北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

令和六年度十一月期十二月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2024.11.30-2024.12.01)

2024-11-29 20:00:10 | 北大路機関 広報
■自衛隊関連行事
 師走を直線としました最中であり且つ隣国韓国ではソウルの大雪が11月としては史上最大の積雪量を更新したという中ではありますが、皆様いかがお過ごしでしょうか今週末の行事紹介です。

 新田原基地エアフェスタ2024、12月1日日曜日に開催されます。宮崎県児湯郡新富町大字新田、JR日向新富駅が最寄り駅で、高台の椰子の木々が南国情緒を醸し、気持ちの良い風とともに高千穂の霧島が望見できる基地には南九州と南西諸島北部を防衛する第5航空団と教育航空隊第23飛行隊、年度末には臨時F-35B飛行隊の新編を控えた基地だ。

 航空祭、最大の編隊飛行は0955時からのF-15戦闘機10機編隊による編隊飛行で、これはメインとなる。オープニングフライトは0900時から、T-4とF-15戦闘機2機や救難隊のU-125AとUH-60Jによる編隊飛行、そして0925時から早速救難飛行展示が開始されます、第5航空団と教育航空隊による前述のF-15大編隊飛行はこれに続いて実施へ。

 機動飛行は先ず築城基地第8航空団のF-2戦闘機2機による機動飛行が1025時からで、これもしかして特別塗装機が2機揃うのかと機体ですね、がしかし凄いのは続く1120時からのF-35A機動飛行、三沢の第3航空団の機体が長躯駆けつける。昼休み鋏1300時から第5航空団模擬緊急発進、1320時からF-15機動飛行として、イーグル2機が飛行します。

 桂駐屯地創設70周年記念行事、12月1日に開催されます。驚くなかれ今週末の行事で最北はこの京都の桂というからもう冬なのだ。中部方面後方支援隊が駐屯していまして、単一建造物としては日本最大の倉庫を駐屯地に置き、何故か隣接するイオンモールから74式戦車が覗く駐屯地、ポスターはなぜかツインテール、怪獣じゃない方、内容が楽しみ。

 桂駐屯地は阪急京都本線の高架橋から駐屯地の様子が見えるとともに東海道本線からも駐屯地の様子が見えるところ、後方支援部隊の駐屯地ですので、過去には74式戦車のエンジンだけ駆動展示が行われるなど予想外の行事で、しかし観閲行進から訓練展示に装備品展示まで行うという面白い駐屯地であるとともにもう一つ、京都市内唯一の駐屯地だ。

 和歌山駐屯地創立62周年記念行事、11月30日、明日土曜に開催されます。和歌山駐屯地には94式水際地雷敷設車を装備する第304水際障害中隊が駐屯、そして対馬駐屯地よりも狭い、日本で最も小さな駐屯地です。場所は和歌山市ではなく、和歌山県日高郡美浜町和田という南に在りまして、訓練展示や体験試乗、餅まきなどが行われるとのこと。

 石垣駐屯地やいまDAY2024、11月30日に開催されるという、ことですがこれ、石垣駐屯地で行われる秋祭りのようなもので、一応1030時から訓練展示が行われ、これは空包ももちいられ、那覇の第15音楽隊による演奏や03式中距離地対空誘導弾などの展示がおこなわれるようで、カレー体験喫食もあるようですが、式典と観閲行進は行われないという。

 多用途支援艦あまくさ唐津東港一般公開、12月1日にy邸されています。唐津東港というのは佐賀県唐津市東大島町に所在しています、このところこの多用途支援艦の一般公開は多い印象で、一般公開は午前の部が0930時から1130時まで、午後の部は1300時から1500時まで、双方とも公開時間30分前までに受付を完了する、とのことでした。

■駐屯地祭・基地祭・航空祭

・12月1日:桂駐屯地創設70周年記念行事
・11月30日:和歌山駐屯地創立62周年記念行事
・12月1日:多用途支援艦あまくさ唐津東港一般公開
・12月1日:新田原基地エアフェスタ2024
・11月30日:石垣駐屯地やいまDAY2024

■注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関
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ようこう,艦名は“ようこう”広島県尾道市内海造船にて建造の中型船舶1番艦進水式挙行

2024-11-29 07:01:26 | 先端軍事テクノロジー
■ようこう-基準排水量3500t
 写真については流石に広島は遠かったものですから輸送艦のと型で代用しているものですが最新の話題を。

 陸上自衛隊は昨日、広島県尾道市の内海造船において建造されていた中型船舶の1番艦進水式を挙行しました。艦名は“ようこう”、陽光を意味する艦名と思われます。先行して進水式を迎えていた小型船舶の1番艦は、にほんばれ、という過去にない艦名であったことから、中型船舶の艦名に関心が集まっていましたが、ようこう、まあ、軟着陸か。

 ようこう、基準排水量3500tとなっていて、陸上自衛隊が運用する艦艇ではありますが、海上自衛隊が過去保有した輸送艦と比較した場合、初代おおすみ型、あつみ型、みうら型よりも遥かに大きく、あつみ型の倍以上、カンボジアPKOなど海外派遣に活躍した輸送艦みうら型で基準排水量2000tですので、現行おおすみ型の8900tに次ぐ大型艦となる。

 2027年までに、ようこう型輸送艦2隻、にほんばれ型輸送艦3隻、そして更に小型舟艇4隻を就役させる方式です。陸上自衛隊は戦車など重戦力の主力を北海道に配備し、しかし南西有事などの事態に際しては北海道から機動展開させる方針でしたが、戦車は狭軌貨物列車では輸送不可能で新幹線貨物輸送は未整備であり、その為の輸送手段が課題でした。

 にほんばれ型輸送艦、ようこう型輸送艦、これまでの海上自衛隊輸送艦と比較した場合でも小型ではありませんが、根本から任務が異なります、それは輸送艦おおすみ型などは有事の際に戦闘地域へ輸送する作戦輸送を想定し、武装やデータリンク装置と指揮通信能力や電子戦能力を相応に有しているのに対し、陸上自衛隊の輸送艦は主任務が単なる輸送だ。

 陸上自衛隊輸送艦は、艦首部分に観音扉を有していますが、これらも海上自衛隊輸送艦のようなビーチング、海岸に直接揚陸する為のものではなく、あくまでカーフェリーのように港湾施設における揚陸を行うためのものです。海上自衛隊では戦闘を伴う作戦輸送と平時における輸送を業務輸送と分けていますが、この場合は高射に当るといえるでしょう。

 ただ、世界では有事の際の外交的協力、同志国を増やすべく、陸軍訓練を強化しています。現在フランスとカタールが訓練中ですし、インドもオーストラリアや東南アジア諸国との訓練、韓国は先日戦車を史上初めて中東に派遣しました。日本の輸送艦も、もう少し大型の全通飛行甲板型輸送艦を導入し、こうした用途に充てることも検討すべきでしょう。

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