榛名さんの総監部グルメ日誌
寒さがトツゼンに来たけれども冬物を折角揃えたのだから着る機会に文句は言うまい、上京区総合庁舎ではなく市役所の方に所用が在った際にちょっと寄り道を。
京都もいよいよ晩秋という季節を迎えつつあり、あの火傷しそうな灼熱の酷暑月間を懐かし意図はみじんも思わないのだけれども過ぎ去った災害のように思い出す今日このごろ、はるなさん、航空祭撮影と紅葉撮影の二方面作戦準備最中にちょっと美味しいものを。
Barraca、長いことバララッカと旧ソ連の短機関銃の様な読み間違えをしていましたが、京都市役所前のバラッカは京都市内にあって手軽にスペイン料理とパエリアを頂けるお店の一つで、古民家を改装した、街の食堂のような気軽に探訪できる雰囲気を保っている。
マオウさんビールを、取り敢えず頂いて一息つこう。スペインの定番ビールということですが、醸造法が麒麟やアサヒとは違うのか、麦芽が醸す深味と甘味を強すぎない炭酸の奥に秘めていて、わたしのまわりにビールが苦手、という人には敢えてお勧めしたい感じ。
晩秋から冬にかけてというのは、太陽の傾きが早くなる故に真夏には店内に陽射しが恐ろしいほどに原色の色彩を強調させたものですが、午後の早い時間でもこの天然色の落ち着きをグラス越しに眺めていて、そう、そうなんだそういう暦の時節なんだ、気づく。
しし唐のグリルで、注文しました主菜を待つ。万願寺唐辛子の、あの肉厚の黄緑色にがぶりと噛り付いてビールを頂く、そんな日常も小気味いいのですけれども、小ぶりのしし唐、稀に辛いものが潜んでいる、そんなものを当てずっぽうで機械的に咀嚼するのもいい。
バラッカさんにはいろいろなタパス料理があって、どれもビールに合いそうなものだけれど、先ずは緑黄色を強調するもので、なんてことはないのだけれどもこれから始まる宴の前に野菜とってますよと納得させるのがルーティーンになっていまして、さてさて。
ビールとともに、ここはサングリアのグリューワインが文字通りほんとにグリュー、煮込んでいる果実とともに仕上げられるのだから絶品なのだけれども、今日はどうするかと思う、そう、サングリアは赤ワインなので肉料理には合うのだけれども、今日の主菜は。
ホッケのグリル。スペインとポルトガルでは鱈が国民食になっているといい、海上帝国の時代が長かったスペインとポルトガルは近海でとれる鰯とともに遠方まで鱈漁場まで船団を進出させて、これを干物にして大航海時代の頃から食卓で親しんでいたという。
タラとホッケは別物ですぜ、と言われるかもしれないけれども、タラは他移動の一部でこそ寿司ネタとして刺身のように親しまれていますが基本的に国内流通するものの大半が干物、つまり日本でスペインのタラ料理を味わうのに最も近いものがホッケ、ではないか。
バルではなく居酒屋や小料理屋さんでも定番のホッケ、最近は漁獲量が減っていて気候変動の海洋への影響を痛感するところなのですが、それはそれとしてガーリックとオリーブオイルと、そして弾けるレモンの香りに引き立てられたこのホッケグリル、凄く旨い。
グリルのホッケにナイフとフォークでぎゅっぎゅっとレモンを染み込ませて、切り分けて頬張る、と確かに小骨も主張するのだけれどもガーリックに支えられたいつもの旨みを秘めたホッケの白身と脂身が、いつもと違うですぜ、と味わいを主張してくるのだ。
魚料理に赤ワインか、と007ロシアより愛をこめて、劇中にジェイムズボンド氏がグラントに銃を突き付けられ呟く様子をスクリーンで見てから、サングリアとホッケは合わないよなあ、と断念してホッケを平らげた当方、でもマオウさんにしてよかったなあ。
京都市役所前のバラッカさん、と紹介すると、いや烏丸御池の方が近いぞ、とも言われてしまうBarracaさん、場所は中京区柳八幡町という、烏丸通の上ったあたりの、烏丸通の歩道から二十秒ぐらいのところ。ちょっとほかにない美味しい日常が、広がっています。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
寒さがトツゼンに来たけれども冬物を折角揃えたのだから着る機会に文句は言うまい、上京区総合庁舎ではなく市役所の方に所用が在った際にちょっと寄り道を。
京都もいよいよ晩秋という季節を迎えつつあり、あの火傷しそうな灼熱の酷暑月間を懐かし意図はみじんも思わないのだけれども過ぎ去った災害のように思い出す今日このごろ、はるなさん、航空祭撮影と紅葉撮影の二方面作戦準備最中にちょっと美味しいものを。
Barraca、長いことバララッカと旧ソ連の短機関銃の様な読み間違えをしていましたが、京都市役所前のバラッカは京都市内にあって手軽にスペイン料理とパエリアを頂けるお店の一つで、古民家を改装した、街の食堂のような気軽に探訪できる雰囲気を保っている。
マオウさんビールを、取り敢えず頂いて一息つこう。スペインの定番ビールということですが、醸造法が麒麟やアサヒとは違うのか、麦芽が醸す深味と甘味を強すぎない炭酸の奥に秘めていて、わたしのまわりにビールが苦手、という人には敢えてお勧めしたい感じ。
晩秋から冬にかけてというのは、太陽の傾きが早くなる故に真夏には店内に陽射しが恐ろしいほどに原色の色彩を強調させたものですが、午後の早い時間でもこの天然色の落ち着きをグラス越しに眺めていて、そう、そうなんだそういう暦の時節なんだ、気づく。
しし唐のグリルで、注文しました主菜を待つ。万願寺唐辛子の、あの肉厚の黄緑色にがぶりと噛り付いてビールを頂く、そんな日常も小気味いいのですけれども、小ぶりのしし唐、稀に辛いものが潜んでいる、そんなものを当てずっぽうで機械的に咀嚼するのもいい。
バラッカさんにはいろいろなタパス料理があって、どれもビールに合いそうなものだけれど、先ずは緑黄色を強調するもので、なんてことはないのだけれどもこれから始まる宴の前に野菜とってますよと納得させるのがルーティーンになっていまして、さてさて。
ビールとともに、ここはサングリアのグリューワインが文字通りほんとにグリュー、煮込んでいる果実とともに仕上げられるのだから絶品なのだけれども、今日はどうするかと思う、そう、サングリアは赤ワインなので肉料理には合うのだけれども、今日の主菜は。
ホッケのグリル。スペインとポルトガルでは鱈が国民食になっているといい、海上帝国の時代が長かったスペインとポルトガルは近海でとれる鰯とともに遠方まで鱈漁場まで船団を進出させて、これを干物にして大航海時代の頃から食卓で親しんでいたという。
タラとホッケは別物ですぜ、と言われるかもしれないけれども、タラは他移動の一部でこそ寿司ネタとして刺身のように親しまれていますが基本的に国内流通するものの大半が干物、つまり日本でスペインのタラ料理を味わうのに最も近いものがホッケ、ではないか。
バルではなく居酒屋や小料理屋さんでも定番のホッケ、最近は漁獲量が減っていて気候変動の海洋への影響を痛感するところなのですが、それはそれとしてガーリックとオリーブオイルと、そして弾けるレモンの香りに引き立てられたこのホッケグリル、凄く旨い。
グリルのホッケにナイフとフォークでぎゅっぎゅっとレモンを染み込ませて、切り分けて頬張る、と確かに小骨も主張するのだけれどもガーリックに支えられたいつもの旨みを秘めたホッケの白身と脂身が、いつもと違うですぜ、と味わいを主張してくるのだ。
魚料理に赤ワインか、と007ロシアより愛をこめて、劇中にジェイムズボンド氏がグラントに銃を突き付けられ呟く様子をスクリーンで見てから、サングリアとホッケは合わないよなあ、と断念してホッケを平らげた当方、でもマオウさんにしてよかったなあ。
京都市役所前のバラッカさん、と紹介すると、いや烏丸御池の方が近いぞ、とも言われてしまうBarracaさん、場所は中京区柳八幡町という、烏丸通の上ったあたりの、烏丸通の歩道から二十秒ぐらいのところ。ちょっとほかにない美味しい日常が、広がっています。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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