、今回は複座型戦闘機を開発するのではなく、AIにより操縦士を支援するのが今回の目的です。■
イスラエル政府は最大規模のストライクイーグル取得計画を認可された、アメリカ政府へ要請していたF-15IAストライクイーグル50機の調達について、アメリカ国務省国防安全保障協力局がその有償供与を認可したと発表しました、今回の契約規模は188億2000万ドルという膨大な規模であり、苦境にあえぐボーイング社としては干天の慈雨といえる。
F-15IAストライクイーグル50機のほか、既存のF-15IストライクイーグルのミッドライフアップグレードMLU改修キット25機分、またF-110-GE-129エンジン120基とLAU-128Aミサイル発射架320基が188億2000万ドルの主要な内訳とのこと。ボーイング社によればF-15IAは改修ではなく新造機となり、機体の納入は2029年からとのこと。
ボーイング社はボーイング737最新型の不具合による連続墜落事故発生と、アメリカ航空運輸当局の型式証明取り消しにより大幅な赤字に陥っており、新造機製造停止とともに各国に輸出した機体の長期運用不能により旅客機市場でエアバスに需要を明け渡す構図となっていますが、買収したマクダネスダグラス社のF-15が会社を救った構図です。■
セルビア空軍は次期戦闘機としてフランスのラファール戦闘機採用を正式に決定しました。今回導入されるのは12機で単座型9機と複座型3機を導入するという、計画では2029年までに納入を完了するとのこと。1997年のコソボ空爆という歴史はありましたが、セルビアへのラファール採用はセルビアの民主化と空軍の抜本強化を意味するでしょう。
ラファール戦闘機は2023年と2024年に宮崎県の新田原基地と茨城県の百里基地へ展開し日仏共同訓練を実施したことで知られていますが、近年採用国が増加していることも注目すべき点で、フランス空軍と海軍に192機、クロアチアやエジプトとギリシャやインド、インドネシアにカタールとアラブ首長国連邦へ261機の輸出が成立しています。■
タイ空軍のT-50高等練習機導入計画が完了しました。タイ空軍はF-16A/B戦闘機50機とスウェーデン製JAS-39戦闘機11機、そしてかなり旧式化が進んでいますがF-5E/F軽戦闘機34機を空軍の主力としています。これらの操縦士を養成し、かつ有事の際の支援戦闘機としてタイは韓国からT-50高等練習機14機にかんする導入契約を結んでいました。
T-50練習機のなかでタイ空軍が導入したものはT-50THとよばれており、その納入は2018年に最初の4機が引き渡されています、今回最後となる13号機と14号機が引き渡され納入計画は完了しています。タイ空軍ではF-5軽戦闘機とともにF-16A戦闘機も初期型で老朽化が進んでおりJAS-39戦闘機増強が模索されていますが、FA-50も候補となるでしょう。■
アメリカ空軍はクイックシンク対艦爆撃訓練を実施しました。戦闘機に搭載した爆弾による対艦攻撃は第二次大戦的な発想ですが低コストとして再注目されている。空軍の打撃力強化の一環としてその能力構築が進められていましたが、今回実施されたのはリムパック環太平洋合同演習において、退役した強襲揚陸艦タラワがその標的となっています。
タラワに対して投射されたのは2000ポンド爆弾、戦闘機に搭載される通常爆弾としては最大規模のものですが、舷側付近に着弾した爆弾はそのまま艦底付近で遅発信管が作動、爆発し船体に致命的な威力を与え撃沈に至ったとのこと。タラワは満載排水量32000t規模の強襲揚陸艦で、この威力は075型強襲揚陸艦程度ならば撃沈できることを証明しました。■
インド軍は滑空爆弾の開発に成功したもよう。インド国営放送が報じたところによれば、戦闘爆撃機から投射するインド国産滑空爆弾の評価試験に成功したとのことで、試験にはインド空軍のSu-30戦闘機が参加、滑空爆弾は弾体上部に折りたたみ翼を装着した重量1tというもので、高高度から投射され100kmを滑空し目標に命中したとしています。
滑空爆弾はJSOW/GPS誘導爆弾のような付随被害を局限する小型のものが元来主流でしたが、ロシアウクライナ戦争ではロシア空軍がウクライナにおいて重量3tの滑空爆弾を陣地攻撃に多用し大きな戦果を上げています。付随被害の極限よりも、一発で陣地を大規模な破壊により無力化させるという有効性が確認され、滑空爆弾の大型化が進んでいる。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
今回は先ず在日米軍の話題から。
アメリカ国防総省は三沢基地へF-35戦闘機48機の前方展開を決定しました。インド太平洋地域でのF-35A戦闘機前方展開は初の事となり、在日米軍航空戦力近代化の一環とされています。増強ではなく、現在三沢基地第35戦術航空団に配備されているF-16戦闘機2個飛行隊の代替と位置付けられ、これにより日本のF-16飛行隊はなくなります。
三沢基地は航空自衛隊が約40機のF-35戦闘機を配備しているため、アメリカ空軍のF-35戦闘機と併せて約80機のF-35戦闘機が揃う事となります。これはF-2戦闘機と現行のF-16戦闘機と併せて、F-16っぽい形状の戦闘機が80機揃っていた時代とともに、E-2C早期警戒機、E-2D早期警戒機配備を加えれば北東アジア最大規模の戦略拠点となる。
北部航空方面隊司令部も置かれている基地ですので、有事の際には最大規模の高付加活目標となり、今後日米は三沢基地へペトリオットミサイルなどの弾薬増強に加え、アメリカ陸軍THAADミサイル部隊展開を含めた防空能力強化や三沢基地周辺の代替滑走路建設といった三沢基地の防衛強化を課題としてゆく必要があるのかもしれません。■
アメリカ国防総省は嘉手納基地のF-15C戦闘機後継にF-15FX戦闘爆撃機の前方展開を決定しました。アメリカ国防総省の発表ではF-15C戦闘機48機の後継にF-15FX戦闘爆撃機を36機配備するとしています。ただ既にF-15Cは老朽化のために2022年より順次アメリカ本土に移動し用途廃止になっているため、現在はローテーション配備という。
F-15EX戦闘爆撃機36機の配備について、これは2022年以降バイデン政権が進めた、沖縄に常駐戦闘機を置かないローテーション配備方式として、嘉手納の第18航空団を事実上フォースユーザー方式とし、状況次第では戦闘機部隊が皆無となる危険な状態から、第18航空団隷下に飛行隊を常時配備するトランプ政権時代まで戻すということ。
F-15C戦闘機の本土撤収後は一時的にF-22戦闘機が前方展開しポテンシャルを強化場合もあればローテーション配備部隊がF-16戦闘機と従来よりも制空能力が低下する場合もありました。なお、48機から36機というのは飛行隊定数が24機から18機となるもので、配備される飛行隊定数は2005年の3個飛行隊から2個となって以降変わりません。■
アメリカのノースロップグラマン社は日本の三菱電機との間でMOU包括協力覚書に署名しました。両社の関係は海上自衛隊がグラマンアベンジャー対潜哨戒機を導入した際の技術協力から始まり、S-2トラッカー対潜哨戒機の導入により協力は一段階広がるとともに、航空自衛隊がE-2C早期警戒機を導入すると一層その協力は強化された。
ノースロップグラマン社は陸上自衛隊のロングボウアパッチ用ロングボウレーダーや海上自衛隊のMCH-101掃海輸送ヘリコプター用ALMDS-AQS-24Aレーザー機雷探知システム機雷探知ソナー、航空自衛隊F-35戦闘機主要部分とE-2Dアドバンスドホークアイ早期警戒機などを担当しており、これらの分野での協力やていけいなどをめざします。■
サウジアラビア空軍はA-330-MRTT空中給油輸送機4機を増強します。サウジアラビアのGAMIサウジアラビア軍事産業総局は2024年1月にエアバス社との間でIP産業参画契約を締結しており、サウジアラビア地域の産業開発支援をエアバス社が支援する方針を画定していて、今回のA-330-MRTT空中給油輸送機導入はその一環という。
A-330-MRTT空中給油輸送機はエアバスA-330型旅客機を原型とし、その高い稼働率と旅客機どかわらない運用費用などから2024年7月1日までに60機が各国軍隊に採用され、納入待ちの機体を含めると世界15か国が採用しています。これはアメリカ製空中給油機を除けば最も人く採用されている空中給油輸送機となっています。■
イタリア空軍はECRC-Mk2レーダー搭載ユーロファイター戦闘機を増強します、イタリア空軍はこのユーロファイターをF-2000戦闘機と命名しており、今回新たに24機を増強することとなりました。イタリア空軍はユーロファイター戦闘機国際共同開発に参加していますが、今回は老朽化した初期のトランシェ1を置き換えることとなる。
ユーロファイター戦闘機とユーロファイター戦闘機で置き換えるというのは不思議な印象ですが、クロゼット国防大臣のイタリア議会提出書簡によりその計画が明らかとなりました。AESA方式のキャプチャーMk2レーダーを搭載するとともにミッションコンピュータも新型に改良、またコックピット部分もLAD大型ディスプレイとなっています。■
アメリカのロッキードマーティン社は戦闘機用AI人工知能開発契約を獲得しました、今回の契約金額は460万ドル研究はアメリカ国防総省のDARPA国防高等研究計画局が発注したもので、空中任務における人工知能開発は機械学習によるBVR視程外戦闘や海洋監視任務などにおける複数情報包括処理などに寄与するとされています。
F-35戦闘機を筆頭に現在の戦闘機はほぼすべて単座型戦闘機となっていますが、無人僚機など戦闘機操縦士の必要な装備運用などは複雑化する過程にあり、かつて1950年代後半のように一人の操縦士には手に負えないものが形成されつつあります、今回は複座型戦闘機を開発するのではなく、AIにより操縦士を支援するのが今回の目的です。■
イスラエル政府は最大規模のストライクイーグル取得計画を認可された、アメリカ政府へ要請していたF-15IAストライクイーグル50機の調達について、アメリカ国務省国防安全保障協力局がその有償供与を認可したと発表しました、今回の契約規模は188億2000万ドルという膨大な規模であり、苦境にあえぐボーイング社としては干天の慈雨といえる。
F-15IAストライクイーグル50機のほか、既存のF-15IストライクイーグルのミッドライフアップグレードMLU改修キット25機分、またF-110-GE-129エンジン120基とLAU-128Aミサイル発射架320基が188億2000万ドルの主要な内訳とのこと。ボーイング社によればF-15IAは改修ではなく新造機となり、機体の納入は2029年からとのこと。
ボーイング社はボーイング737最新型の不具合による連続墜落事故発生と、アメリカ航空運輸当局の型式証明取り消しにより大幅な赤字に陥っており、新造機製造停止とともに各国に輸出した機体の長期運用不能により旅客機市場でエアバスに需要を明け渡す構図となっていますが、買収したマクダネスダグラス社のF-15が会社を救った構図です。■
セルビア空軍は次期戦闘機としてフランスのラファール戦闘機採用を正式に決定しました。今回導入されるのは12機で単座型9機と複座型3機を導入するという、計画では2029年までに納入を完了するとのこと。1997年のコソボ空爆という歴史はありましたが、セルビアへのラファール採用はセルビアの民主化と空軍の抜本強化を意味するでしょう。
ラファール戦闘機は2023年と2024年に宮崎県の新田原基地と茨城県の百里基地へ展開し日仏共同訓練を実施したことで知られていますが、近年採用国が増加していることも注目すべき点で、フランス空軍と海軍に192機、クロアチアやエジプトとギリシャやインド、インドネシアにカタールとアラブ首長国連邦へ261機の輸出が成立しています。■
タイ空軍のT-50高等練習機導入計画が完了しました。タイ空軍はF-16A/B戦闘機50機とスウェーデン製JAS-39戦闘機11機、そしてかなり旧式化が進んでいますがF-5E/F軽戦闘機34機を空軍の主力としています。これらの操縦士を養成し、かつ有事の際の支援戦闘機としてタイは韓国からT-50高等練習機14機にかんする導入契約を結んでいました。
T-50練習機のなかでタイ空軍が導入したものはT-50THとよばれており、その納入は2018年に最初の4機が引き渡されています、今回最後となる13号機と14号機が引き渡され納入計画は完了しています。タイ空軍ではF-5軽戦闘機とともにF-16A戦闘機も初期型で老朽化が進んでおりJAS-39戦闘機増強が模索されていますが、FA-50も候補となるでしょう。■
アメリカ空軍はクイックシンク対艦爆撃訓練を実施しました。戦闘機に搭載した爆弾による対艦攻撃は第二次大戦的な発想ですが低コストとして再注目されている。空軍の打撃力強化の一環としてその能力構築が進められていましたが、今回実施されたのはリムパック環太平洋合同演習において、退役した強襲揚陸艦タラワがその標的となっています。
タラワに対して投射されたのは2000ポンド爆弾、戦闘機に搭載される通常爆弾としては最大規模のものですが、舷側付近に着弾した爆弾はそのまま艦底付近で遅発信管が作動、爆発し船体に致命的な威力を与え撃沈に至ったとのこと。タラワは満載排水量32000t規模の強襲揚陸艦で、この威力は075型強襲揚陸艦程度ならば撃沈できることを証明しました。■
インド軍は滑空爆弾の開発に成功したもよう。インド国営放送が報じたところによれば、戦闘爆撃機から投射するインド国産滑空爆弾の評価試験に成功したとのことで、試験にはインド空軍のSu-30戦闘機が参加、滑空爆弾は弾体上部に折りたたみ翼を装着した重量1tというもので、高高度から投射され100kmを滑空し目標に命中したとしています。
滑空爆弾はJSOW/GPS誘導爆弾のような付随被害を局限する小型のものが元来主流でしたが、ロシアウクライナ戦争ではロシア空軍がウクライナにおいて重量3tの滑空爆弾を陣地攻撃に多用し大きな戦果を上げています。付随被害の極限よりも、一発で陣地を大規模な破壊により無力化させるという有効性が確認され、滑空爆弾の大型化が進んでいる。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)