北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【M-5撮影特報】第10師団創設62周年記念守山駐屯地祭.能登半島災害派遣と並行し挙行(2024-08-22)

2024-10-17 20:22:38 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事
■尾張名古屋の師団司令部
 師団司令部は名古屋市にありますので雰囲気を醸せる写真として仕上げたいところdすがさてさて。

 師団司令部と軽装甲機動車、この守山駐屯地祭は昨年から観閲行進を行わないようになってしまいました。いや昨年は部隊紹介ということで式典会場で各種装備を動かしてくれたのですけれども、今年度はそれさえも無くなってしまったなあ。

 16式機動戦闘車が訓練展示の状況終了とともに並んでいます。師団改編により師団はかなり小さくなってしまいました、目立つ装甲装備は偵察戦闘大隊の16式機動戦闘車のみなのですが、この装備、普通科連隊にも中隊の対戦車小隊にあっていい装備だ。

 訓練展示状況終了とともに軽装甲機動車も撤収準備を開始しています、いちおう訓練展示にはFH-70榴弾砲が参加していまして、これは第10特科連隊が廃止されたもののこの基幹要員を以て中部方面特科連隊第2大隊が新編されてはいるのですけれども。

 軽装甲機動車、後継へ遠くない将来にハーケイ装甲車かイーグルⅣ装甲車の配備が始まる。イーグルⅣは丸紅が輸入を検討していますが、自衛隊の装備調達は長期化するので途中でイーグルⅤが開発され仕様変更でもめよう、ハーケイが本命なのかなあ。

 化学防護車、装備品展示で並び始めました。守山駐屯地というのは角度によっては高架道路しか見えず、名古屋市内なのに名古屋らしさと謂いますか高層ビルがみえてこない、背景としてちょっと寂しいのですよね、そのうちタワーマンションでも並ぶのか。

 マンションと化学防護車、ようやく都会らしくなってきた。守山駐屯地は撮影を始めた頃には師団司令部は古い建物でしたし、官舎も三階建ての小さなアパートのようなものが並んでいましたけれど、まわりに都会らしくマンションも増えてきまして。

 81式短距離地対空誘導弾C型、レーダー誘導型が射撃できるようになりまして従来の赤外線誘導型の射程8kmからレーダー誘導型の射程20km型を運用可能に、これにより師団防空も大幅に強化された。師団高射特科大隊には4セット、発射機8基が並ぶ。

 93式近距離地対空誘導弾、連隊戦闘団に配備される装備で、従来の高射機関砲を置き換えたもの。ただ、何が妨害しようと確実に直進する機関砲弾の優位性も大きい、が火砲を分解点検する手間が無くなったという整備上の優位性も大きい。

 高射特科部隊は無人機脅威を考えますと、戦車大隊も無くなり特科連隊も方面隊に統合された今日ではあるのですが、連隊戦闘団を編成する際に高射中隊を連隊における程度の数が必要とおもう、なにより自爆無人機がウクライナを無差別攻撃する報道が。

 スカイレンジャー35とスカイレンジャー30、ドイツのラインメタル社が欧州低空防空構想として、従来の地対空ミサイルが想定してこなかった、低速で機関砲ならば簡単に落とせるものの安価故にもの凄い数を撃ち込む無人機対策を提唱していたりします。

 16式機動戦闘車、スカイレンジャー30は小型砲塔に各種レーダーなどを搭載したもので、三菱電機あたりに同等のものを開発するという選択肢があるのだけれども、手早くライセンス生産を行い、130両程度を機動戦闘車車体に搭載して配備してはどうか、と。

 87式偵察警戒車、遠くない将来に16式機動戦闘車派生の偵察戦闘車に置き換わる。16式機動戦闘車は装甲戦闘車や自走迫撃砲も開発される、いっそパトリアの自動迫撃砲システムを搭載した火力支援型も自走迫撃砲が配備されない師団に配備してはと思う。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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ウクライナ情勢-ルハンスク地域の歩兵攻撃と沖ノ鳥島沖を航行する中国海軍及びロシア海軍

2024-10-17 07:00:44 | 防衛・安全保障
■防衛情報-ウクライナ情勢
 ウクライナ情勢と銘打ったものの最初の情報は我が国周辺だ。

 防衛省は東京都の沖ノ鳥島沖を航行する中国海軍及びロシア海軍にかんする情報を発表しました。11日午後、沖ノ鳥島北東400kmの海域において、レンハイ級ミサイル駆逐艦艦番号104、ルーヤン級ミサイル駆逐艦看板号117、ジャンカイⅡ型フリゲイト看板号547、ロシア海軍のウダロイ級駆逐艦艦番号548とウダロイ級艦番号564の航行を確認しました。

 中国海軍艦艇は沖大東島130km沖の海域を13日に航行し、その後14日には沖縄本島南方370kmの海域を西進、ロシア海軍艦艇も13日には沖大東島の70km沖を航行し、14日には宮古島と沖縄本島の中間海域を東シナ海へ向かったとのこと。今回の艦艇は9月7日に太平洋に進出した中国艦、9月23日に津軽海峡を航行したロシア艦とおなじもの。

 海上自衛隊は今回のロシア海軍と中国海軍の航行に対して、佐世保第2護衛隊の護衛艦あさひ、呉第4護衛隊の護衛艦さざなみ、佐世保第13護衛隊の護衛艦じんづう、大湊第15護衛隊の護衛艦おおよど、鹿屋第1航空群のP-1哨戒機、厚木第4航空群のP-1哨戒機、那覇第5航空群のP-3C哨戒機を派遣し警戒監視及び情報収集に当てています。
■防衛情報-ウクライナ情勢
 歩兵部隊をはだかでだすという。

 ロシア軍は少数の人員を中心とした攻撃をルハンスク地域で継続している、これはISWアメリカ戦争研究所が10月7日に発表したウクライナ戦況報告によるもので、ウクライナ軍ルハンスク地区報道官発言を引用しています。具体的には歩兵3名から4名の突撃を一日12回程度実施しているとのことで、逆に機械化装備の使用は稀とのこと。

 ルハンスクでは探りを入れるような突撃に終始しているのにたいして、シヴェルスクにおいてはさん発的ではあるものの機械化部隊を投入している、ただ、若干数の装甲車両が歩兵攻撃に随伴している程度の規模で。またポクロフスク近郊ではロシア軍が装甲車両を集結させている兆候があり、この地域での次の攻勢の可能性がでているもよう。

 3名から4名、この規模の攻撃は威力偵察というにもあまりに規模が限定されていて、組織的な部隊運用が出来ない水準となっているのか、何らかの軍事的意義があるのかについても不明で、そもそもこの規模では攻撃部隊が無線機を有しているのか、通信兵の有無からして不明であり、攻撃衝力の限界を超えた軍隊の実情を示している構図です。

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