北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G3X撮影速報】百里基地ラファール日仏共同訓練【5】F-2戦闘機とラファール戦闘機の並び(2024-07-19)

2024-11-21 20:14:19 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■F-2とラファール
 原子力空母シャルルドゴールのインド太平洋方面長期航海が間もなく始まるといいますのでまたラファールの優美な姿を観れるのだろうか。

 F-2戦闘機の二機編隊だ、先ほどはF-2か、という問いにラファール!ラファール!ラファール!!、とサンドも応える興奮ぶりといいますか、フランスの戦闘機に場慣れしていない恥ずかしい様子でしたが今回ばかりは、F-2編隊帰ってきた、と冷静に。

 イーグルとか懐かしいファントムを思い出しますとバイパーゼロ、この言い方はあまり普及していないかガーリーエアフォースの愛読者くらいなのかもしれない、けれども日本の見慣れた戦闘機と比べるとF-2戦闘機というのは若干小ぶりな印象があります。

 ラファール戦闘機の着陸、倉庫の時点でわかることでしょうが、わたしにとって百里基地の撮影というのは航空祭ですっと素通りしたのみ、後はインド空軍のSu-30フランカーを撮影するとか航空祭の予行を撮影する程度という、日常的な基地ではない。

 G3Xでまあ、予備準備も最小限と謂いますか門外漢で撮影するとこの位か、と。空幕広報にいくつかのつてを、という選択肢も無かったわけではないのですが、そうして撮影してしまうと、こうした場所では無く然るべき場所でしか写真を発表できないのだ。

 茨城空港の展望デッキから、透明アクリルの隙間からカメラだけつきだして撮影する、という選択肢をもう少し真面目に検討すべきであったか、インド空軍のフランカーはみなみからアプローチしましたが、今回か北側からアプローチしていて撮影が難しく。

 ラファール、この角度だと例外的に障害物の先にラファール戦闘機を撮影できている、という感じでしょうか。おもえば、まあまあ撮影位置で場数を踏んでいるのは岐阜基地と小牧基地くらいなのですよね。もっとも私的な撮影はそれくらいが限界なのだが。

 F-35を比較すると、それでもまあF-35のほうが大きいといえるのかな、こうおもっていたのですが、このアプローチをみていますと、ラファールって、もしかしてF-2くらいの大きさなのかな、と双発のラファールの大きさへのイメージがちょっとかわって。

 F-2戦闘機、若干ピントが甘いと思う、けれどもまあこれEOS-7DMark2と荷台並べて片手間で撮影したのがこのG3Xの写真ですので、これが限界だ、と思うのだけれどもそれでも証拠写真的にはまあまあの構図なのかな、と思う、二台のカメラを同時に動かし。

 百里基地上空で着陸に向け旋回を始める、これ、百里基地の鹿島灘側の、つまり滑走路東側ならば旋回するF-2戦闘機の背中が撮れたのかなあ、と思ったりします。撮影位置というのは正直、基地の周りを何度も徒歩で踏破してはじめて、わかるものと思う。

 G3Xには無理だけれども、もしこれからカメラにAI人工知能が入るようになりますと、こういう状況を過去に撮影者が撮影した写真から、こういう写真が良いのだ、という構図を理解してピントやシャッター速度やズームまでも認識してくれるのか、なあ。

 ラファール戦闘機は着陸してから滑走路をエンドまで減速した後で、なんとわざわざこちらまで戻ってきてくれた、これ、驚きましたね、驚いたのはここに自衛隊関係者がいない、報道関係者も基地広報を通した方々はいない場所だ、ということなのですよ。

 ギャラリーのために目の前にラファールを持ってきてくれたのか、フランス空軍はわかっているなあ、と。日本とフランスは同盟国では無いのだけれども同志国であり国際公序のステイクホルダーといわれます、そういう有効国民への姿勢、さすが、と思った。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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【榛名備防録】トランプ政権とアメリカ分断の危機,人材不足の閣僚候補と懸念される"三選目"リスク

2024-11-21 07:00:29 | 国際・政治
■トランプ政権二期目
 経済が停滞していると有権者が考えるならば現職後継者が選ばれないのは必然であり選挙制度により後退する政権交代には不安はない。

 もしトラ、やはトラ。アニメーション化もされましたが、もし野球チームのマネージャーがドラッガーを読んだら、という作品が”もしドラ”といわれていましたが、いま世界は”もしトラ”、トランプ再選に揺れています。何をやるかわからないという意味で。ただ、それほど懸念は選挙時点ではしていない、いや、人材の問題はあるけれど。

 国防長官候補がズブの素人であれだけの巨大な組織を動かせるのか、政権入りする実業家のイーロンマスク氏を国防長官にした方がマクナマラ時代のようにまともに行くのではないか、と、二期目の人材枯渇のほうが懸念なのですが、しかし一応、アメリカの選挙制度に依拠して当選した、という意味では、選挙民の選択を尊重すべきでしょう。

 選挙ではハリス政権があり得るかは、バイデン政権の経済政策が成功したと選挙民が感じていれば支持するだろうし、駄目だチェンジ、と思うならば当選しないだろうと思い、インフレに見合った賃上げが実際に感覚としてどう受け止められているかが左右するというところで、実際、アメリカはいま景気悪かった、ということになる訳だ。

 モシトラは問題ではない、いまは。実際問題、アメリカでは世論形成に、全米で新聞が届かない地域が広がるなど、ファクトチェックされていないSNS情報に判断を依存する層が増えていますので、社会の分断を考えると、結局落としどころはトランプ二期目、しかなかったよう思う。年齢的に今回が最後となるところでしたので幸いともいえて。

 三期目を宣言した場合が、不確定要素となる。合衆国憲法修正22条では三選目が禁止されている、けれども過去には第二次大戦中、フランクリンルーズベルト大統領が三選以上を在任した実例がある、もっとも、その結果憲法が修正されたわけだけれども。修正22条の制定は1951年、つまり戦後なのだから。ここを無視する可能性は、と。

 憲法改正は大統領権限では行えず、上下両院三分の二以上の賛成で発議され全米50州議会でも同様の手続きを取って憲法会議が招集される。これはあまりに難易度が高いために憲法修正が行われる、これは上下両院三分の二の賛成と、全米50州の議会の内四分の三が賛成することで修正が成立、憲法会議を招集せず済むだけ難易度は低い。

 三期目、もちろんトランプ氏が望んだうえで、こうした手続きが為されるならば三期目も問題はないのですが、大統領権限で憲法修正22条にはない、何らかの手法、戦時を宣言、こうして三期目を目指すことがあるならば、もしくは任期延長を目指すことがあるならば、アメリカの民主主義というものは根本から危機に曝されるという事がありうる。

 90歳を超えて首相をやった事例が世界にはあるので、三期目を望む可能性は、健康的にはある、マレーシアのマハティール首相だ、第七次マハティール政権は2020年まで続きましたが、マハティールビンモハマド氏は日本では大正時代に生まれた、95歳まで首相を務めていたというから凄い。ただ、新党結成後に選挙に勝利してという手続きを含む。

 三期目をトランプ氏が望むならば、アメリカの世論は制度と支持者との間で分断が起こり得る、全米50州議会の四分の三が賛成して憲法が修正されるならば別だけれども、このハードルは大統領選より高い、けれども本人の収監問題などが浮上するならば、もしくは支持者が求めるならば、分断は起こり得る。注視すべきなのかもしれませんね。

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